ミントはり灸院・線維筋痛症は刺激量が多いほうがよいか?

2020年5月11日

線維筋痛症は刺激量が多いほうがよいか?

カテゴリ: 線維筋痛症

線維筋痛症への刺激量について

線維筋痛症は全身に強い痛みが生じ、同時にめまいや過敏性腸炎、ドライアイ、倦怠感、こわばりなどの周辺症状も強く出てしまいます。

線維筋痛症に限らず、強い症状には強い刺激が必要と考える人はたくさんいます。

たまに患者さんでも「症状が強いので、強い鍼をしてほしい」「早く治したいので、痛いところにたくさん鍼を刺してほしい」という人がいます。

しかし本当に刺激が多い・強い方がいいのでしょうか。

六甲道本院
三ノ宮院

鍼は刺せば刺すほど効果が出るのか?

最も効果のある鍼の深さは1センチです。そして1本の鍼だけで、身体の25%の範囲に効果を及ぼします。

鍼灸にも色んな考え方や治療法があり、中にはすごく太くて痛いものもありますが、刺す本数と刺激の強さは効果に関係しません。

つまり、強い鍼やたくさんの鍼を刺せば刺すほど効果が出る訳ではありません。「痛い方が効いている感じがする」というのは間違いです。

お灸も同じです。熱い方が効くのではなく「心地いいな」と思える温度が一番効果を発揮します。

強すぎる刺激は他の痛みを生む

鍼は、皮膚や筋肉などの組織を傷つけることで効果を発揮します。傷を修復するために細胞が活性化して、症状改善につながります。しかし、その傷のせいで他の痛みを生むこともあります。

強すぎる鍼のせいで身体がこわばり、筋肉の緊張を生んでしまうこともあるのです。そして多すぎる刺激は身体が疲れてしまいます。そのため、どれだけ弱い刺激で変化を促すかがポイントになってきます。

鍼の刺激が弱いことで「効かないのでは?」と不安になる必要はありません。

むしろ逆なのです。

特に線維筋痛症が悪化すると、爪や髪の毛に触れただけで強い痛みが出ることがあります。鍼の強い痛みなんて持ってのほかです。いかに弱い刺激を与えるかが鍵になってきます。

最高の低刺激は自己再生を促す

身体にはもともと痛みを治す力が備わっています。

例えば激しい運動によって起きる筋肉痛は、薬を飲まなくてもそのうち治りますよね。怪我をして血が出ても、そのうち血が止まり、かさぶたになって治っていきます。これが自己再生能力です。

自己再生能力を戻すために、少ない刺激を鍼で身体に与えてあげることが大切です。特に内臓を良くする刺激は小さくて良いのです。

「線維筋痛症のせいで首や肩が痛いときも、内臓に鍼をするの?」と疑問に思うかもしれませんが、痛みの原因は内臓から来ていることがほとんどです。

内臓の疲れは筋肉を硬くさせます。そして自律神経の興奮も、皮膚や筋肉を硬くさせます。皮膚や筋肉が硬くなると痛みへ発展します。

内臓の疲れが出ている場所を探し、痛みの原因から取り除いていきます。

小さな刺激で大きな効果を出す

当院の治療は、小さな刺激で大きな効果を出すことをモットーにしています。具体的に言うと、0.16ミリほど(髪の毛くらい)の細い鍼で皮膚の下に浅く鍼を打ちます。軽くチクッとするくらいです。

浅くてもちゃんと効果を感じられます。場所や症状に合わせて、お灸やローラー鍼も使いながら全身を治療していきます。

顔に鍼を刺すこともありますが、そのときはさらに細い鍼で刺激します。

今まで鍼で痛い思いをしてきた人から「鍼が怖い」という声をよく聞くのですが、当院の鍼を受けて鍼の価値観が変わる人がたくさんいます。

また、当院の患者さんの8割は鍼未経験者ですが、怖い思いをすることなく治療を受けている人ばかりです。治療の途中で寝てしまう人も多いです。

リラックスして痛みや不調を忘れる時間というのは、すごくいいことです。

優しい刺激ですので、どうぞ安心して治療を受けてくださいね。

線維筋痛症の症例解説はこちらです。

当院「ミントはり灸院」は、根本から改善することに特化した神戸の鍼灸院です。《年間10,000人超の実績》六甲道駅3分”六甲院”と三ノ宮駅6分”三ノ宮院”の2店舗がございます。全室個室でマンツーマンで施術しています、ぜひお越しください。