投稿日:2025年10月9日
鍼灸院の求人が見つからない?個人院の探し方と応募のコツ
カテゴリ: 鍼灸院への就職・転職
「就職サイトを見ても大手グループ院ばかり…」
「個人院で働きたいけど、求人情報が出ていない…」
そんな鍼灸学生や転職希望の鍼灸師の方も多いはず。
実は、ポータルサイトに載らない“非公開求人”や“直接応募”の鍼灸院 が多数存在します。今回は、そうした“見えない求人”をどう見つけるか、具体的な探し方を紹介します。

この記事の執筆者
ミントはり灸院 院長
森本 賢司
高度専門鍼灸師
【略歴】
神戸東洋医療学院卒業
神戸東洋医療学院にて河村廣定先生に師事
明治国際医療大学 大学院 修士課程 修了
神戸東洋医療学院 非常勤講師
【資格】
はり師免許証・きゅう師免許証
なぜ鍼灸院の求人はポータルサイトに少ないのか
最近は沢山の求人紹介サイトが増えてきました。
みなさんもそのどれか1つくらいは登録している方もいるのではないでしょうか?
就職祝い金とか業界最多とか、さまざまな謳い文句に引かれて・・・
でも実際は思ったほどは「鍼灸院」がないですよね。
ほとんど多くは大手の整骨院や鍼灸整骨院です。
「なんだ、こんな大手のサイトに登録されていないってことは鍼灸院は募集していないのか?」と諦めてしまう方も少なくないと思います。
でも、実は思っている以上に多くの鍼灸院は鍼灸師を募集しています。
ポータルサイトの厳しい現実
当院も以前はこういったポータルサイトに登録していました。いまではそのほとんどを辞めています。でももちろん、募集は行っています。
やめようと思ったには厳しい現実があるからです。
紹介料の高騰
ポータルサイトの中でも登録者が自力で見つけるのではなく、エージェントと呼ばれる担当者がおすすめ先を紹介してくれるサイトの場合だと、どうしても紹介料は高くなります。
自力の場合だと15万前後でエージェントが入る場合だと80万円前後です。
月額制だったりもありますが、一人あたりの総額としてはほぼかわりません。
これだけの金額を払って一人の方を採用するのは、小規模の鍼灸院では非常に厳しいんです。
紹介料が必要ということは、それだけのメリットを求人者に求めることになります。
なので、ポータルサイト経由からの応募のほうが、採用されにくくなるのは当たり前です。
大手との比較
ポータルサイトの良さは沢山の求人を一気に見比べることができます。
探す側としては効率的で便利ですよね。
比べていくとどうしても月給や待遇などが高いところを優先してしまいます。それが人間てもんです。
サイトの設計もやはり給料の高いところが優先して上になるようになっています。
給料が高いほうが年収も高いので紹介料も高くなるからです。
何百と出てくる求人に個人院は埋もれてしまい比較されることすらありません。
当院でも掲載しても1日の閲覧数が数件、日によっては0というのも当たり前のようにありました。
その不満を解消するためにエージェントさんが出てきて、紹介料が高い・・・どっちみち無理だね。となるわけです。
採用活動は大変
採用活動は実はとっても大変・・。
思った以上に手間が必要なんです。
採用情報の更新、HPの作成、見学の対応、連絡対応などなど
個人院さんだと施術で日々忙しい中で新たに採用活動をする時間を捻出するのは難しい。
大手さんだと採用だけの専属チームがいます。
採用活動はそれだけ大きいことなんですね。
いろいろと手間になる割には反響も少なくて採用するのも一人ぐらいとなれば、準備する面倒のほうが勝ってしまうことがあります。
結論!個人院の求人は表には出てこない
これまでに説明したように求人にかかる手間や費用などを考えたときに個人院では求人はしていても表には出ないという状況ができあがります。
なので「個人院の求人がない」ではなく「個人院の募集はあるが、表に出てない」というのが現実なわけです。
あなたが鍼灸を本格的にする必要性を感じていないなら、大手の整骨院さんはポータルサイトから見つけるのがおすすめです。お祝い金もくれるのでお得ですよね。
ただ、個人院で働きたいと考えているのであれば以下の方法で見つけましょう。
個人院の求人を見つける方法
1:Google検索で“地域+鍼灸院+求人”
これでも出てくるのは主にポータルサイトです。
ただ、時間をかけて探していると個人院さんの求人サイトが出てくるときがあります。
先にGoogleマップで鍼灸院をリストアップしておいてから「〇〇鍼灸院 求人」で検索しても良いですね。
ポータルサイトが名前だけ登録している場合もありますので、公式サイトを見つけてそこから応募して下さい。
個人院で公式の募集サイトを準備しているところは求人に対してやる気がありますので採用の確率が高くなる傾向にあります。
院のホームページから探す
直接院のホームページから探す方法もあります。
ブログ記事に「募集してます」と一言だけ書いてあるような個人院もあるので、おすすめとしてはサイト内検索を使いましょう。
「site:対象サイトのURL 検索キーワード」を入れるとサイトの中だけで検索してくれます。
もし、見つからなかったとしても諦めてはいけません!
