ミントはり灸院・寝起きの動悸はなぜ起こる?朝のドキドキの原因と対処法

投稿日:2026年10月22日

寝起きの動悸はなぜ起こる?朝のドキドキの原因と対処法

カテゴリ: 自律神経失調症

寝起きの動悸はなぜ起こる?まず考えられる原因

寝起きの動悸は、自律神経の切り替え、ストレス、睡眠不足、ホルモンバランスの変化などによって起こることがあります。朝は身体が休息モードから活動モードへ切り替わる時間帯で、心拍や血圧が上がりやすいため、動悸として自覚されやすいのです。

ただし、不整脈や甲状腺の病気、睡眠時無呼吸症候群など、心臓や身体の病気が隠れている場合もあります。胸の痛みや強い息苦しさ、失神しそうな感覚を伴う場合は、様子を見ずに医療機関を受診してください。

この記事では、寝起きに動悸が起こる理由、注意したい症状、自分でできる対処法、病院へ行くべき目安、そして鍼灸でできることについて解説します。

院長 森本 賢司

この記事の執筆者

ミントはり灸院 院長
森本 賢司

高度専門鍼灸師

【略歴】
神戸東洋医療学院卒業
神戸東洋医療学院にて河村廣定先生に師事
明治国際医療大学 大学院 修士課程 修了
神戸東洋医療学院 非常勤講師

【資格】
はり師免許証・きゅう師免許証

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朝起きたときに動悸が起こりやすい理由

朝のドキドキには、いくつかの要因が重なっていることが少なくありません。ここでは、代表的な4つの理由を整理します。

自律神経の切り替えがうまくいかない

私たちの身体は、夜は副交感神経が優位になって休息し、朝になると交感神経が高まって活動に向かいます。起床の前後には、血圧や心拍数を上げるホルモンの分泌も増え、身体が活動する準備を整えています。

この切り替えがスムーズにいかないと、心拍が急に上がり、目覚めた瞬間にドキドキと感じることがあります。とくに、自律神経のバランスが乱れている方は、朝の切り替えの負担が大きくなりやすい傾向があります。

目覚まし時計の音で急に起こされたときや、起きてすぐに立ち上がったときに動悸を感じやすいという方は、この切り替えの影響が考えられます。

ストレスや不安で交感神経が高ぶっている

仕事や人間関係のストレス、翌日の予定への不安などがあると、眠っている間も交感神経が高ぶった状態が続くことがあります。その状態のまま朝を迎えると、目覚めた瞬間から心拍が速くなり、動悸として感じられます。

朝起きた直後から、頭の中で心配ごとが巡り、胸がざわざわする、息が浅くなるといった場合は、ストレスや不安の影響が大きいかもしれません。

なお、強い不安とともに動悸、息苦しさ、手の震えなどが繰り返し起こる場合は、パニック発作などが関係していることもあります。その場合は、心療内科や精神科への相談も選択肢に入れてください。

睡眠不足・疲労がたまっている

睡眠時間が短い、眠りが浅い、夜中に何度も目が覚めるといった状態が続くと、自律神経の回復が追いつかず、朝の心拍が乱れやすくなります。疲労が蓄積していると、身体が休まりきらないまま活動モードに入るため、朝から負担がかかってしまうのです。

また、前夜の飲酒や遅い時間のカフェイン摂取、寝る直前までのスマートフォンの使用なども、睡眠の質を下げ、寝起きの動悸につながることがあります。アルコールは寝つきを良くするように感じられても、睡眠の後半に眠りを浅くし、心拍を上げやすいといわれています。

さらに、夜間に水分が失われて脱水ぎみになっていることも、朝の動悸の一因になることがあります。

更年期やホルモンバランスの変化

女性の場合は、更年期や月経周期に伴うホルモンバランスの変化も、朝の動悸と関わりやすいとされています。女性ホルモンの分泌が揺らぐ時期は、自律神経も乱れやすく、のぼせ、ほてり、発汗、不眠などとともに、動悸を感じることがあります。

