投稿日:2025年12月4日
眉毛のツボが「痛すぎる」「ゴリゴリ」はなぜ?視界が晴れる正しい押し方【専門家監修】
カテゴリ: 緑内障・白内障

仕事でPCやスマホを日常的に使っていると、ふとした瞬間に眉毛のあたりを押したくなること、ありませんか?
そして押したその瞬間…
「いたっ!なんでこんな痛いの!?」
「ゴリゴリする…これ大丈夫?」
と感じている方はかなり多いです。
実はその痛み、単なる疲れ目ではありません。
ここでは、眉毛のツボが痛む「本当の理由」と、オフィスでもできる「瞬間リセット法」を解説。
仕事の合間に静かにできる、周りに気づかれないケア。
今日からすぐ取り入れられる実践ガイドです。

この記事の執筆者
ミントはり灸院 院長
森本 賢司
高度専門鍼灸師
【略歴】
神戸東洋医療学院卒業
神戸東洋医療学院にて河村廣定先生に師事
明治国際医療大学 大学院 修士課程 修了
神戸東洋医療学院 非常勤講師
【資格】
はり師免許証・きゅう師免許証
眉毛のツボを押すと「激痛」「ゴリゴリ」する理由
眉毛周辺は、目の酷使による眼精疲労が直接蓄積しやすいポイントです。PC・スマホ・書類作業で目の筋肉が緊張し、そのこわばりがツボの痛みとして現れます。
さらにこのエリアは、皮膚と骨の距離が非常に近いという特徴があります。筋膜や薄い皮下組織のすぐ下に骨があるため、疲労物質や老廃物が溜まると圧迫され、痛みやゴリゴリ感が強く出やすい構造です。
そのため、疲れが溜まると
目が重い、まぶたが腫れぼったい、表情が曇って見える
といった見た目への影響がダイレクトに出やすい部位でもあります。
眉毛の3大ツボと骨格の正確な位置
眉毛に上に存在するツボを紹介します。それぞれ眼精疲労や目の重たさなどに効果のあるツボです。画像を参考にしながら場所を探してみて下さい。

①攅竹(さんちく):「疲れ目リセット」の急所
眉毛の内側の端(眉頭)のすぐ下、上眼窩縁のくぼみに位置します。
この部分は骨と皮膚の距離が非常に近く、眼輪筋や上眼瞼挙筋といった「まぶたや目の開閉に関わる筋肉」と密接しています。
PC・スマホ作業で酷使される眼球運動の疲労が直接反映されるため、押すと「ズーン…」「ズキッ」と響く痛みが出やすいポイント。
ここを的確に刺激すると、血行と神経の流れが整い、重かった目が一気に軽くなる「疲労リセット効果」が得られます
。
②魚腰(ぎょよう):「老廃物のゴミ箱」
眉毛のほぼ中央付近で、攅竹と糸竹空の中間に位置します。
特に眼輪筋とその周囲の筋膜・皮下組織が集まりやすく、老廃物・リンパ液・代謝物(乳酸など)が滞留しやすい構造です。
まぶたがむくむ、腫れぼったい、視界が重い ? という症状が出やすい人は、ここが硬くゴリゴリしているケースがほとんど。
刺激することで血流・リンパの流れが改善し、目元のむくみや重さがスッと引く「排出・浄化ポイント」になります。
③糸竹空(しちくくう):「目元引き上げ」スイッチ
眉毛の外側の端(眉尻)のすぐ下、眼窩外側縁のくぼみに位置します。
この部位は側頭筋や眼輪筋の外側部分と関係が深く、眉から目尻にかけての表情筋を引き上げる働きを担っています。
年齢とともに気になる目尻の下垂や眉の下がり、目周りのたるみは、このポイントの緊張や衰えと関係しています。
ここを適切に押すことで、「目尻がキュッと上がる」「視界が横に広がる」「顔の印象が若々しく見える」というリフトアップ効果が期待できます。
眉毛のツボが痛すぎる4つの原因 ? あなたの痛みはどれ?
