投稿日:2024年1月26日 / 更新日:2026年4月16日
右肋骨下の痛み ズキズキするのは肋間神経痛?原因と対処法を詳しく解説
カテゴリ: しびれ・神経痛

右の肋骨の下に、ズキズキとした痛みを感じる。
検査では「異常なし」と言われたものの、日常生活の中でふとした瞬間に気になる――そんな経験はありませんか。
このような痛みは、内臓の問題だけでなく、筋肉や神経、さらには身体全体のバランスの乱れが関係しているケースも少なくありません。原因がはっきりしないまま放置すると、慢性化しやすく、改善までに時間がかかることもあります。
この記事では、右肋骨下のズキズキした痛みの考えられる原因と、その見極め方、そして根本的な改善につながるアプローチについて解説していきます。

この記事の執筆者
ミントはり灸院 院長
森本 賢司
高度専門鍼灸師
【略歴】
神戸東洋医療学院卒業
神戸東洋医療学院にて河村廣定先生に師事
明治国際医療大学 大学院 修士課程 修了
神戸東洋医療学院 非常勤講師
【資格】
はり師免許証・きゅう師免許証
右肋骨下のズキズキした痛みは危険?受診の目安
右肋骨下のズキズキした痛みは、多くの場合は筋肉や神経由来の一時的な症状であることが少なくありません。ただし、中には内臓の疾患が関与しているケースもあるため、「様子を見てよい痛み」と「早めに受診すべき痛み」を見極めることが重要です。
特に以下のような症状がある場合は、医療機関での受診を優先してください。
・安静にしていても強い痛みが続く、または徐々に悪化している
・発熱や吐き気、食欲低下などの全身症状を伴う
・呼吸や体の動きで強く痛みが増す
・痛みの範囲が広がっている、もしくは背中や肩にまで放散している
・これまでにない違和感や不安を感じる
これらは、胆のう・肝臓・消化器系のトラブルや、炎症性の疾患が関与している可能性も考えられます。自己判断で放置せず、まずは医療機関で検査を受けることが大切です。
一方で、検査で異常が見つからない場合には、肋間筋や周囲の筋肉の緊張、姿勢のクセ、自律神経の影響などが関係しているケースも多く見られます。その場合は、原因に応じたアプローチを行うことで改善が期待できます。
重大な疾患を見逃さず、適切な医療を選ぶことです。
まずは安全性を担保した上で、次の可能性を考えていくことが大切です。
右肋骨下の痛み、ズキズキで疑われる原因とは?
病院に行くほどでもない、検査でも異常なしとなれば、今起きている痛みの原因を判断しないといけません。
右肋骨下に出るズキズキとした痛みは、一つの原因だけで起こるものではありません。主に「神経や筋肉によるもの」と「内臓の不調によるもの」の2つに分けて考えることが重要です。
神経や筋肉が原因の場合は、肋骨の間を走る神経の刺激や、周囲の筋肉の緊張・疲労によって痛みが生じます。一方で、内臓が関係している場合には、肝臓や胆嚢といった臓器の機能低下や炎症が影響している可能性も考えられます。
痛みの出方やタイミング、日常生活での変化によって原因の見極めはある程度可能ですが、まずはそれぞれの特徴を知っておきましょう。
肋間神経痛(神経・筋肉による痛み)
肋間神経痛は、肋骨の間を走る神経が刺激されることで起こる痛みです。ズキズキ、ピリピリとした感覚や、体をひねったとき・深呼吸をしたときに痛みが強くなるのが特徴です。
原因としては、長時間の同じ姿勢、デスクワーク、猫背などの姿勢不良、筋肉の疲労や緊張が挙げられます。神経や筋肉はレントゲンをしても映らないから、異常が見つからないことも多く、「原因不明」と言われるケースの中に含まれていることも少なくありません。
比較的、動きや姿勢によって痛みが変化する場合は、神経や筋肉由来の可能性が高いと考えられます。
内臓の不調による痛み
右肋骨下には、肝臓や胆嚢といった臓器があります。これらの臓器に負担がかかったり、炎症が起きたりすると、ズキズキとした痛みとして現れることがあります。
特徴としては、食後に痛みが出る、持続的に重だるい痛みが続く、吐き気や倦怠感を伴うなど、全身症状を伴うことが多い点です。また、姿勢や動きによる変化が少ないのも一つの判断材料になります。
