投稿日:2023年9月12日 / 更新日:2026年6月17日
鍼灸と整体どちらがいい?違い・効果・選び方を解説
カテゴリ: 初めての鍼灸
鍼灸と整体はどっちがいい?まず結論から解説

腰痛や肩こりの症状が出たとき、あなたなら鍼灸と整体のどちらを選びますか?
昔は「腰痛・肩こり=整体やマッサージ」というイメージが強かったと思います。でも最近は、真っ先に鍼灸を選ぶ人が増えています。
結論から言うと、「すぐに気持ちよくなりたい」なら整体、「根本から改善したい」なら鍼灸が向いています。
ただし、症状や目的によって選び方は変わります。この記事では、鍼灸と整体の違い・効果・症状別の選び方をわかりやすく解説していきます。

この記事の執筆者
ミントはり灸院 院長
森本 賢司
高度専門鍼灸師
【略歴】
神戸東洋医療学院卒業
神戸東洋医療学院にて河村廣定先生に師事
明治国際医療大学 大学院 修士課程 修了
神戸東洋医療学院 非常勤講師
【資格】
はり師免許証・きゅう師免許証
鍼灸と整体の違いとは?
まず大前提として、鍼灸と整体は「資格」の面で大きく異なります。
鍼灸は必ず「はり師」「きゅう師」という国家資格を持っている人だけが施術できます。国家試験に合格し、厚生労働大臣から免許を受けた専門家が行う医療類似行為です。
一方、整体は「整体師」という民間資格はありますが、資格を持っていない人でも施術が可能です。つまり、誰でも「整体院」を開業できる状態になっています。(なかには「あん摩マッサージ指圧師」という国家資格を持っている方もいます)
ちなみに「整骨院・接骨院」はよく混同されますが、これは「柔道整復師」という国家資格が必要です。整体とはまったく別物なので注意してください。
| 鍼灸 | 整体 | |
|---|---|---|
| 資格 | はり師・きゅう師(国家資格) | 整体師(民間資格)または無資格でも可 |
| 施術方法 | 鍼・お灸による刺激 | 手技による筋肉・関節へのアプローチ |
| 治療の範囲 | 全身治療が基本 | 患部を中心とした局所治療が多い |
| 即時的な満足感 | 治療後にスッキリ感を感じやすい | 施術中から気持ちよさを感じやすい |
| 根本改善 | ◎ | △(繰り返しやすい場合も) |
鍼灸と整体、それぞれ期待できる効果
鍼灸が向いている症状
鍼灸はその名の通り、鍼やお灸を使って体にアプローチする治療法です。特定の部位だけでなく、体全体のバランスを整えることに特化しています。
自然治癒力を高めながら痛みの根本原因にアプローチするため、以下のような症状に向いています。
- ・慢性的な腰痛・肩こり(繰り返す方)
- ・自律神経の乱れ(不眠・めまい・動悸など)
- ・頭痛・偏頭痛
- ・冷え性・むくみ
- ・不妊・生理痛・PMS
- ・耳鳴り・難聴
- ・顔面神経麻痺
- ・がんの緩和ケア
特に「整体や病院に行ってもなかなか良くならない」という症状に対して、鍼灸が効果を発揮するケースが多いです。
整体が向いている症状
整体は手技によって筋肉や関節に直接アプローチします。施術中から「気持ちいい」「ほぐれた感じがする」という即時的な満足感を得やすいのが特徴です。
以下のような症状・目的に向いています。
- ・筋肉のこりや張り感を今すぐほぐしたい
- ・姿勢の改善・骨格矯正を目指したい
- ・身体的なリラクゼーションが目的の場合
- ・骨がポキポキ鳴る施術(クラッキング)を好む方
ただし、整体は院によって施術内容や技術に大きなばらつきがある点には注意が必要です。資格の有無も含め、しっかり確認してから選びましょう。
鍼灸では「気持ちがいい」「スッキリした」という満足感が感じられない?
