投稿日:2026年10月14日
ストレスで耳が痛いことはある?耳の奥がズキンと痛む原因と対処法
カテゴリ: 痛み

ストレスで耳が痛くなることはある?
ストレスや疲労によって自律神経が乱れ、耳の奥がズキンと痛むように感じることがあります。ただし、耳の炎症や病気が原因の場合もあるため、注意が必要です。
耳そのものに異常がなくても、首・側頭部・顎まわりの筋肉の緊張が、耳の奥の痛みとして感じられることも少なくありません。耳鼻科で「異常なし」と言われたのに痛みが続くという方は、ストレスや筋肉の緊張が関係している可能性があります。
この記事では、ストレスで耳が痛いときに考えられる原因、耳の病気との見分け方、自分でできる対処法、病院へ行くべき目安について解説します。

この記事の執筆者
ミントはり灸院 院長
森本 賢司
高度専門鍼灸師
【略歴】
神戸東洋医療学院卒業
神戸東洋医療学院にて河村廣定先生に師事
明治国際医療大学 大学院 修士課程 修了
神戸東洋医療学院 非常勤講師
【資格】
はり師免許証・きゅう師免許証
ストレスで耳が痛いときに考えられる原因
耳の奥の痛みは、耳そのものではなく、耳の周辺にある筋肉や神経、自律神経の状態が関わっているケースがあります。ここでは代表的な4つの原因をご紹介します。
自律神経の乱れ
ストレスが続くと、身体を緊張させる交感神経が優位になりやすくなります。交感神経が優位な状態が続くと、血管が収縮して血流が悪くなったり、神経が過敏になったりすることがあります。
その結果、耳のまわりに違和感や痛み、圧迫感、詰まった感じなどが現れることがあります。ストレスを感じる場面で痛みが強くなる、休日にゆっくり過ごすと軽くなるといった傾向がある場合は、自律神経の影響が考えられます。
首こり・肩こりによる筋肉の緊張