特に、脂っこい食事の後に痛みが出る場合や、発熱を伴う場合は注意が必要です。内臓由来の可能性がある場合には、自己判断せず、早めに医療機関での検査を受けることが重要です。
その場合の病院は内科や胃腸科に行くことをおすすめします。
そして「食後に痛みが出る」と伝えたら、適切な検査をしてくれます。
肋間神経痛とは
肋間神経痛は、肋骨に沿って走る「肋間神経」が刺激されることによって胸に生じる痛みのことです。
肋間神経痛の原因
肋骨の骨折や開胸手術などによる肋間神経の損傷、変形性脊椎症や胸椎椎間板ヘルニア、脊椎や肋骨の周辺にがんなどの腫瘍が発生することなどによって肋間神経が圧迫されて生じることもあります。
肋間神経痛の主な症状
胸に生じる痛みで、左右いずれかの胸に生じることが一般的です。痛みの生じるタイミングや痛み方の特徴は原因によって異なります。
肋間神経痛の痛み方
肋間神経痛の痛みは胸骨から肋骨の下にかけての領域に現れます。臨床においては胸骨の周辺、背中の中央または一側、あるいは脇の下の領域が痛むことがよくあります。
痛みは、電気が走るようなズキズキした痛み、ジクジクとした持続する痛み、ピリピリとした痺れなど、原因によって異なります。
他にも右側や左側といった片側の背中から胸にかけて電撃のような痛みが走る。片側の背中から胸にかけてピリピリとした痺れが生じる。疲れやストレスなどが溜まると胸から片側の背中にかけての一部に強い痛みが生じる。肋骨に沿うように痛む。
などの症状があります。
痛みは、患部を押したり、せき、くしゃみ、深呼吸、少しの体勢変化などによって悪化することがあります。
よく痛いところの内臓、特に肝臓が悪いのでは?と思う方がいますが、肝臓が悪いから痛くなるというのはかなり稀ですし、肋骨あたりに痛みはでませんので安心してください。
右肋骨下のズキズキする痛み(肋間神経痛 )への対処法
肋間神経痛はどこで治療できる?
適切な医療のプロにただしいプロセスで相談することが大切です。
まずは、まずはかかりつけ医に相談しましょう。症状を評価することで必要に応じて追加の検査や治療してくれます。症状が他の病気の可能性もある場合は大きい病院に紹介してくれます。
つぎに専門医です。整形外科や神経科の先生に診てもらうことをおすすめします。それぞれの立場で肋間神経痛の原因を評価することができますので、いつから、どんな痛みが出ているのかを正確に伝えることが大切です。
ここまでき適切な医療を受けても改善しない場合は鍼灸院を検討してみるタイミングです。
肋間神経痛の治療方法
痛みに対しては鎮痛薬(痛み止め)やブロック注射などを使う場合があります。
鎮痛薬としては、プレガバリンやガバペンチンなどの抗てんかん薬が使用されることがあります。これらの薬には眠気やふらつき、めまいなどの副作用の可能性があります。
ブロック注射では、痛みの原因となっている神経に局所麻酔薬や、消炎作用の強いステロイドを注射して治療する方法です。 肋間神経痛に対するブロック注射は、神経根ブロックや肋間神経ブロックなどがあります。
以下に肋間神経痛の具体例を挙げます1523:
肋間神経痛の時にしてはいけないことはある?
肋間神経痛があるときは基本的に安静にしておくことをおすすめしています。
特に以下の可能性がある場合は注意してください。
1:無理な姿勢や動作:胸を突き出すような前屈姿勢や急な回転動作は注意してください。
2:重い物を持ち上げたりそれを運ぶことは症状を悪化させる可能性があります。
3:過度な運動や激しいスポーツは肋間神経痛を悪化させる可能性があります。一方で軽いストレッチやウォーキングなど穏やかな運動は痛みを軽減する効果があります。
4:胸部や背中のマッサージ特に強い圧力や揉みほぐしは避けるべきです。
5:寒さや冷たい風を直接胸部や背中に当てることは、筋肉の収縮や痛みを増加させる可能性があります。温めるのは痛みを緩和させる効果があります。
肋間神経痛が治りにくいのはなぜか?
