投稿日:2018年8月5日 / 更新日:2026年2月18日
閃輝暗点(せんきあんてん)の原因は?目がチカチカするのは自律神経失調症?
カテゴリ: 頭痛・偏頭痛

皆さんは頭痛の前に「急に目がチカチカする」「目の前に動く光のようなものが見える」「物がとある部分だけ見えづらくなる」「突然目の前に光が見えて、その先が見えない」といった症状が出たことはありませんか?
このような症状は閃輝暗点(せんきあんてん)と言います。
基本的な症状としては、いきなり視界にキラキラとした、なおかつギザギザした形の光が見えるケースが多いです。人によっては「オーロラ」「モザイク」「稲妻」と表現することも。
目を閉じても症状は変わらず、5分から30分ほど続くので目の異常だと感じて眼科を受診する人も多くいます。
閃輝暗点は偏頭痛の前兆としてよく引き起こされます。偏頭痛になる人はたくさんいるのに、意外と閃輝暗点はあまり知られていません。
一時的に症状が出ることが多いので大きな心配はいりませんが、出た環境や状況によっては危険を伴います。例えば車の運転中などです。
しかしいくら一時的とは言えども、偏頭痛のたびにこんな症状が出てしまっては不安やストレスになりますよね。しかも閃輝暗点が治まった後に酷い偏頭痛がやってくるのも辛いですよね。
今回のブログでは謎の多い「閃輝暗点」について解説します。

この記事の執筆者
ミントはり灸院 院長
森本 賢司
高度専門鍼灸師
【略歴】
神戸東洋医療学院卒業
神戸東洋医療学院にて河村廣定先生に師事
明治国際医療大学 大学院 修士課程 修了
神戸東洋医療学院 非常勤講師
【資格】
はり師免許証・きゅう師免許証
閃輝暗点の原因で多いのは「片頭痛の前兆」
閃輝暗点(せんきあんてん)の原因として最も多いのが、片頭痛の前兆(オーラ)です。国際頭痛分類(ICHD-3)では、片頭痛は「前兆を伴う片頭痛」と「前兆を伴わない片頭痛」に分類されており、前兆を伴うタイプでは視覚症状が最も高頻度にみられます。実際、前兆の約9割は視覚症状とされ、その代表的なものが閃輝暗点です。
片頭痛の前兆としての閃輝暗点は、脳の後頭葉にある視覚野で一時的に神経活動が変化することで生じると考えられています。この現象は「コルチカル・スプレッディング・デプレッション(CSD)」と呼ばれ、神経細胞の興奮と抑制が波のように広がることにより、キラキラした光やジグザグの模様、視野の一部が欠けるといった症状が現れます。
閃輝暗点とは?どんな見え方が典型?

典型的には、視界の中心付近に小さな光の点やギザギザした線が出現し、数分かけて徐々に拡大していきます。その後、20~30分程度で自然に消失し、続いて拍動性の頭痛が片側に出現するケースが一般的です。光や音に対する過敏、吐き気を伴うこともあります。
重要なのは、閃輝暗点そのものは目の異常ではなく、脳の機能的な変化によって起こる症状であるという点です。そのため、両目で同じように見えることが多く、目を閉じても光の模様が感じられることがあります。
医療機関を受診すべきケース:1時間以上続く、頭痛がない
閃輝暗点は多くの場合、20~30分程度で自然に消失し、その後に片頭痛が出現するという経過をたどります。しかし、症状が1時間以上持続する場合や、頭痛を伴わない場合には要注意。
前兆としての閃輝暗点は、国際頭痛分類(ICHD-3)において「5分以上かけて徐々に広がり、60分以内に消失する可逆的な神経症状」と定義されています。したがって、視覚異常が1時間を超えて続く場合は、典型的な片頭痛の前兆から外れることになります。
このようなケースでは、一過性脳虚血発作(TIA)や脳血管障害などの可能性もあるので、神経内科や脳神経外科での検査をしてもらいましょう。
また、頭痛を伴わない閃輝暗点(無頭痛性片頭痛)は存在しますが、初発の場合や中高年で初めて出現した場合は他の病気の可能性もあり。特に、視野の一部が突然欠ける、片目だけに症状が出る、ろれつが回らない・手足がしびれるといった神経症状を伴う場合は、緊急性の高い疾患(脳梗塞など)の可能性があります。
