ミントはり灸院・ピロリ菌を除去しても胸やけが続くのはなぜか?

2020年4月29日

ピロリ菌を除去しても胸やけが続くのはなぜか?

カテゴリ: 胃腸障害

ピロリ菌とは?

ピロリ菌とは、人の胃粘膜に定着する菌のことを言います。特に50代以上の人に多いとされていて、約6000万人の人の胃に定着しているそうです。

誰しもが50代以上になると感染するのではなく、感染するのは子供のとき(5~6歳まで)と言われています。現在50代以上の人たちが子供のとき、現代ほど水の環境が良くありませんでした。

特に、井戸から水を汲んでいた家庭が多かったことと関係しています。

現在は井戸水を使用している家庭が減っているので、若い世代のピロリ菌感染は少なくなっています。しかし乳幼児は免疫機能が発達しておらず、胃酸の酸度や分泌量も少ないので注意が必要です。

ピロリ菌に感染している家族から口移しにご飯を食べさせることで、経口感染する可能性があります。親がピロリ菌に感染していたことが分かったら、お子さんも検査をした方が良いと思います。

20代の感染率は5~10%くらいと言われています。

ピロリ菌が与える悪い影響

では、ピロリ菌に感染しているとどんな悪いことが起こるのでしょうか。ピロリ菌は、自分が胃の中で生き残るためにアンモニアや毒素を作り出します。そして胃の粘膜を荒らします。

胃の粘膜が荒れることで、結果的に胃酸が増えてしまいます。ピロリ菌が慢性胃炎や胃潰瘍、胃がん、慢性じんましんなどを引き起こすとも指摘されています。

WHOも1994年にピロリ菌は確実な発がん物質と認めています。怖いことに、ピロリ菌に感染している人の約70%は痛みなどの自覚症状が無いそうです。

人間ドックで判明することが多いのが実情です。胃潰瘍や胃がんに発展しないよう、ピロリ菌感染が分かったら早めに除菌することが大切です。

現在は採血や呼気などで簡単に検査が出来ますし、薬を飲むことで除菌も簡単に行うことが出来ます。2回目までの除菌なら健康保険も適用されます。

ピロリ菌を除去したのに胃酸が増えるのはなぜ?

ピロリ菌を除菌する前は胃の痛みや違和感を感じたことがなかったのに、ピロリ菌を除去した後に胃の痛みなどを感じる人がいます。

ピロリ菌にとって大敵なのは、強い酸度で殺菌力を保つ「胃液」です。実はピロリ菌は自分を守るために胃酸を中和してくれていたのです。

だから胃の痛みなどの自覚症状がある人は約30%ほどしかいなかったのでしょう。ピロリ菌を除菌をするとピロリ菌による胃酸の中和がなくなり、もともと弱ってしまっている胃の粘膜にダメージを与えます。

ピロリ菌の除菌によって胃の痛みや胃酸過多を感じてしまうのは、この理由からです。全員が除菌後の痛みを感じ訳ではありませんし、普段から胃の粘膜の成長を促す生活をしていれば、自ずとこの痛みも取れていきます。

逆流性食道炎で悩む方はピロリ菌の感染率が低い

逆流性食道炎とピロリ菌について説明しました。しかし逆流性食道炎で悩む人の多くは、ピロリ菌以外の原因から来ています。

ピロリ菌感染で自覚症状がある人は3割というデータにも出ていますし、逆流性食道炎の多くの原因は、例えば自律神経の問題や、便秘、妊娠中からの圧迫などからが多いです。

一方で、もし胃炎や十二指腸潰瘍が引き起こしている逆流性食道炎なのであれば、ピロリ菌を除去することで効果があるかもしれません。

先ほどもお伝えしたように、ピロリ菌の検査は簡単にできます。まずはピロリ菌が原因であるのかどうかという可能性を潰すことで、安心にも繋がると思います。

自覚がなくともピロリ菌は胃炎の原因になります。反対に、早めにピロリ菌を除去することは胃がんの予防などにとても効果的です。それと同時に、胃液で傷つかないよう胃粘膜の成長を促す生活をしましょう!

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