とくに、40代から50代にかけて、朝方に急にドキドキする、寝汗とともに目が覚める、といった症状が出てきた場合は、更年期の影響が考えられます。月経前に動悸が強くなる方もいらっしゃいます。

ただし、更年期の動悸と思っていたら、実際は不整脈や甲状腺の病気だったということもあります。「年齢のせい」と決めつけず、一度は医療機関で確認しておくと安心です。

寝起きの動悸で注意したい症状

寝起きの動悸の多くは一時的なもので、心配のいらないケースがほとんどです。しかし、次のような症状を伴う場合は、病気が隠れている可能性があるため、注意が必要です。

胸の痛みや強い息苦しさを伴う

動悸とともに、胸が締めつけられるような痛み、圧迫感、強い息切れ、冷や汗、顔面蒼白などがある場合は、狭心症や心筋梗塞、重い不整脈などの可能性があります。

動悸に強い息切れ、胸の痛み、失神を伴うときは、様子を見ずに、すぐに救急要請(119番)をしてください。「そのうち治まるだろう」と我慢することは避けましょう。

めまい・ふらつき・失神しそうな感じがある

動悸に加えて、めまい、ふらつき、目の前が暗くなる、気が遠くなりそうといった症状がある場合は、脈の乱れや血圧の変動が起きている可能性があります。実際に意識を失ってしまった場合や、転倒してけがをした場合は、必ず医療機関を受診してください。

起き上がったときだけにふらつくという場合は、起立性低血圧が関わっていることもあります。いずれにしても、繰り返す場合は一度検査を受けておくことをおすすめします。

動悸が頻繁に起こる・悪化している

以前は月に数回だった動悸が、毎日のように起こるようになった、持続時間が長くなった、症状が日に日に強くなっているという場合は、背景に病気が隠れている可能性があります。

脈が不規則に飛ぶ、脈がとても速いまま戻らない、体重が急に減った、手の震えや大量の発汗がある、といった症状を伴う場合は、不整脈や甲状腺機能の異常なども考えられます。早めに内科や循環器内科を受診してください。

寝起きの動悸を落ち着かせる対処法

胸痛や失神などの危険なサインがなく、自律神経やストレス、睡眠不足が関係していると考えられる場合は、以下のような対処法を試してみてください。

動悸を落ち着かせるツボとセルフケアに関しては別記事で解説していますので、あわせてお読みください。

・動悸を落ち着かせるツボとセルフケア

急に起き上がらず深呼吸する

目が覚めたら、すぐに起き上がらず、布団の中で数回ゆっくりと呼吸を整えましょう。息を吸うことよりも、口からゆっくり長く吐くことを意識すると、副交感神経が働きやすくなります。

呼吸が落ち着いたら、まず手足を軽く動かし、次に上半身をゆっくり起こして、ベッドの端に座ってから立ち上がります。急な姿勢の変化は心拍や血圧に負担をかけやすいため、段階を踏んで起きることが大切です。

起床後に常温の水を一杯飲むのも、夜間に失われた水分を補う意味でおすすめです。

睡眠リズムとカフェイン習慣を見直す

毎日できるだけ同じ時間に寝起きし、睡眠のリズムを整えることは、自律神経の安定につながります。休日の寝だめや、夜更かしが続いている方は、少しずつ整えていきましょう。

カフェインは、人によっては摂取後の数時間、心拍を上げやすくします。午後の遅い時間のコーヒーやエナジードリンク、緑茶などを控えるだけでも、睡眠の質が変わることがあります。就寝前の飲酒や、スマートフォンを長時間見る習慣も、あわせて見直してみてください。

なお、カフェインを急にやめると頭痛やだるさが出ることがあるため、量を少しずつ減らしていくのがおすすめです。

首肩まわりの緊張をゆるめる

首や肩まわりの筋肉が緊張していると、呼吸が浅くなり、自律神経のバランスも乱れやすくなります。就寝前の入浴や、蒸しタオルで首肩を温める習慣は、身体をゆるめて睡眠の質を高めるのに役立ちます。

