ミントはり灸院・耳がつまる感じが取れない原因|ストレス・自律神経・首肩こりとの関係

投稿日:2026年10月8日

耳がつまる感じが取れない原因|ストレス・自律神経・首肩こりとの関係

カテゴリ: 耳鳴り・難聴

耳閉感や耳の詰まる感じの原因

「耳がつまった感じが何週間も取れない」「耳鼻科で検査を受けたのに、異常なしと言われた」——そんなお悩みを抱えて、当院にご相談に来られる方が少なくありません。耳の症状は目に見えないぶん、周囲に理解されにくく、不安だけが膨らんでしまいがちです。

この「耳がつまる・こもる」感覚は、専門用語で耳閉感(じへいかん)と呼ばれます。実は、耳そのものの病気だけでなく、ストレスによる自律神経の乱れや、首・肩まわりの筋肉の緊張が関わっているケースもあります。今回は、耳がつまる感じが取れない原因を、耳の構造から順に整理していきましょう。

院長 森本 賢司

この記事の執筆者

ミントはり灸院 院長
森本 賢司

高度専門鍼灸師

【略歴】
神戸東洋医療学院卒業
神戸東洋医療学院にて河村廣定先生に師事
明治国際医療大学 大学院 修士課程 修了
神戸東洋医療学院 非常勤講師

【資格】
はり師免許証・きゅう師免許証

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耳閉感とは?耳がつまる・こもる感覚の正体

耳閉感の主な症状

耳閉感とは、耳が詰まったような、膜が張ったようなふさがり感のことを指します。表現は人によってさまざまで、次のような訴えがよく聞かれます。

・耳に水が入ったような感じが続く
・自分の声が頭の中で響く
・飛行機や高い場所にいるときのように、耳がボワッとこもる
・耳鳴りやめまい、聞こえにくさを伴う

こうした症状は、誰でも一度は経験したことがあるものです。ただ、数日たっても改善しない、あるいは何度も繰り返す場合には、背景に何らかの原因が隠れている可能性があります。

耳管の役割|換気と気圧調整の仕組み

耳閉感を理解するうえで欠かせないのが、耳管(じかん)という器官です。耳管は、鼓膜の内側にある中耳と鼻の奥をつなぐ細い管で、中耳の換気や気圧の調整を担っています。普段は閉じていますが、あくびをしたり唾を飲み込んだりするたびに開き、鼓膜の内外の圧力差を整えているのです。この開閉がうまくいかなくなると、耳のつまり感が生じやすくなります。

耳閉感が起こる原因は「外耳・中耳・内耳」の3つ

耳閉感の原因は、障害が起きている場所によって、外耳・中耳・内耳の3つに大きく分けられます。

外耳の原因

もっとも身近なのが耳垢栓塞(じこうせんそく)です。耳掃除で耳垢を奥へ押し込んでしまったり、入浴や水泳で入った水を吸って耳垢がふくらんだりすると、耳道がふさがれて詰まった感じが出ます。外耳炎によって耳道が腫れ、狭くなる場合も同様です。

中耳の原因

中耳では、耳管のトラブルが中心になります。

・耳管狭窄症|風邪や鼻炎などをきっかけに耳管が狭くなり、開きにくくなることで気圧調整がうまくいかなくなる
・耳管開放症|反対に耳管が開きっぱなしになる状態。体重の減少や脱水、妊娠、ホルモンバランスの変化などが関係するとされ、自分の声が響く感じが特徴
・滲出性中耳炎|鼓膜の奥に液体がたまることで、耳がふさがった感じが続く

内耳の原因

音を感じ取る内耳の不調でも、耳閉感は現れます。代表的なものがメニエール病、低音障害型感音難聴、突発性難聴です。特に低音障害型感音難聴は、若い世代でも疲れやストレスをきっかけに起こりやすく、繰り返すことも多いといわれています。これらは、のちほど触れる自律神経との関わりが深い領域です。

