神戸市の鍼灸院【ミントはり灸院】の変形性腰痛症の施術内容や症状の解説です。

加齢によって椎間板が擦り減ったり、骨の変形が出てたりして、腰部に痛みがでてくる状態です。慢性的な腰痛に悩むようになってきて、レントゲンをとってみると、画像として椎間板や骨にあきらかな変化があった場合に、変形性腰椎症という病名がつきます。

加齢にともなう骨の変形や椎間板のすり減る程度も人によって様々ですが、ほとんどの人があります。知らぬ間に骨折している人も少なくありません。なので、痛みが出ない人や痛みの強さがも個人差があります。

このことから、レントゲンで異常が診られたとしても、直ちに変形性腰椎症という病名がつくわけではありません。腰椎の変形はただの加齢現象といえます。 病名は画像診断というよりは腰痛があって生活に支障があるような場合に、「変形性腰椎症」となります。

通常の腰痛と症状としては同じです。
腰痛の発生タイミングはさまざまです。重いものを持ち上げたタイミングや中腰の作業などで起こる場合、ベッドから起き上がるときや椅子から立ち上がるときなど姿勢を変えるときに起こる場合、長時間同じ姿勢を維持し続けていると起こる場合などがあります。

足の痺れや筋力低下や皮膚感覚の低下などがある場合には、変形の程度が進行していると判断して腰部脊柱管狭窄症と診断されます。
痛みの回避姿勢を長く取り続けることによって、腰が後に曲がる変形や左右に曲がる変形などがみられる場合もあります。

レントゲンを撮ってみて以下を確認します。

・椎間板が狭くなっていないか？

・骨に棘ができていないか？

・骨の表面が硬くなっていないか？

・腰の骨をつなぐ靭帯が厚くなったり硬くなっていないか？

治療としては保存療法が主になります。
痛み止めや炎症止めの内服薬や塗り薬を使います。
またリハビリテーション室などで温熱療法をしたり、理学療法を行う場合もあります。

痛みが強い場合は神経ブロックをすることもあります。

神経に関する症状の場合は手術も検討されますが、術後に再発することも少なくないので、避けられる場合が多いです。

当院では「変形によって腰痛はおきない」と考えています。

変形そのものは不可逆的な変化なので、その痛みは常に同じ程度で続けるはずです。個人差も少ないと考えられます。

これまでの説明にあったように、変形があっても痛みが出ない人がほとんどです。

また、腰痛があったとしても、調子の波がある場合があって変形による痛みと考えるには矛盾します。

病院の判断である保存療法は正しい判断と言えますが、辛い腰痛が続くのも生活の質を低下して、運動量の低下、代謝の低下、などからフレイルなど要介護に近づいてしまうことを考えると積極的な改善に向けた治療をするべきと考えます。

ポイントは内臓と筋肉の関係

内臓の不調は筋肉を硬くします。筋性防御と言って、内臓の関連する筋肉を硬くするからです。

筋性防御が長く続くと筋肉が徐々に硬くなりコリをつくります。
また患部の自律神経も興奮しますので循環が悪くなることで筋肉の柔軟性も低下します。

こういった状態が痛みを生み出しています。

腰の痛みと言っても範囲は広いです。
背中に近い側が痛い、お尻に近い側、中心よりは外側など。
それぞれの痛みに対して対応する内臓は違います。

その方のそれぞれの痛みに応じた治療が改善にむけて結果に大きな差となります。

腰痛をそのままにしておいて、時間をかけて改善するのも悪くありませんが、それによって人生の大切な時間や楽しみを失ってしまうかもしれません。

積極的な治療で早く卒業して、当たり前の毎日をまた送れるようにしましょう。