「鍼灸って痛そう」「整体みたいに気持ちよくはならないんでしょ?」という声をよく聞きます。
でも実際には、そんなことはありません。
症状の場所や状態、体質にもよるのですが、多くの患者さんが治療が終わった後に「スッキリしました」「身体が軽くなった」「心地よかったです」と話してくれます。
治療中に鍼で痛みがふっと取れて、その場でスッキリすることもありますし、お灸のポカポカした温かさが心地いいと感じることもあります。
ただ、多くの患者さんは「治療後にスッキリ感を感じた」とおっしゃいます。これは鍼灸による全身治療を行うことで、体全体の巡りが良くなっているからだと考えられます。
ある一箇所だけでなく、体全体のバランスが整うと、本当の意味で「心地いい」「スッキリした」と感じることができるのです。
整体や整骨院では「患部のみ」の治療が中心になりがちですが、鍼灸院の多くは「全身治療」をメインにしています。この違いが、治療後の満足感の質の違いにもつながっています。
症状別|鍼灸と整体どちらを選ぶべき?
肩こりの場合
肩こりに悩む方が最初に思い浮かべるのは、整体やマッサージではないでしょうか。押してもらうと確かに気持ちいいですし、「やってもらってる感」がありますよね。
ただ、当院では「整体に行ったらすぐ良くなったと思ったら、また痛くなってしまった」と嘆きながら来院される方がとても多いです。
なぜかというと、肩こりの原因は肩にないことが多いからです。
例えば、患者さんは「デスクワークが原因」だと思っていたのに、本当の原因は喉の弱さだったりします。喉の小さな不調を鍼灸で取り除いたことで、同じようにデスクワークをしていても肩こりが気にならなくなったと話される方もいます。
繰り返す肩こりには、根本原因に届く鍼灸の方が向いています。
腰痛の場合
腰痛も同様です。整体で一時的に楽になっても、しばらくするとまた同じ場所が痛くなる——そういったイタチごっこに疲れて鍼灸院に来られる方は少なくありません。
急性の腰痛(ぎっくり腰など)の場合、炎症が強い時期は鍼灸で鎮静を図りながらアプローチするのが有効です。慢性腰痛の場合も、筋肉だけでなく内臓の疲れや自律神経の乱れが関係していることがあるため、全身を診る鍼灸の方が根本改善に向いています。
自律神経症状の場合
不眠・めまい・動悸・胃腸の不調・疲労感が取れないなど、自律神経に関わる症状は鍼灸が特に得意とする領域です。
整体は筋肉や骨格に対するアプローチが中心のため、自律神経の乱れには直接アプローチしにくい面があります。自律神経症状には迷わず鍼灸を選んでいただく方が、早く改善につながります。
鍼灸と整体は併用できる?
「鍼灸と整体、どちらか一方しか受けてはいけないの?」という質問をいただくことがありますが、そんなことはありません。
目的や症状に応じて、うまく使い分けたり、組み合わせたりすることは可能です。
例えば、鍼灸で根本的な体質改善を進めながら、気分転換やリラクゼーション目的で整体を受けるという使い方もあります。
ただし、同じ日に両方受けることや、頻度が高すぎる施術は体に負担をかける場合もありますので、担当の鍼灸師に相談しながら進めるのがいいでしょう。
鍼灸と整体、結局どちらを先に選べばいいの?
繰り返しになりますが、その場で「気持ちいい」という満足感をすぐに求めるなら整体が向いているかもしれません。押したり揉んでもらう感覚は、確かに分かりやすい満足感がありますよね。
でも、根本的に痛みを取り除きたい・根本から解決したいのであれば、最初から鍼灸を選んだ方が早く良くなります。
その場限りの対策でイタチごっこを繰り返すより、ぜひ鍼灸で根本的な解決を目指してみてください。
まとめ
鍼灸と整体の違い・効果・選び方について、ここまで解説してきました。最後にポイントを整理しておきます。
- ・鍼灸は国家資格が必要、整体は民間資格または無資格でも開業できる
- ・鍼灸は全身のバランスを整える根本治療、整体は局所的な手技が中心
- ・即時的な気持ちよさを求めるなら整体、根本から改善したいなら鍼灸
- ・繰り返す肩こり・腰痛・自律神経症状には鍼灸が特に向いている
- ・鍼灸でも「スッキリした」「身体が軽くなった」という満足感は十分に得られる
- ・目的によっては鍼灸と整体を併用することも可能
当院「ミントはり灸院」は、根本から改善することに特化した神戸の鍼灸院です《年間10,000人超の実績》。六甲道駅3分”六甲院”/三ノ宮駅6分”三ノ宮院”/明石駅5分”明石院”の3店舗がございます。全室個室でマンツーマンで施術しています、ぜひお越しください。