首をゆっくり左右に倒す、肩を大きく上げてストンと下ろすといった簡単なストレッチも取り入れてみてください。痛みが出る強さまで伸ばす必要はなく、心地よいと感じる範囲で十分です。

六甲道本院
三ノ宮院
明石院

病院へ行くべき寝起きの動悸の目安

寝起きの動悸が見られた場合、次のような状況では、早めに医療機関を受診してください。自己判断で様子を見続けることは避けましょう。

・胸の痛みや圧迫感がある
・息苦しさや強い息切れを伴う
・意識が遠のく、失神した、失神しそうになった
・冷や汗や顔面蒼白を伴う
・脈が不規則に乱れる、または脈がとても速いまま戻らない
・動悸の頻度が増えている、持続時間が長くなっている
・睡眠中の強いいびきや、呼吸が止まっていると指摘されたことがある
・高血圧、心臓病、糖尿病、甲状腺の病気などの持病がある
・家族に突然死や心臓病の方がいる

胸痛、強い息苦しさ、失神を伴う場合は、迷わず救急要請をしてください。それ以外でも、動悸が繰り返し起こる場合は、まず内科や循環器内科で、心電図や血液検査などを受けて原因を確認することが大切です。

検査で大きな異常が見つからなければ、自律神経の乱れやストレス、生活習慣の影響が背景にある可能性が高まります。病院での確認を済ませたうえで、次の段階として身体全体のコンディションを整えることを考えていきましょう。

寝起きの動悸が続く場合は鍼灸で相談できる?

病院で検査を受けても「異常なし」と言われたのに、朝の動悸が続くという方は少なくありません。このような場合、自律神経の乱れや、首肩まわりの筋肉の緊張、睡眠の質の低下、疲労の蓄積などが関わっていることがあります。

鍼灸では、動悸という症状だけを見るのではなく、睡眠の状態、首肩のこり、呼吸の浅さ、胃腸の調子、ストレスの程度など、身体全体を確認しながら施術を行います。緊張している筋肉をゆるめ、血流を促すことで、身体が休まりやすい状態づくりをサポートします。

当サイトでは、自律神経を整える鍼灸治療について、症状に合わせた当院の施術の考え方や症例を紹介しています。また、動悸で悩んでいる患者様の治療事例もご紹介していますのでご覧ください。

なお、鍼灸は心臓の病気や不整脈そのものを治療するものではありません。胸痛や失神など、緊急性の高い症状がある場合は、まず医療機関の受診を優先してください。通院や服薬を続けている方は、主治医に相談したうえで併用をご検討ください。

まとめ

寝起きの動悸は、自律神経の切り替え、ストレスや不安、睡眠不足や疲労、更年期などのホルモンバランスの変化によって起こることがあります。多くは一時的なものですが、不整脈や甲状腺の病気、睡眠時無呼吸症候群などが隠れている場合もあります。

胸の痛み、強い息苦しさ、失神、冷や汗を伴う場合や、動悸の頻度が増えている場合は、早めに医療機関を受診してください。そのうえで、危険なサインがない場合は、急に起き上がらない、睡眠リズムとカフェイン習慣を見直す、首肩の緊張をゆるめるといったセルフケアを取り入れてみましょう。

当院は神戸市・明石市に店舗を構え、動悸や自律神経の乱れでお悩みの方への施術を行っております。病院で異常がないと言われても朝のドキドキが続く場合は、お気軽にご相談ください。

当院「ミントはり灸院」は、根本から改善することに特化した神戸の鍼灸院です《年間10,000人超の実績》。六甲道駅3分”六甲院”/三ノ宮駅6分”三ノ宮院”/明石駅5分”明石院”の3店舗がございます。全室個室でマンツーマンで施術しています、ぜひお越しください。