ミントはり灸院・漢方薬と鍼灸は同時?別々?

2017年5月23日

漢方薬と鍼灸は同時?別々?

カテゴリ: Q&A(よくある質問)

鍼灸と漢方の使い分けが大切

鍼灸と漢方の使い分けが大切


漢方薬は薬局でも処方され、ドラッグストアでも販売されるほど一般的になっています。

同じ東洋医学である鍼灸と漢方は、同じ理論のもとに派生してきました。

鍼灸と並行して漢方薬を飲む患者さんもいれば。漢方薬を服用しているから、漢方の効果を知ってからという理由で鍼灸治療を選択しないかたも少なくありません。

はたしてどの組み合わせが良いのか解説していきたいと思います。

これを読めば治療費の節約になると思います。

漢方薬とは、その意味と目的

漢方薬にはどんなイメージがあるでしょうか?薬に比べて優しい感じがしますよね、さらに薬で効かなかった症状に対して不思議な力で治るかもって思うかもしれません。

ドラッグストアや薬局、処方箋でも漢方薬を見ることができます。決してドクターだけが処方できる薬ではありません。それだけ副作用が少ないという利点があります。しかし、効果と副作用はシーソーの関係になります。一般的に強い頭痛薬は胃のむかつきなどの不調を起こすリスクがあります。アレルギーを抑える薬などは、眠たくなったり、ぼーっとしますが、薬効が強くなるとその症状も強くなります。

強い薬効に対して、安全かつ適切に処方する必要があるからこそ、専門家であるドクターの許可必要になるわけです。

誰でも買えるというわけではありませんが、比較的手に入れやすい漢方薬は体に優しいけど、効果もやさしいということです。

東洋医学の基本的な考えは「未病」です。未病の段階でこそ意味があるので、漢方薬は「ちょっと調子悪い」時に真価が発揮できるはずです。

小さな不調の時に漢方薬を選択するようにしてください。

鍼灸治療と何が違うのか

同じ東洋医学から派生したのが鍼灸です。鍼灸と漢方は同じなのか?というと決定的な違いがあります。

まず同じ部分から説明すると、やはり「身体の力」を生かそうとしています。そして、身体の悪さを判断する基準が同じです。

そして、違う部分としては。。体へのアプローチの仕方です。薬の場合は経口摂取です。鍼灸の場合は皮膚もしくは筋肉ですね。

この違いは、まったく異なるものです。口の場合は、消化→代謝→患部へ届くという、多くの関門を突破しなければなりません。コップの水を移し替えるのをイメージしてください、何回か繰り返していると、少しずつこぼれて量が減っていきますよね。

これは、通常の薬でも同じことが起きています。薬である限り避けることができません。一方鍼の場合は、皮膚や筋肉に刺激を与えることで神経の興奮をダイレクトに促すことができます。内臓への効果なども、刺激が主観的に反映されることが数々の研究の中で証明されています。

よって、即効性や効果などをとっても鍼灸は漢方よりも上回っているということです。

並行して進めてもよいが…

漢方薬と鍼灸を並行に取り入れることは悪いことではありません。同じ考えのもとの治療なので悪くなることはありません。ただ、同じという意味であっても、効果の上乗せはできません。なぜなら鍼灸の効果を漢方薬が超えることができないからです。

補う目的で漢方薬を鍼灸治療の合間に飲むこともあります。この時に気を付けてほしいのが、肝機能の低下です。

稀に漢方薬を飲みすぎて肝機能が低下している患者さんを見かけます。

実際に不妊クリニックなどでは、患者さんに漢方やサプリメントを摂取している方が多いので定期的な血液検査をして肝機能をチェックしています。肝臓は全身の免疫や代謝に大切な役割があります。健康になるために飲んでいる漢方によって「免疫力」が下がってしまっては意味がありません。注意が必要です。

上手な使い分けかたとは

鍼灸の良さ、漢方の良さそれぞれ特徴があります。

鍼灸は効果が高いですが、治療を受けに行かないといけません。漢方は手軽に始めることができますが、治療効果は大きくありませんし、飲み続けることの効果は少なくなります。

「身体を良くする」という目的を叶えるために、手軽に漢方から初めてみても良いと思っています。

1~2週間試してみて、それほど効果が少ないようだと「鍼灸」の出番となります。鍼灸院を探すのも、実際に通院するのも大変でありますが…。

今回はそれぞれの方法の違いを書いていきました。それぞれの治療には得意不得意があります。

そこを理解したうえで自分に合っている治療法を探してみてください。

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