ミントはり灸院・手術跡の痛みの原因について

2023年11月21日

手術跡の痛みの原因について

カテゴリ: しびれ・神経痛

手術後の傷跡は主に2種類

手術の傷痕は、一時的に赤みや腫れが起こることもあり、自然に回復していくと半年~1年後には赤みや腫れは薄く目立たなくなります。
傷痕が赤く盛り上がる「肥厚性瘢痕」や、悪化して傷痕の周囲にまで広がるケロイドになることがあります。傷口を塞ぐために作られるコラーゲンの量が過剰になるのが原因と言われています。

コラーゲンの量が異常に増えてしまうのは個人差があるので、次の手術の場合はお医者さんに伝えることで事前の予防策を取ってくれます。ただ、初めての手術だと事前に予測するのは難しくなります。
この体質を持つ人は、丁寧に縫合したとしても、傷が小さい内視鏡手術を行っても、異常な傷痕が残ってしまいます。

手術後の傷痕で形成外科を受診する患者の6割が産婦人科での手術だといわれていますが、その理由として下腹部は日常の動作によって皮膚や筋肉が引っ張られ歪みが起きやすいことが推測されるそうです。
体質だけでなく、術後の動作も傷跡に影響することがわかります。

痛みがおきるのは何故か?

手術後に痛みが発生するのは2つのパターンがあります。

1つ目が手術後の皮膚繊維の増殖によって、傷跡が皮膚を引っ張っている場合です。皮膚を縫った跡についても引っ張っている状態になりやすくなります。

肥厚性瘢痕やケロイドになるときに、周囲の皮膚と癒着するように皮膚が出来上がっていきます。癒着をするということは、関係ない皮膚や皮下組織を巻き込んで新しい皮膚を作り出します。そのときに、これまでとは違う方向に引き連れが起きることで痛みが発生します。

傷口の回復による痛みよりも縫ったところのほうが、皮膚を巻き込むことが多いので痛みとしては出やすくなります。

2つ目が手術による神経線維先端の切断によって、痛みを感じる場合です。

開腹手術等による切開は感覚神経の先端も切断してしまいます。切断したばかりの頃は麻痺をおこしますので、手術直後は何も感じることはありません。神経の先端が再生されると、再生した直後は敏感になりピリピリ、チクチクした痒い感じが出ます。この時点で傷口がズキズキするようであれば別の問題があります。
このピリピリやチクチク、ヒリヒリした感じは本来であれば、術後数ヶ月で現れますが、人によっては数年してから出ることがあると言われています。

病院での治療

ケロイドや肥厚性瘢痕についてはステロイドなどの塗り薬をつかう、進行していて悪化している場合は切除する場合もある。
手術後の跡がそれほど悪くなくて、痛みが続く場合は一般的な鎮痛薬よりも、抗うつ薬や抗けいれん薬が使われます。リハビリや認知行動療法などを組み合わせることもあります。

手術後の痛みに「仕方がない」と主治医に相談しないことが多いそうです。早期に手を打てば改善しやすいと言われています。気になる場合は早めに主治医に相談しましょう。

鍼灸での治療とは?

痛みの本質は皮膚や筋肉の緊張です。傷口が回復する中で皮膚が癒着するなどして、皮膚の緊張などによって痛みが起きやすい状態にあります。

それも時間経過とともに少しずつ改善していくでしょう。ただ、数年経過してから痛みが出たり、痛みそのものに波があって酷くなることもある場合だと、別の要因が影響して痛みを起こしている可能性があります。

それが、内臓疲労です。内臓が疲労していると皮膚や筋肉に緊張を起こします。そこに敏感な手術跡が重なることで痛みや痒みなどが起きるのです。内臓疲労から発生する筋肉の緊張の場合は自覚症状としてもわかりにくいので、発見が難しいとされています。

内臓疲労による痛みは抗痙攣、抗うつ剤といった、神経系に作用する薬などで効果が出やすくなるので、そういったアプローチを西洋医療でも行っているということは内臓疲労が関わっている可能性があります。

もちろんの投薬のアプローチは対処療法にしかならず、痛みを起こしている場所と関係のある内臓疲労を取り除くことが術後の痛みの改善に必要になります。

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