耳そのものではなく、首・側頭部・顎まわりの筋肉の緊張が、耳の奥の痛みとして感じられることがあります。これは、筋肉の緊張によって起こる痛みが、離れた場所に感じられる「関連痛」と呼ばれる現象です。
とくに、パソコンやスマートフォンの使用で頭が前に出た姿勢が続くと、首の後ろや肩の筋肉が硬くなりやすく、耳の下や奥にまで違和感が広がることがあります。耳の後ろを押すと痛い、首を動かすと耳の痛みが変化するという場合は、この可能性が考えられます。
食いしばり・顎まわりの緊張
ストレスを感じていると、無意識のうちに歯を食いしばったり、就寝中に歯ぎしりをしたりすることがあります。顎の関節は耳のすぐ前にあるため、顎まわりの筋肉や関節に負担がかかると、耳の痛みとして感じられることがあります。
朝起きたときに顎がだるい、口を開けると顎が鳴る、頬や側頭部が張っているといった症状がある方は、食いしばりが耳の痛みに関係しているかもしれません。上下の歯が日中に触れ続けている「TCH(歯列接触癖)」も、顎まわりの緊張を強める要因のひとつです。
睡眠不足や疲労の蓄積
睡眠不足や疲労が重なると、自律神経のバランスが崩れやすくなり、身体の回復力も低下します。筋肉の緊張が抜けにくくなり、小さな負担でも痛みや違和感として感じやすくなります。
忙しい日が続いたあとに耳の痛みが出た、寝不足の日に痛みが強くなるという場合は、疲労の蓄積が背景にある可能性があります。
耳の病気が原因の痛みとの見分け方
ストレスや筋肉の緊張による耳の痛みがある一方で、耳の病気が隠れていることもあります。自己判断で「ストレスだろう」と決めつけず、以下のようなサインがないかを確認してください。
中耳炎・外耳炎など耳の炎症
次のような症状がある場合は、中耳炎や外耳炎など、耳の炎症が起きている可能性があります。ストレスによる痛みとは別に、治療が必要な状態ですので、早めに耳鼻咽喉科を受診してください。
・耳だれ(耳から液体や膿が出る)
・発熱を伴う
・耳のまわりや耳たぶの腫れ、赤み
・耳に触れたり、耳たぶを引っ張ったりすると痛い
・耳の中にかゆみや湿った感じがある
とくに、小さなお子さんは耳の痛みをうまく言葉で伝えられないことがあります。耳を気にして触る、機嫌が悪い、夜に泣くといった様子があれば、耳鼻科への受診をおすすめします。
耳鳴り・聞こえにくさ・めまいを伴う場合
耳の痛みに加えて、耳鳴りや聞こえにくさ、めまいを伴う場合は、内耳や聴神経、自律神経が関わっている可能性があります。突然、片耳が聞こえにくくなった場合は、突発性難聴などの可能性もあり、発症から早い時期の受診が大切です。
聞こえにくさが急に出た場合や、強いめまいで立っていられない場合は、様子を見ずに、すぐに耳鼻咽喉科を受診してください。
耳鳴りやめまいがストレスや自律神経の乱れと関係しているケースもあります。耳鳴り・めまいに対する当院の鍼灸治療の事例をご紹介しています。
痛みが続く・強くなる場合
数日たっても痛みが引かない、日に日に強くなっている、夜も眠れないほど痛むといった場合は、ストレスだけが原因とは考えにくく、医療機関での確認が必要です。
また、耳の痛みとあわせて、耳のまわりに水ぶくれのような発疹が出る、顔の動きに左右差が出る、口の動かしにくさがあるといった場合は、神経に関わる病気の可能性もあります。この場合も、すぐに医療機関を受診してください。
ストレスによる耳の痛みを和らげる対処法
耳の病気を疑うサインがなく、ストレスや筋肉の緊張が関係していると考えられる場合は、以下のような対処法を試してみてください。
まずは耳を強く触らず安静にする
痛みが気になると、耳を触ったり、耳かきや綿棒で耳の中を刺激したりしたくなりますが、かえって耳の皮膚を傷つけたり、炎症を起こしたりする原因になります。
痛みがあるうちは、耳を強く押したり、いじったりせず、まずは安静にして様子を見ましょう。イヤホンやヘッドホンの使用も、症状が落ち着くまでは控えめにするのがおすすめです。
首・肩・顎まわりの緊張をゆるめる
耳の痛みに筋肉の緊張が関わっている場合は、首・肩・顎まわりをゆるめることで楽になることがあります。無理のない範囲で、次のようなケアを取り入れてみてください。
・入浴や蒸しタオルで首・肩を温める
・首をゆっくり左右に倒し、心地よく伸びる程度で止める
・肩を大きく上げてストンと下ろし、力を抜く
・上下の歯が触れていないか、日中に意識してチェックする
・奥歯を軽く離し、顎の力を抜く時間をつくる
顎まわりのマッサージは、強く押しすぎると逆効果になることがあります。痛みを感じない程度の、やさしい力で行ってください。
睡眠と休息で自律神経を整える
自律神経の乱れが背景にある場合は、睡眠と休息をしっかりとることが大切です。就寝前のスマートフォンの使用を控える、ぬるめのお湯にゆっくり浸かる、決まった時間に寝起きするなど、できることから整えていきましょう。
忙しい時期ほど、意識して「何もしない時間」をつくることも大切です。深くゆっくり息を吐く呼吸を取り入れるだけでも、身体の緊張がゆるみやすくなります。
病院へ行くべき耳の痛みの目安
耳の痛みの多くは心配のいらないものですが、次のような場合は、耳鼻咽喉科などの医療機関を受診してください。
・耳だれが出ている
・発熱を伴っている
・耳のまわりが腫れている、赤くなっている
・突然、聞こえにくくなった
・強いめまいや吐き気を伴う
・耳のまわりに水ぶくれや発疹がある
・顔の動きに左右差がある
・痛みが数日以上続く、または日に日に強くなる
・頭を打ったあとに耳の痛みや出血が出た
とくに、突然の聞こえにくさや顔の動きの異常は、早期の治療が重要になる場合があります。「ストレスのせいかも」と様子を見ずに、早めに受診してください。
耳の痛みが続く場合は鍼灸で相談できる?
耳鼻科で検査を受けても、とくに異常が見つからないのに、耳の奥の痛みや違和感が続くという方は少なくありません。このような場合、耳そのものではなく、首・肩・顎まわりの筋肉の緊張や、自律神経の乱れが関係していることがあります。
鍼灸では、耳の症状だけを見るのではなく、首肩のこり、顎まわりの緊張、睡眠や疲労の状態など、身体全体を確認しながら施術を行います。緊張している筋肉をゆるめ、血流を促すことで、身体が回復しやすい状態づくりをサポートします。
耳鼻科で異常がない場合には、ストレス・首肩こり・食いしばりが関係するケースもあります。当院でも鍼灸治療を行っていますので、お悩みの方はぜひご相談ください。
なお、鍼灸は耳の病気そのものの治療に代わるものではありません。耳の炎症や急な聞こえにくさなどが疑われる場合は、まず医療機関を受診し、必要に応じて併用をご検討ください。
まとめ
ストレスや疲労によって自律神経が乱れたり、首・肩・顎まわりの筋肉が緊張したりすると、耳の奥がズキンと痛むように感じることがあります。食いしばりや睡眠不足も、痛みを強める要因になります。
一方で、中耳炎や外耳炎、突発性難聴など、耳の病気が原因の場合もあります。耳だれ、発熱、腫れ、突然の聞こえにくさ、顔の動きの異常などがある場合は、早めに医療機関を受診してください。
耳鼻科で異常がないのに痛みが続く場合は、ストレスや筋肉の緊張に目を向けて、身体全体のコンディションを整えることも選択肢のひとつです。当院は神戸市・明石市に店舗を構え、耳の違和感や自律神経の乱れでお悩みの方への施術を行っております。お気軽にご相談ください。
当院「ミントはり灸院」は、根本から改善することに特化した神戸の鍼灸院です《年間10,000人超の実績》。六甲道駅3分”六甲院”/三ノ宮駅6分”三ノ宮院”/明石駅5分”明石院”の3店舗がございます。全室個室でマンツーマンで施術しています、ぜひお越しください。






