肋間神経痛を自身で判断するのは難しいので、まず疑わしいと思ったら医師に相談してください。
難しい理由ははっきりとどうなっているのかわからないところはあります。
また、肋間神経痛=神経の損傷と考えてはいけません。
痛みを起こしている理由を消去法的に見つけて行くことになりますが、多くの場合が原因は不明となり痛みに対して対処療法的なアプローチをすることになります。
あきらかな原因が見つからないなら疑わうのは皮膚か筋肉
画像診断等であきらかな原因が見つからない場合は、画像で映らないところに問題があると考えるべきです。
画像に映らない代表的な部位が「皮膚と筋肉」です。
皮膚や筋肉の痙攣や緊張というのは肋間神経痛のような痛みを感じることがあります。
肋間にも肋間筋という呼吸を助ける筋肉がついています。
たとえば長引く咳やひねる体制での咳によって、肋間筋が傷ついてしまうと上記のような症状を起こす場合があります。
筋肉が損傷するタイミングがある
筋肉はちょっとしたことでは損傷はしません。やはりその前提条件として疲労が関係してきます。
筋肉の回復力が低下し、疲労が蓄積され、緊張状態が長く続くと、筋肉の弾力性が失われます。
そこで、外部から強いひっぱりがおきることでブチッと切れてしまいます。
例えるなら古い雑巾を思いっきり絞ったら生地が破れたりしますよね。そんなイメージです。
肋間筋は回復が遅い
筋肉であれば上記のようなことは常にどこかしらで発生します。
ぎっくり腰もおなじ理由です。
ただ、肋間筋は他と違うところがあります。それは筋肉が薄く長く骨との距離が短いことがあります。
これは痛みが肋間にそって広がりやすく、さらにひっぱり張力の逃げ場がないために、損傷が大きくなりやすいということ。
だから「肋間神経痛」という症状名で表されるような酷い状態が出来上がってしまうのです。
細い筋肉は一般的に回復は遅くなります。血管が少なく血流が悪いことが理由として考えられます。
痛みを取りながら自然回復を待つのも悪くない選択ですが、長期化すると痛みの悪循環を起こす可能性があります。
痛みの悪循環とは?
痛みが存在すると、それが身体や心理的な要因に影響を与え、それが再び痛みを増強させるような相互作用が続く状態を指します。この悪循環が続くことで、痛みは慢性的なものとなり、生活の質や日常の機能が影響を受けることがあります。
身体的な要因:
・筋肉の緊張: 痛みがある部位では筋肉が緊張しやすくなります。これが続くと、筋肉の緊張自体が痛みを引き起こす要因となります。
・運動不足: 痛みがあると、運動を避ける傾向が生まれることがあります。しかし、運動不足は筋力の低下や関節の柔軟性の低下を招き、これがまた痛みを悪化させることがあります。
心理的な要因:
・ストレスや不安: 痛みがあると、これによるストレスや不安が増大することがあります。逆に、ストレスや不安が痛みを増幅させることもあります。
・うつ病: 慢性的な痛みが続くと、うつ病の発症リスクが上昇することがあり、うつ病自体が痛みを増幅させる要因となります。
行動パターン:
・無理な姿勢や動作: 痛みを避けるために無理な姿勢や動作を続けると、これがまた新たな痛みや問題を引き起こすことがあります。
・睡眠の悪化: 痛みがあると睡眠の質が低下しやすくなり、逆に睡眠不足が痛みを悪化させる可能性があります。
このような要因が絡み合うことで、痛みが慢性的なものとなり、個々の要因が相互に影響し合いながら悪化していくことが痛みの悪循環です。
ミントはり灸院での肋間神経痛の治療
1:痛みの本体である筋肉緊張や皮膚の引き連れを緩和する。
鍼の刺激によって痙攣状態をリセットすることができます。
2:関連する内臓の状態を高める
筋肉の中でも肋間筋の回復力を高める内臓(肝臓など)の状態を見極めます。内臓の回復力が低下している場合は高めるための施術を行います。
3:体幹の筋肉についても
患部の損傷は体幹の筋肉のコンディション低下によっても発生します。
他の筋肉(例えば腹筋)などの筋緊張がおきていないかについても全体を診て判断します。
右肋骨下のズキズキする痛みの予防法
ズキズキする痛みというのは体のねじれと緊張が同時におきると発生しやすくなります。
たとえば体を捻ってくしゃみをする姿勢などです。
一度でも肋間神経痛を経験された方はねじれを伴う運動をするときは注意しましょう。
また内臓の疲労も筋肉のコンディションに関わってきます。
とくに便通が悪かったり、倦怠感が強いときは内臓の不調のサインです。
このタイミングで無理をすると痛みを起こすので、まずは内臓の調子を整えるようにしてください。
予防であれば難しいことはありません。
睡眠、運動、栄養をしっかり整えるましょう。
まとめ
・肋間神経痛と思ったらまずは病院にいきましょう。
・検査を受けて異常なし、原因不明となったら、まずは痛み止めを飲みましょう。
・痛み止めを飲んでも効果がない場合は鍼灸治療を受けることを考えてみてください。
当院「ミントはり灸院」は、根本から改善することに特化した神戸の鍼灸院です《年間10,000人超の実績》。六甲道駅3分”六甲院”/三ノ宮駅6分”三ノ宮院”/明石駅5分”明石院”の3店舗がございます。全室個室でマンツーマンで施術しています、ぜひお越しください。






























