ミントはり灸院・「1回の鍼灸治療で治りますか?」効果が出るまでの回数と治療頻度

投稿日:2023年9月12日 / 更新日:2025年8月28日

「1回の鍼灸治療で治りますか?」効果が出るまでの回数と治療頻度

カテゴリ: 初めての鍼灸

当院の初診の問合せの際によくある質問です。

出来るだけ早く、短い期間で治したい気持ちはよ?く分かります。

しかし実際にお体の状態を診てみないとお答えできないのが現状です。

例えばギックリ腰など、症状が出てすぐに来院された場合は1回のみでよくなる方もいらっしゃいます。

ただそのギックリ腰の原因も「内臓の小さな不調」の積み重ねである場合が多いので、今後の再発防止や根本的治療を考えている方には何度か通っていただくことをお勧めしています。

どんな症状の方でも、実際にお体の状態を診た後に今後の施術計画について具体的に説明しています。

今回はこういった問い合わせに対して我々がどのように考えて返答しているのかを詳細に解説していきます。

院長 森本 賢司

この記事の執筆者

ミントはり灸院 院長
森本 賢司

高度専門鍼灸師

【略歴】
神戸東洋医療学院卒業
神戸東洋医療学院にて河村廣定先生に師事
明治国際医療大学 大学院 修士課程 修了
神戸東洋医療学院 非常勤講師

【資格】
はり師免許証・きゅう師免許証

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【症状別】鍼治療の効果が出るまでの具体的な期間と回数

鍼治療は「何回で効果が出るのか?」という点が気になる方も多いと思います。実際には症状の種類や身体の状態によって異なりますが、目安となる期間や回数を事前に知っておくことで、我々の提案に対してびっくりせずに治療を続けるか判断できると思います。

当院に多い代表的な症状ごとの改善までの目安を解説します。

急性症状:1~5回で劇的改善を目指す

ぎっくり腰や寝違え、急な肩や首の痛みといった急性症状は、比較的短期間で変化が出やすいのが特徴です。適切な施術を行うことで炎症や筋肉の緊張が早期に和らぎ、1~5回程度の施術で大きな改善を実感できるケースも少なくありません。

痛みを軽減で3回くらいで、傷んで筋肉の回復なので5回までです。

筋肉の痛みであっても、内臓由来の痛みであれば内臓の回復に時間がかかります。その場合は5回を超えます。痛みがなくてもすぐに再発しやすい状態なので、しっかりと治しておきたいですね。

内臓症状があってからの痛みの場合、例えば風邪などで首の痛みが残っている場合は、喉の炎症がしっかり回復していれば痛みは早く改善します。

慢性症状:8~15回で根本改善を図る

長年続く肩こりや腰痛、頭痛などの慢性症状は、すぐに解消するのではなく、内臓や自律神経のバランスを整えていく必要があります。週1回ペースで8~15回ほど施術することで、根本からの改善につながり再発しにくい状態を目指します。

慢性症状というのは、症状のぶり返しがある、3ヶ月以上症状が続く、他の治療を受けても改善しないなどが当てはまる場合に慢性状態といえます。

当院の場合だと、胃腸障害、耳鳴り、めまいなどで来院されるかたも多いですが、慢性症状と言えます。

慢性症状だと筋肉の問題というよりは内臓や自律神経に原因がありますので、それらの回復にはそれなりの期間が必要となります。

自律神経・体質改善:20回以上の継続的アプローチ

不眠、冷え性、不妊、うつ病、原因不明の体調不良など、自律神経の乱れや体質に関わる症状は、短期での改善が難しい分野です。20回以上の継続的な施術を通じて体質そのものを少しずつ改善していくことが大切です。
同時に生活習慣の見直しやセルフケアを組み合わせることで、効果をさらに高めることができます。

上記の慢性症状が長期化して、生活だけでなく精神的に影響を受けている場合もこちらに該当する場合があります。
症状の長期化は高いストレス状態にあるので、他の内臓にも影響が出ているからです。主訴よりも別の症状が強くなっていることもあります。

そうなると、複数の原因に対して施術していくことになりますので、それだけ期間が必要となるわけです。

例えば当院の事例を紹介すると、耳鳴りが花粉症から由来する場合だと、耳内部の状態だけでなくアレルギー体質の改善をおこなっていかないと、いつまでも耳鳴りが続くからです。