「いつもと違う」「持続時間が長い」「頻度が急に増えた」といった変化も受診の目安になります。閃輝暗点は多くが時間で解決しますが、典型パターンから外れる場合は自己判断せず、早期に専門医やかかりつけ医に相談しましょう。
閃輝暗点の原因3つを解説
原因①:片頭痛の前兆
当院で閃輝暗点で治療を受けた方の実際の声を紹介します。前兆の参考にして下さい。
Aさんのケース
夕食中に突然視界の一部が欠けるように見え始め。最初はキラキラした光やジグザグした模様が視野の端に現れ、徐々に中央に広がっていく感覚で、約10分ほどで自然に消えた。実際には視界が「モザイク状」や「波紋のように揺れる」ように感じられ、文字が読みづらくなるほど視覚が乱れた。
Bさんのケース
病院で勤務中にパソコン画面が急に見えなくなるほど視界がモヤモヤし始めた経験があり、視覚がジグザグ状の光で遮られたといいます。それも約15分で症状は収まり、幸い強い頭痛には至らなかったものの、通常の視界が一時的に奪われる不安感を強く覚えた
院長森本のケース
体育館で天井を見たときに入った光が視界にいつまでも残り、その光の縁がキラキラしてきてどんどん大きくなって、視野の1/3程度が光に覆われるようになった。その後、僅かな頭痛と気持ち悪さが出てきて、約30分程度で症状がなくなりました。
原因②:一過性の脳の血流トラブルが疑われるケース
閃輝暗点に似た視覚異常が、一過性脳虚血発作(TIA)などの脳血流障害によって起こることがあります。
脳の血管が一時的に狭くなる、あるいは血流が低下することで、視覚を司る領域に十分な血液が届かず、視野欠損や異常な光の知覚が出現することがあります。
片頭痛の前兆との違いとしては、
・突然出現し、徐々に広がらない
・キラキラというより「視野が欠ける」印象が強い
・しびれや言語障害など他の神経症状を伴う
といった特徴がみられる場合があります。
特に中高年で初発の場合、動脈硬化のリスクが高い方、高血圧・糖尿病・脂質異常症などの既往がある場合は、脳血管疾患の可能性を念頭においた対応をしましょう。
原因③:目の病気が隠れているケース(網膜・視神経など)
閃輝暗点と似た症状は、眼科的疾患でも起こることがあります。
代表的なものとしては、
・網膜裂孔や網膜剥離
・視神経炎
・網膜血管閉塞
などが挙げられます。
片頭痛由来の閃輝暗点は通常「両目で同じように見える」のに対し、眼科疾患では片目だけに症状が出ることが多い点が重要な鑑別ポイントです。また、「黒いカーテンが下りるように見える」「飛蚊症が急に増えた」などの症状を伴う場合は、網膜疾患の可能性が高まります。
このような場合はすぐに眼科への受診をして下さい。特に網膜剥離は放置すると視力に重大な影響を及ぼす可能性があります。
閃輝暗点が起きやすくなる要因
閃輝暗点は片頭痛の前兆として出現することが多く、脳の神経活動や血流の変動を引き起こす要因によって誘発されやすくなります。主な誘因は以下の通りです。
1.ストレスと自律神経の乱れ
精神的緊張や過労、睡眠不足は、交感神経優位の状態を長引かせます。その結果、脳血管の収縮・拡張のバランスが崩れ、視覚野の神経活動が不安定になりやすくなります。
「忙しさが落ち着いた週末に起きる」というケースも多く、急激な自律神経の切り替わりも誘因になります。
2.睡眠リズムの乱れ
寝不足だけでなく、寝すぎや生活リズムの変動も誘因になります。特に休日の起床時間のズレは、片頭痛体質の方では発症リスクを高めることが知られています。
3.光刺激・画面作業
強い光、長時間のPCやスマートフォン使用は視覚刺激の過負荷となり、視覚野の神経興奮を高めます。
とくに暗い場所での強い光刺激は誘発因子になりやすいとされています。
4.ホルモン変動
女性の場合、月経周期に伴うエストロゲンの変動が片頭痛の発症に関与します。月経前後に閃輝暗点が出現するケースは少なくありません。
5.脱水・低血糖
水分不足や空腹時間の延長も脳血流に影響を与えます。朝食を抜いた日や長時間の会議後に出現する例も報告されています。
閃輝暗点の対処法
閃輝暗点が出現した際は、まず安全確保と安静が最優先です。