ストレス・自律神経の乱れで耳閉感が起こる理由

自律神経失調と内耳のリンパ液

内耳は、リンパ液で満たされた繊細な器官です。メニエール病や低音障害型感音難聴では、このリンパ液が過剰にたまる「内リンパ水腫」という状態が起きていると考えられています。そして、リンパ液の量を調整する働きは自律神経とも関係しており、ストレスや脱水が引き金になって調整がうまくいかなくなる、という見方が一般的です。多忙な方や、責任感が強く几帳面な方に起こりやすいといわれているのも、うなずける話でしょう。

疲労・睡眠不足・ホルモン変動との関係

突発性難聴についても、原因ははっきりと解明されていません。ウイルス感染説と、内耳の血流が悪くなるという説が有力視されており、過労や睡眠不足、不規則な生活が血流や自律神経の乱れを招いて、発症リスクを高める一因になると考えられています。また、更年期の女性はホルモンバランスの変動で自律神経が不安定になりやすく、耳の不調を訴える方が多い傾向にあります。

見落としがちな原因|首こり・肩こりなど筋肉の緊張

耳鼻科で調べても明らかな異常が見つからない。それでも耳のつまりが取れない——そんなとき、見直していただきたいのが首や肩、顎まわりの筋肉の状態です。

首肩のこりが耳への血流を悪くする

首や肩の筋肉が硬くなると、頭部へ向かう血流が滞りやすくなります。耳まわりの血流が落ちると、筋肉や筋膜の動きがなめらかさを失い、耳のつまり感が強まることがあるとされています。とくに、自律神経の乱れから生じる慢性的な首こり・肩こりは、耳管まわりの働きにも影響しうると指摘されています。

耳症状に関わる3つの筋肉

耳の違和感との関連が指摘されている筋肉には、次のようなものがあります。

・胸鎖乳突筋|耳の後ろから鎖骨・胸骨へ走る筋肉。緊張すると、耳の圧迫感や耳鳴りにつながることがある
・僧帽筋上部|肩こりの代表的な筋肉。こりが強いと、後頭部から耳のまわりに関連痛が広がることがある
・後頭下筋群|頭を支える首の付け根の小さな筋肉群。神経に近く、緊張がめまいや耳の症状に関わるといわれる

これらの筋肉に生じた「トリガーポイント」と呼ばれる硬いしこりが、離れた場所に痛みや違和感を引き起こす現象は、関連痛として知られています。耳の症状が、実は首の筋肉から来ているというケースも考えられるのです。

顎関節の緊張と耳閉感

見落とされやすいのが、顎関節との関係です。顎関節は耳のすぐ前にあり、歯ぎしりや食いしばり、頬杖などの癖で周囲の筋肉が緊張すると、耳のつまり感として自覚されることがあります。あごの動きが悪い方は、首・肩・こめかみも一緒にこっていることが多いものです。

デスクワーク・スマホ姿勢との関連

長時間のパソコン作業やスマートフォンの使用で頭が前に突き出る姿勢が続くと、首の後ろや肩に大きな負担がかかります。さらに、首肩の筋肉が硬くなることで耳管のまわりに影響が及び、開閉の働きが妨げられる可能性も指摘されています。現代人に耳閉感が増えている背景には、こうした姿勢の問題も潜んでいるのかもしれません。

こんな症状は早めに耳鼻科へ

ここまで筋肉や自律神経の話をしてきましたが、耳閉感の原因をまず確かめるのは耳鼻咽喉科です。とくに次のような場合は、鍼灸より先に、できるだけ早く受診してください。

・突然、片方の耳が聞こえにくくなった
・強いめまいや吐き気を伴う
・耳だれ(耳漏)や強い痛みがある
・発症から数日たっても急速に悪化している

とくに突発性難聴は、治療の開始が早いほど回復の可能性が高まるといわれており、様子見は禁物です。耳鼻科で検査を受け、重大な病気が否定されたうえで、筋緊張や自律神経の面からのケアを検討する——この順番が安心です。