鍼治療で効果が出やすい人・出にくい人の特徴

鍼治療はすべての人に同じスピードで効果が現れるわけではありません。体質や生活習慣、症状の状態によって違いがあります。一般的に以下のような人は効果を実感しやすい傾向があります。

効果が出やすい人の特徴

「症状が出てから比較的早い段階で治療を始めた人」
たとえば「ぎっくり腰になって翌日に来院した患者さん」は、筋肉の炎症や緊張が強くても慢性化していないため、1~2回の治療で動けるようになったケースがあります。
慢性症状であっても、病院での治療を受けてから効果を感じず、早くに鍼灸を選んだ人は早く改善しやすくなります。当院では病院での治療と鍼灸を併用される方も少しずつ増えてきました。

「生活習慣が整っている人」
睡眠や食事のリズムが安定している人は、自律神経やホルモンの働きが乱れにくく、鍼の刺激に対して体が素直に反応します。例えば、日頃から運動習慣のある方は、血流や代謝が良いため回復が早く進むことが多いです。
病気になった時点では生活習慣が乱れている人は多くなります、ただ鍼灸治療を受けながら乱れていた食生活や日常を少しずつ整えていくと、治療効果も早くなります。
食事や生活を自由にストレスなく過ごしたいから今は我慢・・・と切り替えて考えられるかがポイントです。

「治療に対して前向きな人」
「必ず良くなる」という安心感や信頼感を持って治療を受けることで、緊張が和らぎ、鍼の効果がより発揮されやすくなります。特に初診時に「鍼は怖くない」と理解して受けた方は、1回目から睡眠改善や痛みの軽減を実感することもあります。
鍼灸は神経の反射や体が自ら起こす反応を使って治療をします。なので「鍼を信じる」というのは、体の反応を起こしやすくする効果があるわけです。

効果が出にくい人の特徴と対策

一方で、鍼治療を受けてもなかなか効果が感じられない人もいます。その場合には原因がいくつか考えられます。

・症状が慢性化している人
何年も続いている腰痛や肩こりなどは、筋肉や神経が「悪い状態を当たり前」として覚えてしまっています。こうした方は1~2回で変化を感じにくいですが、5回、10回と継続することで徐々に体質が変化します。

事例:10年以上の肩こりに悩んでいた方が、最初の3回では大きな変化を感じませんでしたが、8回目あたりから頭痛の頻度が減り、姿勢の改善も見られたケースがあります。

・生活習慣が乱れている人
睡眠不足、過労、不規則な食事、過度のストレスがあると、鍼治療で良い変化が出てもすぐに元に戻ってしまいます。この場合、治療と並行して生活習慣の改善を提案することが重要です。

・治療頻度が不適切な人
「月に1回だけ」など間隔が空きすぎると、症状が改善する前に元の状態に戻ってしまいます。症状が強い時期は週1~2回から始め、改善に合わせて間隔を広げるのが効果的です。

・精神的に不安や緊張が強い人
鍼に対する恐怖心が強いと、体が硬直し血流が悪くなり、効果が出にくくなります。他にも担当者との相性や自分の体対する思い込み、将来に対する過度な不安。こういった心理的なストレスが鍼灸のメリットを打ち消してしまいます。

1回の治療で症状が軽くなる方や主訴とは別の箇所が良くなることも!

軽度の不調だけでなく、たくさんの重い症状を抱えている方でも1回の鍼灸治療だけで

「治療の日はよく眠れた」
「胃が軽くなっていつもよりたくさん食べられた」
「腰の症状で来たのに、便通まで良くなった」
「特に自覚症状は無かったけど鼻の通りがよくなってビックリした」

と言われることがよくあります。

これは当院が自律神経に特化したアプローチを行っている影響もありますが、鍼灸治療というのは西洋の治療法とは違い、自己治癒力を活性化させ体全体のバランスを整えるような作用が期待できるからだと考えられます。

「効果がない」と感じる3つの原因と正しい判断基準

患者さん側にたって「効果がない」と感じるポイントについて解説します。
以下のことは鍼灸院で施術を受ける場合に起きやすいので事前に知っておいて対策を考えておくのが賢い付き合い方になります。