眉毛のあたりを押したとき、
「なんでこんなに痛いの!?」
「ゴリゴリしてるけど…これって異常?」
と思ったこと、ありますよね。
実はこの痛み、体からのメッセージなんです。
しかも、痛みの出方にはパターンがあって、
押した時の感覚からある程度「原因がわかる」ことが多いんです。
ここでは、眉毛のツボが痛くなる原因を4タイプに分けて、
「あなたの痛みはどれか?」がわかるよう、
少し踏み込んで詳しくお伝えします。
①眼精疲労による筋肉のこわばりと緊張
最も多いのがこのパターン。
長時間のPC作業、スマホ操作、細かい資料チェックなどで、
眼輪筋(がんりんきん)や上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)などが固まり、
ツボを押すと
「ズーンと響く感じ」
「押した瞬間につらい痛み」
が出ます。
特にこの痛みは攅竹(眉頭)に強く表れやすいです。
これは、眉頭の下にある骨のくぼみに疲労が直撃するから。
ある一定距離を集中して見続ける事が多いと出やすくなります。
②血行不良による老廃物(乳酸・代謝物)の滞留
押したとき
「コリコリ…」
「プニプニ…」
とした手応えがある人。
これは慢性的な血行不良によって、
・乳酸
・代謝物
・組織液
が溜まっているサイン。
特に眉の中央(魚腰)は老廃物が集まりやすい場所。
ここがゴリゴリする人は
「視界やまぶたが重い」
「まぶたが腫れぼったい」
「一重になっている」
といった症状を感じやすいです。
③姿勢の悪さ・噛みしめ癖などの生活習慣
意外に見落とされがちですが、眉毛の痛みは顔だけの問題ではなく、体全体のクセも影響しています。
・歯を食いしばる
・猫背で首が前に落ちる
・眉間に力を入れるクセ
・無意識で表情が固い
こうした習慣は、
眉~こめかみ~側頭部~首~顎
とつながる筋膜ラインを緊張させます。
「眉毛が凝ってる」というより、
本当は顔全体の緊張の出口が眉に来ているケースです。
④神経痛・炎症など医療的介入が必要なケース
押したときの痛みが
・チクッとする鋭い痛み
・電気が走るような痛み
・軽く触っただけで痛い
・片側だけ強烈な痛み
この場合は要注意。可能性として
・三叉神経痛
・眼窩の炎症
・副鼻腔炎
・額の皮下炎症
・神経過敏
などが隠れていることがあります。
このタイプは無理に押さないことが重要で、
むしろ眼科・耳鼻科・神経内科の診療が必要なサインです。
3分で視界が変わる!効果を最大化「瞬間リセット」の押し方
今回のケアは「攅竹 → 魚腰 → 糸竹空」の順で行います。
目頭から外側へ、外へ外へと流すイメージです。
これで老廃物や緊張が「出口」に向かいます。
準備:温めて筋肉の緊張をゆるめる(30秒~1分)
まずは「目のまわりを温める」ことからスタート。
・目を軽く閉じる
・手のひらで軽く覆う(アイマスクの形)
・じんわり温める
・呼吸は鼻からゆっくり
これだけで眼輪筋がゆるみ、痛みを減らし、刺激の効果を高めます。
「軽く温めるだけで、すでに視界が少し明るくなる感じ」
これ、正しい反応です。
ホットアイマスクを使うのもOKです。その場合は時間も気にせずにしっかり温めて下さい。
正しい押し方
ツボごとの正しい押し方を解説します。
①攅竹(眉頭)
使う指:親指または人差し指
場所:眉頭の下の骨のくぼみ
動かす方向:下から上へ押し上げる
目安の回数と時間:5秒キープ × 3回
→ 目がスッと開くような感覚が出ます。
②魚腰(眉中央)
使う指:中指
場所:眉の真ん中の下にあるくぼみ
動かす方向:真下に向けて垂直に
目安の回数と時間:5秒 × 3回
→ ゴリゴリ感がある人は、老廃物が流れ始めます。
③糸竹空(眉尻)
使う指:人差し指
場所:眉尻の下
動かす方向:外斜め上に向かって持ち上げる
目安の回数と時間:5秒 × 3回
→ 目尻が軽くなり、視界が横に広がる感じが出ます。
NGな押し方
やりがちだけど逆効果な押し方です↓
・痛いほど強く押す
・ぐりぐり横にこする
・眉毛を引っ張る
・早く押す・雑に押す
・片側だけケアする
痛みがあるツボほど
ゆっくり・静かに・垂直に押す
が正解です。
オフィスで目立たない押し方
たとえば仕事中、ちょっとだけ一息つく瞬間がありますよね。
考え事をするように片手で頬杖をつく。その指先が自然に眉頭に触れ、
「ちょっと考えていますよ」という顔をしながら、実は攅竹を静かに押している。
誰から見ても普通の姿勢だから怪しまれないし、本人は静かに5秒カウント。
呼吸もゆっくり深く、息を吐くたびに眉まわりがゆるむ感覚がある。
別の場面では、スマホを持ち上げて画面を見るふりをする。
眉の下に添えた指で、魚腰を押したり、眉尻に向かって指をずらして糸竹空を刺激したり。
周りからは単にスマホを見ているだけにしか見えません!
