ミントはり灸院・顔面神経麻痺の後遺症におすすめのセルフケア

2020年4月13日

顔面神経麻痺の後遺症におすすめのセルフケア

カテゴリ: 顔面神経麻痺

顔面神経麻痺の治療を受けたものの、そのあとも顔に何らかの違和感が残ってしまうケースがあります。この記事では、後遺症が残ってしまった場合に、ご自分でもできるセルフケアをご紹介します。麻痺がある箇所によってケアすべき場所が違いますので、ご注意ください。

目の違和感には鼻根や頭皮

顔には、目鼻口などの部位があり、顔の中でそれぞれ密接な関連性を持っています。顔面神経麻痺は顔面神経に麻痺が起こるものですが、ほかの神経とも密接な関わりを持っています。たとえば、目の神経には、実は鼻根(鼻の付け根)や頭皮の神経も関係しています。

ですから、顔面神経麻痺になったあとで目に違和感が残ってしまった場合は、眉間や、おでこから頭頂部にかけての範囲をセルフケアするのがポイントです。

鼻根に刺激を与えると、まず、鼻の炎症を抑えることにつながります。鼻根の両わきには「睛明」というツボがあり、ここをマッサージすると、鼻のムズムズが抑えられてスッキリします。

さらに、鼻根は目にとても近い位置にあるので、目の筋肉にもよい影響が期待できます。「目が少し動かしにくいな」と感じたら、鼻根を優しく刺激してあげましょう。目のそばなので、マッサージの際に目を傷つけないよう、くれぐれもご注意を。

また、前額(おでこ)の筋肉が弛緩して下に落ちると、その重さでまぶたが重くなり、目が開けにくくなるケースもあります。この場合も、前額に刺激を与えて、前額の筋肉が元の位置に戻るよう手助けすることで改善が期待できます。

口周りの違和感には小鼻

顔面神経麻痺のあとで口の周りに違和感が残ってしまった場合は、小鼻を刺激しましょう。「口が開きにくい」「口がひきつってしまう」などの違和感がある場合は、小鼻からほうれい線あたりについている筋肉に刺激を与えると、改善が見込まれます。

症状が出ている場所より少し上(小鼻あたり)に筋肉の不着部分があるので、そこを重点的に刺激してみてください。両手の指を揃えてぐっと押したり、つまみあげるようにしてマッサージします。小鼻の脇には「迎香」というツボもあります。気持ちよく感じられるくらいの力加減で、ゆっくりマッサージしていきましょう。

全体の違和感には顎

では、顔全体に違和感が残ってしまった場合は、どうしたらよいのでしょうか?

違和感が顔全体に出ている場合や、顔全体に疲れや重だるさを感じるときは、顎(あご)を刺激するのがよい方法です。

口を開け閉めしたときに、動く筋肉があるのがわかるでしょうか?そこが、ケアすべき場所となります。両手の指を揃えて筋肉に沿え、円を描くようマッサージ。ときどき口を開け閉めし、筋肉の位置や動きを確認しながら行います。

「笑顔などの表情を作りにくい」という場合は、頬骨あたりをマッサージしてみましょう。頬骨には表情を作る筋肉がたくさんついているので、刺激することで筋肉が柔らかくなり、表情を作りやすくなります。

以上のようなセルフケアが、顔面神経麻痺の後遺症が残ってしまったときのおすすめケアです。

いつでもどこでもできますから、気になる症状がある方は、ぜひ今日から始めてみてください。

最後に、注意点をひとつ。どの場所を刺激するときも、ゆっくり優しい刺激を心がけてください。強い刺激は、かえって筋肉をこわばらせてしまうことがあります。刺激の強さと効果は関係ありません。

筋肉への刺激としては、強い刺激を1度だけ加えるよりも、ソフトな刺激を何回も継続して与えたほうがよいのです。まさに「継続は力なり」で、こつこつ毎日続けていくことが、セルフケアではとても大事です。

手のひらや指、美顔ローラーなどを使って、毎日優しく刺激してあげましょう。麻痺がだんだん軽くなっていくのを感じられるようであれば、効果が出ているといえます。時間がかかるかもしれませんが、諦めずにこつこつと継続してください。

顔面神経麻痺の症状解説はこちら

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