ミントはり灸院・【関節リウマチ】免疫細胞の活動を抑制するには

2020年4月15日

【関節リウマチ】免疫細胞の活動を抑制するには

カテゴリ: 関節リウマチ・膠原病

免疫細胞の暴走が関節内部を損傷する

関節リウマチは、免疫に関する病気です。自己免疫が何かの理由で異常な働きをするようになり、手足の関節が痛くなったり腫れたりします。病状が進むと関節が動かしにくくなり、身体を動かすことが難しくなります。さらに進行すると、関節組織の破壊や、全身に症状が広がって目や臓器も炎症が起こるケースがあります。

このような説明を聞くと、免疫って怖いと思うかもしれません。しかし、免疫機能は人の身体にはなくてはならない大切なものです。免疫細胞は異物を排除するために活動しており、たとえばインフルエンザウイルスなどが体内に侵入すると、これを身体の外に出そうとして一所懸命働くのが免疫です。免疫力が低下すると感染症にかかりやすくなると言われるのもそのためです。

ある病原体の免疫が一度つくと、二度とかかりません。おたふくかぜは一度かかると、一生免疫がついてもうかかりません。このように、免疫は身体を守る大事なものなのです。

リウマチの発症にも免疫が大きく関わっていますが、リウマチの場合はあくまで自分の身体を異物と判断してしまい、免疫が暴走することに原因があるとされています。解明されていないことも多く、具体的な原因は明らかではありませんが、免疫のバランスが崩れて、暴走を抑制する力が弱くなっていると言われています。

免疫細胞の暴走は増えている

免疫細胞の暴走による自己免疫疾患の患者は増えています。本来身体を守る働きをしている免疫が、逆に身体を攻撃する方向に働いてしまうのですから、とてもやっかいです。

花粉症やアレルギーなども分類は違いますが、免疫という観点からはリウマチに近い症状と言えるでしょう。いずれも免疫が何らかの理由で異物とみなして排除しようとするために、さまざまなつらい症状が表れます。

どうして免疫が暴走してしまうのか、そのメカニズムはいまだ研究対象です。ストレスがいけないという説もあります。中でも最近注目されているのが、免疫機能と腸との関係です。

免疫の正しい制御は腸から作られる

腸内環境という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。実は、腸は免疫細胞が多く集まっている臓器であり、小腸には免疫細胞を作っているところがあります。ですから、腸の状態を整えることで免疫の働きも良くなるという研究があるのです。

とくに、クロストリジウムという腸内細菌が免疫の暴走を抑える免疫細胞に影響を与えるのだそうです。つまり、良い免疫細胞の数を増やすには、腸内環境を整えることが大切ということになります。腸内環境が免疫にも関係しているなんて、意外だと思った人もいるのではないでしょうか。

では、腸内環境を整えるにはどうすればいいのでしょうか?慌てて薬やサプリメントを飲む必要はありません。普段の食事を少し見直すだけでいいのです。たとえば、洋食よりも和食のほうが日本人の腸に合っているいわれていますし、ヨーグルトなどを積極的にとるだけでも良い効果が期待できます。もちろん、生活リズムを整えることもお忘れなく。上質な睡眠を取ることを心がけましょう。

「最近、食生活が乱れているな」「不規則な生活が続いているな」というときは、ひょっとしたら腸内環境が乱れてしまっている可能性があります。免疫にも良くない影響を及ぼすかもしれませんので、そんなときは一度自分の食生活を見直してみてはいかがでしょうか。

免疫の暴走は腸がポイント

自己免疫が暴走することが原因で起こると言われているのが関節リウマチです。そのメカニズムは明らかではありませんが、腸内環境を整えることが大事であるという研究がありますから、できることから始めてみましょう。腸の調子を整える施術は、当院でも行なっています。関節リウマチがご心配な方や、胃腸の調子が悪い方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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