メイクが崩れない押し方
メイクしている日は、とにかく「擦らない」「横に動かさない」が鉄則です。
押す時は、肌をなでるのではなく下から支えるように垂直に押すのがポイント。
たとえば、指の腹を使って眉頭を押すのではなく、
指先で軽く点で支えるように静かに圧をかける。
これならファンデやパウダーがヨレず、眉メイクも動きません。
ペンの反対側を使って軽く刺激を与えることも有効です。
皮膚表面を動かさないで点で押すことを試してみて下さい。
「ゴリゴリ」を安全に流す方法!痛みが強い人へ
眉の下を押すとゴリゴリ、ザラザラ、砂利のような感触がある。
それは 老廃物の滞留 + 筋膜の癒着 のサイン。
ただし、痛いからといってゴリゴリ強く押すのは逆効果。
今回は、安全に流しながらゆっくり改善していく方法をお伝えします。
ほぐす順序
まず大事なのは「どこから押すか」。
間違った順番だと、流れたい老廃物の出口が塞がり、逆に痛みが増すことがあります。
おすすめはこの順番:
攅竹(眉頭)
まずここを開放することで、眼の奥と鼻周囲の流れを作ります。
押し方は「下から上へゆっくり」
魚腰(眉中央)
ここに溜まっているものを流すための通路ができている状態。
押し方は「真下に向かって垂直に」
糸竹空(眉尻)
最後に、外へ排出。
押し方は「外斜め上へ持ち上げる」
この順番で押すことで、
内→外へ、奥→前へ、そして流し出す方向へ
自然に排出されます。
ちょっと痛いけど眉ほぐしの方法
ここでは「皮膚だけ押す」のではなく、
皮膚と骨の間にある組織を動かす という本格的なほぐし方をお伝えします。
少し痛いけど、その痛みが「効いてるポイント」にハマっている証拠。
終わった後は眉周りがふわっと軽くなります。
まず指の置き方ですが、
皮膚表面をガリガリこするのではなく、
皮膚を「骨に向かって一度押し沈める」のがポイント。
その状態で…
1:皮膚を骨に密着させる
2:骨の上を滑らせるように
3:皮膚ごと横方向にゆっくり動かす
皮膚だけが動くとメイクが崩れたり不快感が出ますが、
皮膚と骨の隙間を動かすことで老廃物を流します。
痛すぎる場合の緩和法
押した瞬間に「これはダメだ…!」という痛みが走ることがあります。
その場合は、まず強さの調整が大事。
押し込むというより、指先をそっと乗せるだけに切り替えます。
皮膚の上で軽く存在しているくらいの圧で十分です。
次に、呼吸と合わせます。
吸うときは力を入れず、吐くときにほんの少しだけ沈める。
この“吐くタイミング”が、痛みをやわらげながら深い部分に働きかけてくれます。
温かさも助けになります。
手のひらを眉に当てて温めてから押すと、筋肉や筋膜が先に緩むので、痛みが半分くらいに減ります。
もし可能なら、蒸しタオルやホットアイマスクを使ってもいいでしょう。
また、左右で痛みが違う場合は、痛みの強いほうだけに執着しないのがポイント。
痛くない側を先にしっかりほぐすことで、後から痛いほうの抵抗が自然に減ることがあります。
痛みを我慢しながら力任せに押す必要はありません。
静かに、優しく、丁寧に。
「押すのではなく、触れて待つ」という意識でケアすると、痛みがあるツボほど落ち着いて緩んでいくのをまつように刺激を与えていきましょう。
眉毛のツボで期待できる「見た目の変化」美容目的の人へ
日によって一重になったり、二重になったり、
むくみで目が小さく見えたり、
まぶたの重さがバラつく人はかなり多いです。
これ、実は
「目のまわりの筋肉の状態」と「老廃物・血流の流れ」で見た目が変わっている
というのが本質。
つまり、
「今日は二重が深い」
「今日はむくんで目が小さい」
「今日は腫れぼったい」
といった見た目の変化は、
遺伝や表皮だけの問題ではなく、
眉~まぶた周囲の筋肉・筋膜・皮下組織の状態で変わるんです。
ツボ押しは、この“内部のコンディション”を整えます。
もちろんメイクや整形で見た目を変えることもできますが、