原因1:治療頻度・回数が不適切

鍼治療は1回や2,3回で劇的に改善することもありますが、すべての症状がそうではありません。特に慢性症状や自律神経の乱れは、10回以上の継続で効果が積み重なっていきます。
例えば、肩こりを10年以上抱えている方が「1回だけで変化がなかった」と判断するのは早計です。適切な頻度(週1回程度から開始し、状態に合わせて間隔を調整)で通うことが、効果を感じるための大切な条件になります。
よくあるのが「以前の鍼灸院では2回で良くなった」という場合です。症状は同じでも原因が違う場合があります。原因が違うことで必要な治療回数も変わります。

原因2:好転反応を副作用と誤解

鍼治療のあと、一時的にだるさや眠気、痛みが強まることがあります。これは体が回復に向かう過程で起こる「好転反応」であり、副作用ではありません。

実際に、慢性頭痛の方が施術後に強い眠気を感じ、最初は「悪化したのでは」と不安になりました。しかし翌朝は頭痛が軽減し、体調全体が良くなっていたというケースもあります。こうした反応を正しく理解しておくことが、安心して治療を続けるポイントです。

耳鳴りやめまいなどは治療後の反応が出やすい場合があります。事前に伝えていても、不安に感じる方はいますので、その際は鍼灸師に相談することと、そういった反応があることが鍼灸の治療効果が期待できるということを考えてください。

基本的に好転反応は初回のみに発生します。

原因3:施術者の技術・経験不足

鍼治療は施術者の知識と経験に大きく左右されます。経絡やツボの選び方、鍼の深さや刺激量の調整が適切でなければ、十分な効果が得られません。経験というと正しいツボを選ぶ力と考えがちですが、そうとは限りません。鍼刺激の効果判定を行い、体の変化を捉えて、施術方針を常にフィードバックから柔軟に対応できるかが大切になります。
経験だけでなく理論的な思考でも効果を早めるための能力となります。

例えば、腰痛の治療で腰に直接鍼をするだけでは根本改善につながらない場合があります。経験豊富な施術者であれば、内臓の働きや自律神経のバランスまで考慮し、全身を調整する施術を行います。また、最初の見立てがズレる場合もありますので、数回の治療で効果が出ていない場合は、対象となる内臓や筋肉を変えながら調整します。

鍼治療の効果を最大化する5つのポイント

せっかく鍼灸治療を受けようと思ったわけですから、施術効果を打ち消さずに最大化したいものです。そこは施術者だけでなく、受けている人にも協力してもらいよい治療にしくことがポイントです。

どの鍼灸院でも説明があるかと思いますが、大切なことなのでこちらで再確認しましょう。

治療当日の過ごし方

施術を受けた日は体が回復モードに入っています。そのため、激しい運動や飲酒、夜更かしは控えましょう。
治療直後に「少し眠い」「体が重い」と感じるのは、体がリラックスしている証拠。無理をせず、ゆっくり休むことで鍼の効果がより長く持続します。実際に「施術後にしっかり睡眠を取ったら、翌朝の目覚めが格段に良かった」という声も多く聞かれます。
症状の変化も起きやすくなります、あまり敏感に感じ取ることでストレスになる場合もありますので泰然として過ごすことをおすすめします。

治療間隔の遵守

鍼治療は1回で終わりではなく、積み重ねによって体が変化していきます。特に慢性症状や体質改善の場合、最初は週1~2回のペースで受けることが推奨されます。
その後回復してくれば症状が安定してきたら2週に1回、月に1回と間隔を広げることで再発防止につながります。症状が良くなる前に治療をやめてしまうと効果が定着しにくいため、計画的に通うことが大切です。

特に症状が楽になったから、突然治療をやめてしまう人がいますがそれはもったいないです。ぶり返す場合もありますので、治療間隔が負担に感じる場合は施術者に相談してみましょう。

セルフケア

鍼治療の効果を日常生活でサポートすることも重要です。お灸やツボ押し、軽いストレッチを取り入れることで、施術の効果が持続しやすくなります。例えば、肩こりの治療を受けている方が「合谷(ごうこく)」や「肩井(けんせい)」のツボをセルフケアで刺激することで、次の来院までに肩こりを軽減できます。

また、ツボ押し以外のセルフケアを提案する場合もあります、それは回復の段階によっても違います。できるできないがあるので、一つ一つセルフケアを生活に取り入れてください。

生活習慣の見直し

不規則な生活は、どんなに鍼治療を受けても効果を半減させてしまいます。特に睡眠不足、栄養の偏り、就寝前の長時間のスマホやパソコン作業は自律神経の乱れを助長します。

治療と同時に生活習慣を見直すことで、鍼の効果がより発揮されます。実際に「睡眠をちゃんと取る生活に変えたことで、鍼治療の効果が出やすくなり、耳鳴りやめまいが改善した」という例もあります。

