2020年4月24日
顎関節症にマウスピースは効果があるのか?
カテゴリ: 顎関節症

顎関節症にはマウスピースが効果的!?
顎関節症で歯医者さんに行くと、マウスピースをお勧めされると思います。
マウスピースをすることで歯への負担、歯を削られることが軽減できるからです。
そもそもマウスピースというのは、ナイトガードとも呼ばれていて、歯の上から被せるアクリル樹脂の型のことを言います。
その人の歯形に合わせて作られ、寝ているときに上顎に装着します。強い噛み締めによって歯が削られていたのに対し、マウスピースをつけることでマウスピースが歯の代わりに削られます。
最近はドラッグストアやインターネットでも、簡単なマウスピースを購入することが出来ます。
ただし市販のものはオーダーメイドではないので、その人の歯形にぴったり合わせることは出来ません。
他にもスポーツ用のマウスピース、いびき防止用マウスピースなど、色んな種類のマウスピースが存在します。
でも、本当にマウスピースを装着することで顎関節症の症状は改善されるのでしょうか。
軽度の顎関節症ならば効果がある!
マウスピースをはめることで、軽度の顎関節症であれば改善されていくでしょう。
歯を直接食いしばることを軽減できるので、顎関節症への負担も少し減ります。
削れてたり穴が開いていくマウスピースを見て驚く人も多いです。
でも食いしばることには変わりないので、劇的な改善は難しいと思います。
あくまでも食いしばる対象が歯からマウスピースに変わっただけです。
実はマウスピースをすることで違和感を感じ、さらに食いしばってしまうという人も少なくありません。
食いしばりは歯並びの問題ではない
顎関節症を改善させるために歯を削ることを選択する歯科医もいます。
一度削って歯の高さを調整すると、元に戻すことは出来ません。
そもそも食いしばりの原因は歯並びではありません。
歯並びが悪いせいで顎に負担がかかる、歯並びが悪いせいで食いしばりが起きる、と考えられがちですが、直接的な原因ではないのです。
歯並びが綺麗な人でも食いしばりをする例はたくさんあります。
食いしばりによって歯が削られ、歯並びが悪くなると考える方が妥当です。
だからと言って、むやみやたらに歯の高さを調節することはやめましょう!
食いしばりがなぜ起きるのかを考えるべき
食いしばりの根本的原因を考えていくことが大切です。よく考えられるのは日中のストレスです。本来は、寝ているときは副交感神経が働きリラックスしている状態になります。
しかし日中に強いストレスがあると、寝ているときも力が入っていまいます。
全身に力が入ると顎にも力が入り、食いしばりに繋がります。同じような状況で、眠りの浅さも食いしばりの原因になります。
ストレスが原因でなくても、寝る前のスマホや、寝ているときの環境の悪さ(温度や音、光など)、寝る直前の飲食によっても眠りが浅くなります。
深い眠りについているときは筋肉の動きが抑制されるのに対し、浅い眠りのときは筋肉が動きます。
そのため食いしばりが起きるのです。
他にも睡眠中の口呼吸が原因となることもあります。
口呼吸というのは口が開いている状態なので、舌の位置も下がります。本来は上あごの内側にについているべき舌が下がることで、顎の筋肉が緊張し食いしばりに繋がります。
食いしばりは歯だけでなく、舌に影響することもあります。
鏡で自分の舌を見てみてください。歯形がついている人は、舌を噛み締めています。
まとめ
顎関節症とマウスピース、そして食いしばりになりやすい原因についてお伝えしました。
マウスピースはあくまでも対処療法に過ぎないと思っていた方が無難です。 根本的に食いしばってしまう原因を考え、その原因をしっかりと取り除いていきましょう。
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