ミントはり灸院・食欲を抑えるツボや自宅でできる簡単な対処法を紹介!

2024年3月26日

食欲を抑えるツボや自宅でできる簡単な対処法を紹介!

カテゴリ: Q&A(よくある質問)

食欲を抑えるツボや自宅でできる簡単な対処法を紹介!

ダイエットのツボを教えて下さい!やせるツボってどこですか?
鍼灸師になると必ずといってもいいぐらい聞かれる質問です。
そのたびに答えるのが「そんなのがあれば、私ももっとシュッとしてますよ!」というわけで痩せるツボはありませんが、食欲をゆるくコントロールするツボはありますので、そちらを紹介したいと思います。

食欲を抑えるツボを紹介

食欲を抑えるツボ①耳

まずは耳です。耳ツボという言葉を聞いたことがある人もいると思います。一般的に言われているのは耳の中ですが、プロが使うのは耳の周りになります。耳の周りには自律神経に関係するツボが沢山あります。そこをさすることで自律神経が安定します。
食欲は自律神経の中でも交感神経に由来します。交感神経が高い状態が続くとそれを緩和するために食欲が高まります。
そこは食事ではなく、耳のツボを刺激することで緩和しましょう。
やり方は簡単です。耳のうちにそって指でなぞってください。片耳に3分くらい続けましょう。
左右両方に刺激を与えることで自律神経の乱れによる食欲増進を防ぐことができます。

食欲を抑えるツボ②手のひら

手のひらには緊張を緩和する「労宮」というツボがあります。
ただ、これもピンポイントにグリグリやってもそれほど効果はありません。
むしろ手を全体的に伸ばしたり、ねじったり、押したりすることが大切です。
イメージとしてはハンドマッサージです。

手にはいろんなツボがありますが、軽い刺激を全体に与えることでメンタル的な緊張が取れて、食欲も落ち着きます。

食欲を抑えるツボ③足裏

足裏のツボは胃腸の働きを表しているツボがあると言われています。
胃腸のツボは親指側の内側面にあって、上から1/3の位置にあります。
胃腸のツボは食欲を抑えるというよりは、消化を良くする効果があります。
消化が良くなれば太るのか?というとそういうわけではありません。
胃のむかつきや気持ち悪さがあることで、それを抑えようと食べ続けてしまうことがあります。それを防ぐことができるかもしれません。
これは個人差があります。人によっては食べるのが嫌になってしまう場合も考えられます。

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食欲を抑えるその他の対処法

ツボを押すことよりも効果があるのが以下の対処法です。
ツボを使うにはそこに問題を抱えている必要があります。
自律神経のツボなら自律神経が乱れていないと効果がありません。
なので健康的な人が食欲を抑えるには以下の方法がおすすめです。

運動

運動によって筋肉からグリコーゲンが血中に出て、一時的に血糖値が高くなります。
この状態になると脳が一時的に満腹だと感じて食欲を抑えようとします。

短時間で筋肉を使うことでグリコーゲンが出てきますので、スクワットや腕立て伏せがおすすめです。
ウォーキングといった有酸素運動も悪くないですが、長時間運動してしまう傾向があって、その場合はコルチゾールというストレスホルモンによって運動後に食欲が増してしまうという逆効果になってしまいます。

食べる

食欲は一種のストレス解消です。
ただ一過性であることを理解しましょう。
ということは、だらだらと食べ続けなければ太ったり健康を害する事はありません。

食欲を抑えるための食べるというのは有効な手段とも言えます。
そのポイントは
・少量
・糖分多め
・咀嚼回数
です。

まずは一口で済むサイズを目安にして食べましょう。連続して食べることができないものを選びましょう。なのでポテト系のお菓子は袋に入っているものを食べきろうとしてしまうのでおすすめしません。

そして、糖分が多い方が良いです。これは血糖値がぐっと上がりますが、その分だけ満足度が高くなるからです。

そして咀嚼回数を多くする。顎の動きが多いと脳は沢山食べたと勘違いします。

飴やお餅、ガムなどがおすすめです。

食べ終わったあとに自問自答して「本当にお腹が空いているの?」と自分に問いかけてみましょう。

勢いで食べるのを防ぐことができます。

食欲が止まらないのはなぜ?原因4つ

そもそも食欲が暴走してしまうのはなぜでしょうか。
暴走さえしなければ、食欲を抑えるための行動を取る必要はありません。
わざわざ「ツボ」を探そうとしているあなたは不意にやってくる食欲に困っているのではないでしょうか?

食欲が生まれる原因を解説します。

社会的ストレス

多くの人が当てはまるのではないでしょうか?
社会的なストレスによる食欲増進です。
人間は緊張状態が続くとコルチゾールというホルモンを出して闘争状態を作り出します。
コルチゾールは代謝といって、体に蓄えている栄養をエネルギーに変えます。
ということはそれだけエネルギーを取り入れないといけないので食欲が増してしまいます。
消費したエネルギーだけ取り入れればカラダへの負担はありませんが、脳は先のことを考えて食べられるだけ食べようとしたり、食べながら違う目的に移行するなどしてついつい食べ過ぎてしまうということが起きます。

社会的なストレスを0にすることはできませんが、こういったことで食欲が作られているということを知ること大切です。
その上、先に書いた方法を使って自分の食欲と上手に付き合うようにしましょう。

睡眠不足

睡眠不足も食欲の暴走を起こすことがあります。
睡眠不足が続くことでコルチゾールが過剰に分泌されるからです。
また、食欲を抑えるレプチンというホルモンは減少して、食欲を高めるホルモンであるグレリンが亢進して食欲が増大します。

