ミントはり灸院・顔面神経麻痺のポイントは顎の緊張

2020年4月11日

顔面神経麻痺のポイントは顎の緊張

カテゴリ: 顔面神経麻痺

今回は、顔面神経麻痺になって。しまった方に向けて、治療のポイントについてご紹介します。顔面神経麻痺では、意外なところが治療のポイントになります。どういうことなのか説明したいと思います。

顎には多くの筋肉が集まっている

顔面神経麻痺になってしまった場合の治療ポイントは、まず麻痺のある部分です。しかし、神経も筋肉も、その部分だけ独立して存在しているわけではありません。筋肉や神経はそれぞれ相互につながり、組み合わさって人の身体を作り上げています。

ですから、顔面神経麻痺の際も、患部以外のところにも目を向けることが大事になります。

顔面の場合、筋肉や神経が集まっている場所があります。それは、顎(あご)です。顎の関節から頬骨に沿っての範囲に、実にたくさんの筋肉や神経があります。

たとえば、下の顎の骨を動かす咀嚼筋があり、この働きで自由にしゃべったり、物を食べたりすることができます。咀嚼筋の中には、歯をかみしめるときに使う咬筋、口を開くときに使う外側翼突筋、舌骨上筋などがあります。

つまり、顎には実にさまざまな筋肉が複雑に集まっていて、細かな顔の動きを作っているというわけです。

そして、このように顎周りに集まっている1つひとつの筋肉に注目することが、顔面神経麻痺の治療では大事だということになります。

顔面神経が分岐するところも顎あたり

顎周りに多く集まっているのは、筋肉だけではありません。実は、顔面神経も顎周りに多くあります。口を動かすための筋肉とともに、その筋肉を動かすための神経もまた多く集まっているのです。

顔面神経麻痺になると、額が垂れ下がってシワがなくなる、眉間に自由にシワを寄せることができない、まぶたを閉じきれない、口角がたれ下がる、口がうまく閉まらず食べ物や水、唾液などが漏れてしまうといった症状が起こります。

顔面神経麻痺とは、顔面の動きをコントロールしている顔面神経が麻痺することです。ですから、顔面神経が多く集まる場所である顎を中心に、治療することがポイントとなります。

顔の筋肉とくに顎は筋肉が厚いだからこそ鍼

顔面神経麻痺の場合は、筋肉や神経が集まっている顎がポイントであり、顎の緊張を解くことが有効であることがおわかりいただけたかと思います。

では、どのようにして緊張をほぐせばいいのでしょうか。

顔面神経麻痺で一般的に行われる治療は、抗ウイルス薬・ステロイド薬の投与や、ビタミン剤の投与、ブロック注射、低周波などです。これらの治療は、病気の原因に働きかけると同時に、患部の血流を良くするために行われています。

また、神経や筋肉の緊張をほぐすために、マッサージがすすめられることもあります。しかし、マッサージでは足りないというのが現状です。なぜかというと、マッサージ程度の力では、神経にまで刺激が届かないからです。

神経は外的な刺激を受けて痛まないように、筋肉によって守られています。とても大事なものですから、厚くて丈夫な筋肉の奥深くで、しっかり保護されています。

そのため、肌の表面に触れたくらいの刺激では、まったく影響を受けません。さらに、顎のように筋肉がたくさん集まっている場所では筋肉の厚みもあるので、深い場所にある神経までしっかり刺激を届けられるような手段をとる必要があります。

そこで、おすすめなのが、鍼治療です。鍼は深さを調整することができるのが大きなメリット。筋肉が厚くて神経が深いところにある場合でも、必要な刺激をピンポイントで与えることができます。

「鍼治療は、ちょっと怖そう」「初めてだし、何だか不安」という方も、どうぞご安心ください 当院では、経験豊富なスタッフが、患者さんお一人おひとりの様子をしっかり見ながら、その方の症状にふさわしい治療を行っていますので、安心して受けていただけると思います。顔面神経麻痺でお悩みがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。

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