それらは「表面の見た目を操作する」方法。
自然な二重ライン・自然な目の開き・自然な輪郭が安定してきます。
あなたが毎朝鏡を見て、
「今日の目、調子良いな」
と感じる日が増える。
それは、
外側ではなく内側から整えた結果です。
ツボ押しは、
“目が自分で開けるようになる力”を取り戻すケア
とも言えます。
美容目的の人こそ、
一時的な「見せる操作」ではなく、
内側からの「根本的な整え方」を取り入れるのがおすすめです。
今日から続ける!眉毛ツボケアの習慣化ヒント
「今日だけ頑張って押す」のではなく、
毎日少しずつ“軽い刺激”を積み重ねることが、
目の周りの調子の良さにつながります。
おすすめは
朝 → 10秒
昼 → 30秒
夜 → 1分
のゆるいルーティン。
たとえば…
朝は鏡の前で「攅竹だけ」。
昼は仕事中に「オフィスで目立たない押し方」。
夜はお風呂後に「攅竹→魚腰→糸竹空のフルセット」。
こんな感じで十分です。
日常の「スキマ時間」に「ながら」で入れるのが成功のポイント。
継続するほどツボ周辺の組織が柔らかくなり、
翌日・翌週・翌月…と、目元の状態がどんどん安定してきます。
効果を感じてきたら、ツボ押しが当たり前になりますよ。
やりすぎ防止チェックリスト:内出血・腫れを防ぐ3つのサイン
ツボ押しは効果的ですが、
やりすぎると逆効果になることがあります。
下記のサインが出たら“ちょっとやりすぎ”です。
サイン① 押した後に眉まわりが赤くなる
軽い赤みはOKですが、
赤みが5~10分以上引かない場合は
圧が強すぎています。
→ 翌日から圧を半分を目安に。
サイン② 翌日まで痛みが残る
押している間は「イタ気持ちいい」程度が理想。
翌日になっても「痛い」「触ると響く」「片側だけが不快」
これは強い刺激を与え過ぎて損傷の可能性あり。
→ しばらくツボ押しはお休み
サイン③ 触るだけで痛みが出る
これは筋肉が緊張している状態ではなく、神経が過敏になっている状態。
この場合は、「押す」から「タッチ」に変更します。
具体的には、指をそっと置くだけでOK。
押し込まず、呼吸と合わせて静かに待つだけ。
内出血や腫れを防ぎながら、
確実に効果が出る刺激量を見つけていくこと。
それが、長続きするセルフケアのコツです。
痛すぎる場合は病院へ!3つの危険サイン
「押すと痛い」はよくある反応ですが、
中には セルフケアでは対応できない痛み があります。
その場合は、無理せず医療機関への相談が必要です。
危険サインは次の3つ:
① 片側だけ強烈に痛い
左右で明らかな差があり、
「右だけ電気が走る」「左だけ刺さるように痛い」
という場合、
神経痛・眼窩周囲の炎症の可能性があります。
副鼻腔の炎症が原因で片側だけ強く痛む人もいます。
② 触れるだけで痛む
これは筋肉や疲労ではなく、
神経が過敏になっているサイン
普通に皮膚に触れただけで
チクッ・ビリッとする痛みが走る場合、
三叉神経や眼窩周囲の神経系の異常が疑われます。
③ 痛みが数日続く
通常の疲労由来なら、
ツボ押し後は「少し軽くなる」方向に向かいます。
ですが、
「2日以上痛みが残る」
「どんどん悪化している」
「押さなくても痛い」
といった場合は、
炎症や神経疾患の可能性があります。
この3つに当てはまる場合は、
眼科・耳鼻科・神経内科の診察を受けるのが賢明です。
まとめ
眉毛のツボは、リラクゼーション以上の意味があります。
目の疲れ・むくみ・まぶたの重み、
さらには
「日によって目の形が変わる」「一重・二重が不安定」
といった悩みに対しても、
内部から整えるアプローチとしてとても有効です。
3分のケアでも積み重ねれば、眉周りの組織が柔らかくなり、自然と目元の印象が変わっていきます。
鏡を見た時に「今日の目、調子いい」と感じる日が増えるはずです。
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