正しい生活習慣そのものがストレスとなる場合もありますので、時には楽しいことを優先するのも大切です。大事なのは時期を見極めて判断すること。体がしんどい時期は負担を下げる毎日を優先して、元気になったら良いバランスを見つけて楽しい時間を過ごしましょう。

大切なのはゴールを決めること

鍼灸治療の通い方や効果が出るまでの回数についてお伝えしましたが、いずれにしても大切なのはご自身でゴールを決めることです。

どこまでの症状改善を目指すのか、症状が改善されたら何をしたいのかを決めると、そこまでの道のりが明確に見えてきます。

「症状が改善されたら車で旅行がしたい」と言っていた患者さんは、まだ完治はしていないけれど症状が良くなったことで念願の車での旅行に行けました。

その目標が達成されたことで自信を取り戻し、驚くほど他の症状も良くなりました。

こういったケースもたくさん見てきています。

鍼灸治療を始める前に、ぜひゴールを設定してみてくださいね。

信頼できる鍼灸院・施術者を見極めるチェックポイント

鍼灸治療の効果を高めるには鍼の技術や経験だけでなく、そもそも人として信頼できるかどうかが重要となります。

信頼の可視化は難しいですが、HPなどの情報から推し量ることは可能です。
おすすめなのが初回をお試し感覚で受けてみて判断するのが確実です。

以下の内容を元に行こうと検討している鍼灸院が信頼できるのかを判断してください。

技術・経験面

鍼灸は国家資格が必要な医療系の専門分野です。資格を有していることは当たり前ですが、臨床経験が豊富であること、また専門領域に精通しているかどうかも信頼性の判断基準となります。

例えば、慢性的な頭痛や自律神経症状に悩む患者さんに対して、単なる局所治療ではなく「内臓やストレスとの関係」まで考慮して施術できる鍼灸師は経験値の高さが伺えます。学会発表や研究活動を行っていることや、ブログやHP内の内容で他にはない視点を書いている場合は専門性と信頼性の裏付けになります。

コミュニケーション・説明力

どれだけ技術があっても、患者さんとの信頼関係が築けなければ安心して治療を続けることはできません。症状の原因や治療の方針をわかりやすく説明し、質問に丁寧に答えてくれる施術者は信頼できます。

当院では「なぜこのツボに鍼をするのか」「効果が出るまでの目安はどのくらいか」といった点を明確に伝えています。情報を真摯に伝えてくれるという感想を頂きます。包み隠さず伝えることで、安心して継続でき、結果的に体質改善につながったという患者さんも多くいます。

治療環境・設備

施術を受ける空間の環境も、治療効果や安心感に直結します。清潔で落ち着いた個室空間が整っていること、ベッドやタオル、空調や照明などもリラックスできる工夫がされているか確認するとよいでしょう。

例えば、リラックスできる音楽や香りを取り入れている鍼灸院では、患者さんが自然に緊張を解きほぐしやすく、鍼の効果も発揮されやすくなります。

施術を受ける環境の細部にまで患者さんにリラックスしてもらいたいという気持ちが伝わるところは信頼できる鍼灸院となります。

六甲道本院
三ノ宮院
明石院

よくある質問:鍼治療への不安を解消するQ&A

ミントはり灸院の事例となりますが、よくある質問に対して回答をまとめました。

一般的な回答となり、患者さんに合わせて説明を調整する場合もあります。

参考としてお考えください。

Q1. 鍼は痛いですか?副作用はありますか?

鍼は痛いものとして受けて「思ったほどではなかった」という感想を持つ方もいますし、髪の毛よりも細い針を使うので「痛みはない」と考えて安心してもらいたいというのもあります。

どちらも表現としては正解です。あなたが安心する方を選んでください。
私の経験から言えるのは、怖さがある人が思っているよりも数倍も痛みがないと考えてよいでしょう。

そして、髪の毛程度の皮膚や筋肉の損傷が体に副作用がおきるほどのインパクトはありません。鍼が起こす体の反応もその人の身体の働きを使います。

薬と違って外部から無理やり体の働きを変えることはないので、自然な反応を使うので副作用というのも存在しません。

ただ、身体の状態を変えることで、普段とは違った感覚が生まれることはあります。これまではカチカチだった腰が緩むことでなにか気持ち悪さや違和感を感じることがあります。

これは感覚のズレを違和感と捉えている状態です。副作用ではないので問題ありませんが「不安」が強くなって、不安によって元の症状が強く感じることがあります。これは副作用ではなく恐怖によるものです。

鍼灸治療を受けるときは不安はあるでしょうが、治療が完了するまでに不安が和らぐような担当者や鍼灸院であることがいわゆる「相性」となります。

Q2. 1回の鍼灸治療で治りますか?