耳閉感は自然に治る?放置のリスク

飛行機や電車での気圧変化、風邪にともなう一時的なつまりであれば、数日で自然に軽快することも珍しくありません。一方で、数週間にわたって続く場合や、よくなったり悪くなったりを繰り返す場合は、放置せずに原因を探ることが大切です。内耳の不調は、再発をくり返すうちに聴力へ影響が及ぶこともあるといわれているため、「そのうち治るだろう」と我慢を続けないようにしましょう。

自宅でできる対処法

耳管を開く動作

軽いつまりであれば、あくびをする、唾をゆっくり飲み込むといった動作で、耳管が開いて楽になることがあります。ただし、鼻を強くかむ、強い耳抜きを繰り返すといった行為は、かえって耳に負担をかけるので控えましょう。

首肩を温める・ほぐす

蒸しタオルや入浴で首から肩を温めると、血流が促され、緊張した筋肉がゆるみやすくなります。ストレッチも、強く伸ばしすぎず、気持ちよい範囲にとどめるのがポイントです。

睡眠・水分・ストレスケア

十分な睡眠、こまめな水分補給、バランスのよい食事は、自律神経を整える土台になります。趣味の時間や軽い運動など、自分なりの気分転換を意識的に取り入れてみてください。

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三ノ宮院
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耳閉感に対する鍼灸のアプローチ

首肩のコリ・顎関節の緊張をゆるめる

鍼灸では、胸鎖乳突筋や後頭下筋群、僧帽筋、顎まわりの筋肉など、耳の症状と関わりが指摘されている部位の緊張に着目して施術を行います。筋肉の硬さがゆるむことで、首から頭部への血流が促され、耳まわりの環境が整いやすくなると考えられています。

自律神経のバランスを整える

鍼灸には、身体の緊張を和らげて副交感神経が働きやすい状態へ導く作用があるとされています。ストレスが強く、睡眠も浅いという方では、全身を整えることが、耳の症状の落ち着きやすさにもつながる可能性があります。

耳鼻科の治療と併用するという考え方

鍼灸は、耳鼻科の診断や治療に代わるものではありません。診断と薬物療法を土台にしつつ、首肩のこりや自律神経といった「体の側の要因」にアプローチする補完的なケアとして位置づけるのが適切です。

よくある質問

Q. 耳閉感は何科を受診すればよいですか?

まずは耳鼻咽喉科です。聴力検査や鼓膜の観察などで、耳垢・中耳炎・内耳の病気といった原因を確認してもらえます。

Q. 耳鼻科で異常なしと言われた場合はどうすればよいですか?

検査で明らかな病変が見つからなくても、耳閉感が続くことはあります。そのような場合は、首肩のこりや顎関節、自律神経の状態など、体全体のバランスを見直してみる価値があります。

Q. 鍼灸ではどのくらいで変化が出ますか?

個人差が大きく、一度の施術で変化を感じる方もいれば、数回の施術を経て少しずつ楽になる方もいます。症状の経過や体の状態を確認しながら、無理のないペースで進めていきます。

まとめ

耳がつまる感じが取れない背景には、外耳・中耳・内耳のトラブルに加えて、ストレスによる自律神経の乱れ、そして首・肩・顎まわりの筋肉の緊張が関わっていることがあります。まずは耳鼻科で重大な病気がないかを確かめ、そのうえで体全体のコンディションを整えていくことが、遠回りのようで近道になるでしょう。

ミントはり灸院(神戸・明石)では、首肩のこりや自律神経の乱れに着目した鍼灸ケアで、耳のつまり感でお悩みの方をサポートしています。耳鼻科の治療と並行してのご相談も歓迎しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

当院「ミントはり灸院」は、根本から改善することに特化した神戸の鍼灸院です《年間10,000人超の実績》。六甲道駅3分”六甲院”/三ノ宮駅6分”三ノ宮院”/明石駅5分”明石院”の3店舗がございます。全室個室でマンツーマンで施術しています、ぜひお越しください。