食欲が増すというのは量だけでなく、ジャンクフードといった糖質や脂質に対する欲求も高まることが言われています。判断力の低下もあって、律することもできずに普段以上に食べてしまうわけです。

まったく睡眠を取らないわけでなくても、数時間短いだけ(例えば8時間が5時間になるだけでも)でも上記のような状態になってしまうので、食欲を抑えるためには睡眠時間の確保は必須となります。

ホルモンバランスの変化

女性が食欲が増してしまう原因としてあるのがホルモンバランスの変化です。
生理前になるとプロゲステロンというホルモンが高まります。
それが食欲を高めます。また整理中になるとエストロゲンの分泌少ない時期になるため、代償的に食欲が増すとも言われています。

ホルモンの増減で生理周期を作っているので食欲の増減を止めることは難しいですが、セロトニンで満たされていると、ホルモンバランスの変化に対して精神を安定させて食欲の増加を抑えることができます。

セロトニンは運動や太陽を浴びる、トリプトファンを摂取するなどがあります。

食欲

食欲が次の食欲を呼ぶというのもあります。

食べる目的は本来であれば栄養を摂ることや活動するエネルギーを確保することですよね。
それが、食べることが目的になってしまう場合もあります。

そうなると、過食に走りやすくなるだけでなく
ストレス発散の方法として食べることが学習されてしまうのでより食べてしまうことになります。

ちょっと空腹を感じるだけで習慣的に食べてしまうのは要注意です。
空腹のサインは脳が勘違いしているときもあります。

それでも食べたいときは何がストレスと感じているのかを理解することが大切です。
それだけでも過食を抑えることができます。

ストレス発散のはけ口としての食欲には注意しましょう。

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食欲が止まらない人に潜む病気やリスク

食べる過ぎると体に悪いというのは十分に理解していると思います。
それでは実際にどんなことになるのかを解説していきます。

糖尿病

高脂肪食や運動不足などによってを多く取り続けることでインスリンが正常に分泌されなくなります。
結果として血中に糖が増えた状態になります。
血中にある糖分は血管壁を破壊します。
その結果として、さまざまな症状を起こします。

眼底出血、腎不全、感覚の異常、脳梗塞や心筋梗塞などです。

血流の悪化はすべての病気の根源になるとも言われています。

血糖値が高くなったとしても、正しい食事をして血糖値を制御すればまた元の状態に戻ります。
ただ、食欲のコントロールや定期的な運動など続けていくのは大変です。
だからこそ、これまでに書いたような方法を使って食欲が発生する理由を知って正しい対策を取りましょう。

依存症

依存症というのはとても好きというレベルを超えて、欠乏すると正常な判断ができなくなるような状態を指します。

食物依存症は最近になって注目されている病気ですが、放置すると摂食障害になる可能性があります。
・食べるを自力で止めることができない。
・身体の不調になっても食べ続けてしまう
・やめたいと思ってもやめられない
といった特徴があります。

ジャンクフードといった高カロリーで高脂質の食品が依存症になりやすいと言われており。

脳への報酬系であるドーパミンが強く働くことで脳が快楽に働くことで依存症になりやすいと言われています。

またインスリン抵抗性が増すことで血糖値の上昇に対して感度が低下して、少量の食事では満足せずにどんどん食べてしまうというのもあります。

他にも甘いものへの精神的な効果もあります。甘いものは精神を安定する効果があるので、ストレス度が強い場合などは甘いもの頼ってしまうことがありますが、その安定感がやめられなくなり依存症となる場合もあります。

依存症の先におきるのは、摂食障害だけでなく生活習慣病、睡眠障害までその人の生活を破壊してしまうほどの影響度があります。

高脂血症

高脂血症は血液中の中性脂肪やLDLコレステロールが増えすぎた状態、またはHDLコレステロールが低い状態をいいます。

ストレスによって血中コレステロールが増える場合もあります。また精神的なストレスで肝機能が低下してもHDLコレステロールとLDLコレステロールのバランスが崩れて高脂血症と診断されることがあります。

高脂血症は体型に関係なく、脂肪の多い食事をとっていることでもLDLコレステロール値が高くなる傾向があります。
高脂血症は進行すると動脈硬化の最大の原因になり、脳梗塞や心筋梗塞、狭心症、腎疾患、大動脈瘤など重篤な病気の引き金にもなります。

食欲が増すと脂肪の多いものを取りがちになる人は要注意です。

まとめ

食欲の多くはストレスによる脳の暴走がきっかけになります。

普段からストレスを貯めすぎないことが大切です。
仕事がストレスフルになることは自分ではどうすることもできませんが、仕事外の時間を上手に使うことでストレスを軽減することができます。

適度な食事と運動、十分な睡眠。

これが食欲の暴走を防ぐもっとも効果的な方法です。

食事は栄養と摂るだけでなく、誰かといっしょに楽しい食事を心がけてもらえば身体だけでなく心の栄養にもなります。

完全栄養食だけを1ヶ月食べ続ける研究ではうつ傾向が出やすくなったという報告もあります。

人間は栄養だけでなく楽しさも大切な要素です。
食欲とストレスの関係をよく知ったうえで、楽しい食事を心がけて下さい。

当院「ミントはり灸院」は、根本から改善することに特化した神戸の鍼灸院です。《年間10,000人超の実績》六甲道駅3分”六甲院”と三ノ宮駅6分”三ノ宮院”の2店舗がございます。全室個室でマンツーマンで施術しています、ぜひお越しください。