ミントはり灸院・味覚障害、嗅覚障害の原因をストレスと安易に考えるな

2020年5月23日

味覚障害、嗅覚障害の原因をストレスと安易に考えるな

カテゴリ: 味覚・嗅覚障害

味覚障害・嗅覚障害はストレスから!?

味覚障害や嗅覚障害が起きると、亜鉛を処方されることが一般的です。

でも亜鉛を飲んでも治らないケースは少なくありません。

そしてその多くは「原因不明」として、ストレスが原因になっている可能性を指摘されます。

この現代で、全くストレスのない人はなかなかいないと思います。

ストレスと指摘されると「確かにストレスがあるかもしれない」と納得し、本当の原因を見つけられずにいます。

本当の原因が分からずに放置することで重症化したり、治ったとしても再発する可能性があります。

この記事では、味覚障害・嗅覚障害のストレスの関係性について説明していきたいと思います。

一時的な味覚障害・嗅覚障害

味覚障害になっても1週間程度で治ることもあります。

例えば風邪やインフルエンザになり、咽や鼻に炎症が起きることで味覚や嗅覚がおかしくなるケースです。

軽度の炎症であれば、風邪の症状とともに咽や鼻の炎症が改善し、味覚や嗅覚も正常に戻ります。

しかし人によっては鼻炎や咽の炎症が残り、ずっと味覚障害や嗅覚障害が続くこともあります。

また、風邪やインフルエンザになっていないのに突然味覚障害や嗅覚障害が起きることもあります。

仮に1週間程度で治ったとして「ストレスから来ていたのだろう」「亜鉛不足だったからだろう」と安心していると、また突然に症状が起こり、今度は半年もしくは数年以上続くこともあります。

味覚障害・嗅覚障害を「ストレスから」「亜鉛不足だから」と軽く考えてはいけません。

顎や自律神経から来ている可能性も

味覚障害・嗅覚障害の患者さんは年々増えています。

年齢は中年以降で、比較的女性が多いです。

鼻や咽の炎症から来ていることもあるのですが、顎から来ているケースも多くみられます。

顎には唾液の成分を作る顎下線というのがあります。顎の緊張が増すことで粘っこい唾液が出され、口が乾いてしまうのです。口の渇きを感じる味覚障害の人は、顎が原因になっていることが疑われます。

顎の緊張は歯ぎしりや虫歯、就寝時の口呼吸、デスクワーク、ストレスによる噛み締めなどから引き起こされます。

このように確かにストレスが味覚障害になることはありますが、味覚障害を引き起こしているのはあくまでも顎にあるので、顎を治療することが最善となります。

他に考えられるケースとして、自律神経系の不調があります。

自律神経につながる内臓に不調があることで脳の視床下部がパニックを起こします。味覚や嗅覚の情報も視床下部が認識するのですが、そこにパニックが起きていることで味覚や嗅覚が正しく感じられなくなるという仕組みです。

味覚障害と共に、お腹の不調やめまい、動悸など身体の不調がある場合は自律神経系の不調が考えられます。

ストレスが原因だからと安心しないこと

「ストレスから来ている」と言われると安心する人も多いと思います。

悪い病気ではなかったという安心感と、ストレスが形となって現れることで辛さを共感してもらえたような気がするからです。

でもその味覚障害・嗅覚障害は本当にストレスから来ているとは限りません。

もし「ストレスが原因」と言われたら、突然再発して長期に渡って苦しまされることにならないよう、複数の病院を受診するなどをおすすめします。

味覚障害・嗅覚障害は食事の楽しみを奪うだけではありません。

ガス漏れなど危険なニオイを察知したり、腐っている食べ物を見分ける能力も低下するので、自分の身体を守れなくなってしまいます。

好きなニオイを嗅いで安心したり、雨のニオイを察知したり、季節のニオイを感じることも出来なくなります。

早期発見、早期治療が非常に大切です。

味覚障害・嗅覚障害の症状別解説はこちら

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