1回で治る場合もあるし、1回では治らない場合もあります。

これは症状というよりは身体の状態で決まります。

ギックリ腰だと1回で治りやすいですが、筋肉がそもそも少ない場合のギックリ腰の場合や熱感が強い場合だと改善まで時間がかかる場合があります。

1回目の治療は治癒に向けた道筋をみつける回であることが多いです。もしかしたら大きな病気が隠れているかもしれないので、慎重に見立てをしたいというのが施術者側の気持ちだったりします。

患者さんとしては早く治してほしいので、どこを落としどころとするかは施術をする前に納得して進めるべきです。

Q3. 鍼灸治療は何日おきに通うのがベスト?

初診の際は身体が鍼灸に慣れていなかったり、緊張によって思うような効果が出ない方、好転反応が出る方もいます。

そういったことも含めて前回の身体の状態を確認したいので、当院では初診から1週間以内に2回目の治療を受けてもらうことを勧めています。

もちろん予定によって難しい方は1週間後の予約でも構いません。
そして自宅でのセルフケアについて提案することもあります。

このような通い方をすると、最初の2?3回で何か少しでも変化を感じる方がほとんどです。

その後は出来れば1週間に1回のペースを続けていき、2週間に1回、3週間、1ヶ月…と間隔を空ける方もいますし、1週間に1回のペースをしばらく続けることで症状がかなり改善され、そのまま卒業される患者さんもたくさんいます。

先ほどセルフケアについてお伝えしましたが、早く症状が改善して卒業される方は自宅でのセルフケアを頑張っている方が多いです。

治療時間ももちろん大切ですが、治療をしていない長い時間をどう過ごすか。

「鍼灸治療に通っているから!」と安心していまい、徹夜でゲームをしたり、暴飲暴食をしては治るものも治りません。

せっかくお金と時間を使って鍼灸治療に通うならば、できるだけ近道をして症状を改善していきたいものですね。

Q4. 毎日鍼灸治療を受けてもいいの?

身体を回復させる期間も必要なので、基本的にはこちらが提案したペースで通ってもらうのが理想です。

しかし日常生活に差し支える程の強い痛み、酷いつわりなど、すぐにでも緩和したいという場合は何日か続けて通う方もいます。

強い症状は無くても「神戸に帰省中なので」「もうすぐ長期旅行に行くので念のため」という理由でしばらく何日か連続で来られる方もいます。

毎日続けることが、身体に悪影響を及ぼすということはありません。

実際にセルフケアとして毎日自宅でお灸をする患者さんもたくさんいます。

まとめ

鍼治療は、症状の種類や体質によって効果が現れるスピードが異なります。急性症状であれば数回で改善を実感できることが多く、慢性症状や自律神経の乱れ、体質改善には継続的な取り組みが必要です。

多くの場合、想定よりも多くの回数期間が必要となります。大事なのはなぜ必要なのかを納得できるかです。

また、生活習慣や治療への姿勢によっても結果は大きく変わります。正しい治療頻度を守り、セルフケアや生活の見直しを取り入れることで、効果はさらに高まります。

一方で、「効果がない」と感じる背景には、回数不足や好転反応の誤解、施術者との相性などが関係していることも少なくありません。

丁寧に説明してくれる信頼できる鍼灸院・施術者を選び、しっかりと相談しながら治療を進めることが、改善への近道となります。

鍼灸は単なる一時的な対症療法ではなく、体質を整え、自己治癒力を高めるための医療です。
施術者と協力しながら体の変化を楽しんでもらえれば嬉しいです。

当院「ミントはり灸院」は、根本から改善することに特化した神戸の鍼灸院です《年間10,000人超の実績》。六甲道駅3分”六甲院”/三ノ宮駅6分”三ノ宮院”/明石駅5分”明石院”の3店舗がございます。全室個室でマンツーマンで施術しています、ぜひお越しください。