2025年1月9日
咬筋を緩めるツボはどこ?咬筋をほぐすマッサージで食いしばり改善
カテゴリ: 美容鍼灸
鏡で顔を見ていて一番気になる部位としてはエラといわれる顎のはりではないでしょうか?エラがあることで顔が大きく見えたり、目や鼻とのバランスが悪くなったりして気になることばかりです。顎がシュッとなっていればもう少し印象が変わるのに。
仕方ないのかな?ボトックス注射をしようかな?と考える前に咬筋に着目してみてください。ちょっとした努力で大きく変わるの可能性があります。

この記事の執筆者
ミントはり灸院 院長
森本 賢司
高度専門鍼灸師
【略歴】
神戸東洋医療学院卒業
神戸東洋医療学院にて河村廣定先生に師事
明治国際医療大学 大学院 修士課程 修了
神戸東洋医療学院 非常勤講師
【資格】
はり師免許証・きゅう師免許証
咬筋がガチガチになるとどうなる?
咬筋は主に歯を噛むときに使う筋肉です。咬筋が硬くなってしまうとおきる症状としては、顎、首、肩、さらには頭痛を引き起こすことがあります。特に、顎を動かすときに痛みやクリック音がすることが多いです
運動障害として、顎を開けたり閉じたりすることが難しくなります。食事や会話に支障をきたすことがあります
顔の形状に変化をおこすことがあります。エラが張った印象を与え、顔の輪郭が変わることがあります。
他にも慢性的な痛みによって、精神的なストレスとなりメンタル不調のきっかけになることもあります。
咬筋をほぐすことで得られる効果
顎関節症の緩和: 咬筋の緊張が和らぐことで、顎関節への負担が軽減され、顎関節症の症状が改善されることがあります。これにより、顎の痛みや違和感が軽減され、口を開ける際のクリック音も減少します。
頭痛の軽減: 咬筋の緊張は緊張型頭痛や偏頭痛をひきおこすきっかけになることも。咬筋をほぐすことで、これらの頭痛の症状が軽減されます。
顔のむくみやたるみの改善: 咬筋が硬くなると首から顎にむかって走る血管の血流が悪化し、顔がむくみやすくなります。咬筋をほぐすことで血流が改善され、顔のむくみが軽減されるとともに小顔効果も期待できます。
ストレスの軽減: 咬筋の緊張はストレスや不安によって引き起こされることが多いです。咬筋をほぐすことで、リラックス効果が得られ、ストレスの軽減につながることがあります。寝ている最中の歯ぎしりを防ぐこともできます。
全身の筋肉の緊張緩和: 咬筋の緊張が解消されると、顎周りだけでなく、首や肩の筋肉の緊張も緩和されることがあります。これにより、肩こりや首の痛みが軽減されることがあります。原因不明の肩こりに悩むひとは顎のケアをすることで解消する場合もあります。
消化の改善: 咬筋が緊張していると、食べ物を十分に噛むことができず、消化不良を引き起こすことがあります。咬筋をほぐすことで、咀嚼がスムーズになり、唾液の分泌量が増えて消化が改善される可能性があります。虫歯の予防にも関係します。
咬筋を緩めるツボ
咬筋を緩めるツボを3つ紹介します。
顎を直接緩めるツボ、そして首全体から緩めるツボ、最後に内臓から緩めるツボです。
どうしても硬くなっているところだけを緩めがちですが、大事なのは全体から患部に向かうことです。
硬くなっているところだけを緩めてもその時だけの効果しか出ません。
緩んでいる状態が長く維持されることで効果がでます。
紹介するツボを3つがセットになっていると思ってセルフケアをしてください。
咬筋を緩めるツボ①:下関(げかん)
下関は、耳の前、顎関節のすぐ下に位置するツボです。顎を開閉する際に感じる痛みを軽減する効果があります。親指で軽く押しながら数秒間保持します。押しながら口を開閉動作をするとさらに効果がUPします。
咬筋に直接ふれることができるツボです。痛みが強い場合や硬くなっている場合は強く押しすぎないようにしましょう。
咬筋を緩めるツボ②:合谷(ごうこく)
手の甲、親指と人差し指の骨の間に位置するツボです。体の側面の側頭部から首の両サイドまでの筋肉の緊張を緩和する効果があります。
咬筋を動かすには首の筋肉が連動しますので、紹介するツボで首の筋肉を緩めることで咬筋の動きがスムーズになります。
スムーズな動きが咬筋への負荷を下げます。
咬筋を緩めるツボ③:養老(ようろう)
手の甲側の手首(小指側)にある飛び出ている突起(骨)の下に位置するツボです。顔全体の浮腫みや炎症を改善する効果があります。顎関節による炎症痛にも効果があると言われています。
咬筋の緊張が筋肉が原因とは限りません。多くは炎症が由来します。歯の炎症、鼻の炎症、喉の炎症などです。
筋肉へのアプローチと並行して炎症へのセルフケアを同時に進めることで咬筋の緊張を防ぐことができます。
咬筋の効果的なほぐし方・マッサージ
ツボ押しがなんだか難しいなと感じる場合は咬筋をほぐすためのマッサージを紹介します。以下の順番で行ってみてください。
まずは口を軽く開けておきます。これにより咬筋がリラックスしやすくなります。
両手を軽くグーに握り、指の第1関節から第2関節の平らな部分を使います。
咬筋の位置を確認します。耳の前、頬骨の下にある部分が咬筋です。
指をその部分に当て、軽い圧をかけながら、円を描くようにマッサージします。痛気持ちいい程度の強さで行うことがポイントです。
皮膚を軽く押さえて、皮膚といっしょに揺らすような加減でマッサージしてください。
次に耳のマッサージです。 耳全体を軽くつまんで引っ張りながら、耳を大きく回すようにマッサージします。これにより、咬筋の緊張も和らげることができます。
最後に口の中からのマッサージです。親指を口の中に入れ、咬筋の付け根を押しながら、円を描くように刺激をしてください。
どのマッサージも軽い刺激で有分です。1日5分程度を目安にお風呂に張っている最中などに試してみましょう。
まとめ
咬筋の状態をよくしておくことは、美容だけでなく、肩こりの予防やメンタル面での不調を予防することができます。
顔の中で最も大きな筋肉ですし、話すとき、食べるとき、寝ているときも常に使われます。
だからこそトラブルも起きやすい場所でもあります。
今回紹介した方法を参考にして咬筋のケアをしてみてください。
当院「ミントはり灸院」は、根本から改善することに特化した神戸の鍼灸院です《年間10,000人超の実績》。六甲道駅3分”六甲院”/三ノ宮駅6分”三ノ宮院”/明石駅5分”明石院”の3店舗がございます。全室個室でマンツーマンで施術しています、ぜひお越しください。