2020年5月23日
風邪やインフルエンザがきっかけの嗅覚障害には
カテゴリ: 味覚・嗅覚障害
風邪やインフルエンザが嗅覚障害の原因となる
新型コロナウイルスの影響で、味覚障害や嗅覚障害が多くのメディアで取り上げられるようになりました。
新型コロナウイルスに関してはまだ分からないことがたくさんありますが、嗅覚障害の原因の多くは鼻や咽から来ています。
長引く風邪や高熱のインフルエンザがきっかけとなることが多いです。
これは鼻や咽の炎症によって蓄膿になり、鼻の神経が塞がってしまうことが考えられます。
ウイルスによる神経障害も疑われますが、麻痺になる可能性は低いです。
風邪の症状が改善すると共に治る人もいますが、なかには風邪が治っても嗅覚障害だけが残る人もいます。
この記事では風邪・インフルエンザと嗅覚障害について説明していきたいと思います。
もともと慢性鼻炎がある人に多い
風邪などで嗅覚障害を起こす人は、もともと慢性鼻炎があったり、咽が弱い人に多い傾向があります。
時々自覚症状が無い人もいます。例えば鼻が詰まっていることが当たり前になっていて、気づいていないケースです。
鍼灸治療で鼻の炎症を取り、鼻が通ったときに初めて気づくこともあります。
鼻炎の症状がある人は頭痛(特にあでこの周り)や、のぼせ、イライラ、疲れやすい、集中力が続かないなどの症状が出やすいです。
鼻と咽はつながっているので、咽の弱さも出やすいです。
鼻はゴミや埃を体内に入れないようなフィルター機能を備えています。
鼻の炎症があると咽にも影響しやすいのです。
もともと咽が弱い人は、咳が出やすい、咽から風邪をひきやすい、咽がイガイガする、首や肩が凝りやすい、という傾向があります。
鼻や咽に炎症があると口呼吸が増えるので、さらに咳が増えてしまいます。
鼻や咽が弱い人は要注意です。
嗅覚障害は味覚にも影響する
嗅覚障害はニオイが全く分からなくなったり、あるニオイが分からない、今までとニオイの感じ方が変わるといった状態です。
コーヒーのニオイが感じられなくなった、常に焦げ臭く感じる、と訴える人も多いです。
嗅覚は味にも影響します。
強い苦味や辛味といった刺激物なら感じられることもありますが、鼻をつまむと味が分かりにくくなるように、味覚と嗅覚はつながっています。
舌から入ってきた情報と、鼻から入ってきた情報によって「味」を感じているのです。
美味しそうなニオイで食欲が刺激されるように、ニオイは食事・食欲に大きく影響します。
嗅覚障害のせいで食欲がなくなり体重が減ったり、味を感じるために濃い味付けをしてしまい生活習慣病のリスクが上がることもあります。
急性の炎症でも障害のきっかけになる
もともと鼻や咽の弱さがあると、風邪やインフルエンザといった急性の炎症でも慢性的に続く味覚障害や嗅覚障害のきっかけとなります。
味覚障害・嗅覚障害が慢性化しないよう、障害が起きた時点で早めに専門家へ相談しましょう。
鼻の検査や、血液検査、ニオイを判断する検査などがあります。
そして風邪やインフルエンザがきっかけで嗅覚障害を起こさないためにも、普段から鼻や咽のケアを積極的に行っていきましょう。
今のご時世はマスクをすることが当たり前となりましたが、寝るときもマスクをする、咽うがいだけではなく鼻うがいもする、加湿器をつける、こまめに水分を摂るなどの対策がおすすめです。
神経系の回復は最初が大切です。
長期間にわたって障害が起きると、治るまでの期間も長くなってしまいます。
早期発見・早期治療が鍵となります。
もしなかなか治らない鼻や咽の炎症、そして味覚障害や嗅覚障害でお困りの方はぜひお早めに当院へご相談ください。
触診で原因を見つけ、優しい刺激で全身の不調を改善していきます。
当院「ミントはり灸院」は、根本から改善することに特化した神戸の鍼灸院です《年間10,000人超の実績》。六甲道駅3分”六甲院”/三ノ宮駅6分”三ノ宮院”/明石駅5分”明石院”の3店舗がございます。全室個室でマンツーマンで施術しています、ぜひお越しください。