1.活動を中止し、安静にする
視覚異常がある状態での運転や高所作業は危険です。できるだけ静かな場所に移動し、横になるか目を閉じて安静にします。
2.光刺激を避ける
暗めの環境で目を休めることで、視覚刺激による負荷を軽減できます。スマートフォンやPCの使用は控えます。
3.水分補給
脱水が関与している可能性もあるため、少量ずつ水分を補給します。
4.頭痛が出現した場合
片頭痛が続く場合は、早期に鎮痛薬(トリプタン製剤など)を使用することで症状が軽減することがあります。頻発する場合は頭痛外来で予防療法を検討します。
痛み止めを持っていない場合は首周りを指で軽くもんでみるのも効果があります。
5.受診の目安
・1時間以上続く
・初発である
・片目だけの症状
・ろれつ障害や手足の麻痺を伴う
これらの場合は、速やかに医療機関を受診する必要があります。
再発予防:閃輝暗点を減らす生活の整え方
閃輝暗点は片頭痛の前兆として現れることが多く、その背景には自律神経の乱れが深く関与していると考えられています。
自律神経は、血管の収縮・拡張、睡眠リズム、ホルモン分泌などを調整する重要な神経系です。過度なストレス、睡眠不足、生活リズムの乱れが続くと交感神経優位の状態が長期化し、脳血管の反応性が不安定になります。その結果、視覚野の神経活動が過敏になり、閃輝暗点を誘発しやすくなります。
とくに「忙しさが落ち着いたタイミング」「寝不足の翌日」「長時間の画面作業後」などで出現するケースは、自律神経の急激な変化が影響している可能性があります。
再発を減らすためには、以下の生活習慣を取り入れてみましょう。
・睡眠時間を一定に保つ(寝不足・寝過ぎを避ける)
・食事間隔を空け過ぎない
・強い光刺激を避ける
・適度な運動で血流を安定させる
・ストレスを溜め込まない環境設計
つまり、神経の過緊張状態を日常的にリセットすることが再発予防の鍵になります。
自律神経への不調なら反応点治療
当院で行っている反応点治療は、身体に現れる微細な反応から神経系・循環系のアンバランス(過敏な状態)を緩和する施術です。
自律神経の乱れは「結果としての症状」だけを抑えても根本的な改善には至りません。反応点治療では、緊張が蓄積している部位にアプローチし、過剰に働いている交感神経の興奮を鎮め、神経バランスを整えていきます。
その結果、
・脳血流の安定
・血管の過敏反応の軽減
・片頭痛の発症頻度の減少
といった変化が期待できます。
実際に院長自身も反応点治療を継続的に受けており、以前は出現していた閃輝暗点の再発は現在みられていません。体質的な神経過敏状態が整うことで、片頭痛そのものの改善にもつながっています。
再発を防ぐためには、症状が出た後の対処だけでなく、出にくい身体をつくることが近道です。
まとめ
閃輝暗点は、多くの場合「片頭痛の前兆」として出現する一過性の視覚症状です。キラキラした光やジグザグ模様が視界に広がり、20?60分以内に自然消失するのが典型的な経過です。
しかし、症状が1時間以上続く場合や、頭痛を伴わない場合、片目だけに症状が出る場合などは、脳血管障害や眼科疾患の可能性も否定できません。経過やパターンの違いを見極め、必要に応じて医療機関を受診することが重要です。
再発を防ぐためには、単に症状を抑えるだけでなく、背景にある自律神経の乱れや生活リズムのアンバランスを整えることが鍵になります。睡眠・食事・ストレス管理といった日常の土台を整えることで、脳血流や神経活動の安定につながります。
閃輝暗点は「目の異常」ではなく、「神経の反応」として起きる現象です。
だからこそ、身体全体のバランスを見直すことが、再発予防と片頭痛の改善につながります。
当院「ミントはり灸院」は、根本から改善することに特化した神戸の鍼灸院です《年間10,000人超の実績》。六甲道駅3分”六甲院”/三ノ宮駅6分”三ノ宮院”/明石駅5分”明石院”の3店舗がございます。全室個室でマンツーマンで施術しています、ぜひお越しください。