なぜなら・・そう求人は大変だから、院長先生の頭の中だけで募集している可能性があるからです。
見つからないときは問い合わせ等から「働きたいです募集していませんか?」と聞いてみて下さい。
昔はそういう人が多かったんです。
電話で「働かせて下さい。」治療中に「実は学生です。働きたいです。」とかいろんなパターンがありました。最近は減りましたね。
迷惑だと思われるかもしれませんが、行動した人だけが幸運を掴むことができます。
SNS(Instagram・X・YouTube)を活用
SNSはホームページを作るよりも簡単に求人募集が出せます。
SNSだけで求人を出しているところも増えているのでそこも当たってみましょう。
個人院のSNSも閲覧数は少ないので応募もほとんどありません。
なので古い投稿であっても連絡を取ってみることをおすすめします。
講習会、学会、勉強会に参加する
行きたいと思っている鍼灸院が開催する勉強会や場所として開催する講習会などに参加するのも有効です。
必ず関係者がそこにいますので、その人を見つけて求人の話を聞いてみましょう。
特に決まっていないのであれば、学会や鍼灸師が参加するようなセミナーに行ってみるのもおすすめです。
そこで連絡先を交換しておけば、同業者のネットワークで紹介してくれる場合もあります。
じつは同業者同士でどこで採用が行われているか知っていたりしますので、開業している鍼灸師とのパイプは作っておいたほうが求人を見つけやすくなります。
学生さんで知り合いがいない人はまずは学校の先生に聞いてみましょう。
理想の職場はお宝探し
理想とする職場(鍼灸院限定)というのは目立つところにはありません。
やはり求職市場の圧倒的強者は大手グループ院さんです。
個人院はどうしても中に埋もれてしまうことがあります。
学校の求人にでていないこともあります。
そういう意味では宝探しに近いですね。
せっかく思いをもって働く場所を検討しているのだから、簡単な探し方はしないで少し苦労はしますが、時間をかけて足を使って探して下さい。
他の求職者はそのような動きをしていないので、頑張った人だけがチャンスを掴むことができます。
必ずあなたが理想とする鍼灸院さんは見つかります。
ミントはり灸院の場合
当院では紹介型のポータルサイトには登録していません。
なので以下の公式ページ「神戸の鍼灸院の求人ならミントはり灸院」で内容をご確認下さい。
学校などにも求人票も出していないことが多いので学校経由ではなく直接ご連絡いただければと思います。
Instagramも日々更新しています。当院の雰囲気などもわかることがあると思いますので活用して下さい。
当院「ミントはり灸院」は、根本から改善することに特化した神戸の鍼灸院です《年間10,000人超の実績》。六甲道駅3分”六甲院”/三ノ宮駅6分”三ノ宮院”/明石駅5分”明石院”の3店舗がございます。全室個室でマンツーマンで施術しています、ぜひお越しください。