ミントはり灸院・透析を回避したい方へ|鍼灸(はりきゅう)が慢性腎臓病の悪化を防ぐ可能性とは

投稿日:2026年2月26日

透析を回避したい方へ|鍼灸(はりきゅう)が慢性腎臓病の悪化を防ぐ可能性とは

カテゴリ: 腎盂炎

「このままだと透析が必要になるかもしれない」——そう医師から告げられたとき、頭が真っ白になった方も多いのではないでしょうか。食事制限も続けている、運動もしている。でも、もう少しできることがあるのではないか——そう考える方にぜひ知っていただきたいのが、「鍼灸(はりきゅう)」という選択肢です。

院長 森本 賢司

この記事の執筆者

ミントはり灸院 院長
森本 賢司

高度専門鍼灸師

【略歴】
神戸東洋医療学院卒業
神戸東洋医療学院にて河村廣定先生に師事
明治国際医療大学 大学院 修士課程 修了
神戸東洋医療学院 非常勤講師

【資格】
はり師免許証・きゅう師免許証

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1. 慢性腎臓病(CKD)と透析——「透析1歩手前」とはどういう状態か

慢性腎臓病(CKD)はステージ1〜5に分類されます。医師から「透析が近い」と言われた場合、多くはステージ3b〜4に相当し、腎機能(eGFR)が90 ml/分/1.73㎡前後まで低下している状態です。

この段階では腎臓の「予備力」がまだ残っています。つまり、今から行う対策が腎機能の低下スピードを遅らせ、透析導入を先延ばしに——あるいは回避できる可能性があります。食事・運動・薬物療法に加えて鍼灸を取り入れることで、その可能性をさらに高められると考えられています。

2. 鍼灸はなぜ腎臓に効くのか——科学的なメカニズム

「鍼を刺すと、なぜ腎臓によいの?」と感じる方も多いでしょう。鍼灸の作用は大きく3つのルートから腎臓へアプローチします。

①自律神経のバランスを整え、腎血流を改善する

腎臓は非常に血流の多い臓器です。ストレスや疲労によって交感神経が過緊張すると腎臓への血流が低下し、腎機能が悪化しやすくなります。鍼灸刺激は自律神経系に作用し、副交感神経を優位にすることで腎血流の改善が期待されています。

②炎症を抑える(抗炎症作用)

慢性腎臓病では腎臓内で持続的な炎症が起きており、これが腎組織の線維化(瘢痕化)を進めます。鍼灸にはサイトカイン(炎症を引き起こす物質)の産生を抑制する効果があることが、複数の研究で示されています。炎症を和らげることで、腎臓の傷みを遅らせられる可能性があります。

③酸化ストレスを軽減する

腎臓病患者では体内の「酸化ストレス」が高まっており、これが腎細胞をダメージします。鍼灸による抗酸化作用が、この酸化ストレスを低下させるというデータも報告されています。

3. 腎臓病への鍼灸で期待できる3つの効果

期待できる効果 詳細
腎機能低下の抑制 eGFR(腎機能の指標)の悪化スピードを遅らせる可能性。中国・日本の臨床研究でCKD患者の腎機能維持に貢献したとの報告があります。
むくみ・倦怠感の改善 腎臓病に伴う足のむくみや全身のだるさを軽減し、生活の質(QOL)を高める効果が期待できます。
高血圧のコントロール支援 腎臓病に多い高血圧を鍼灸が緩和するデータがあり、高血圧自体が腎臓への負担を増やすため一石二鳥の効果が期待できます。

4. 透析前段階(CKDステージ3〜4)での鍼灸の活用法

よく使われるツボ(経穴)

一般的に腎臓病の鍼灸治療では、次のようなツボが活用されます。

当院では専門的な施術での対応をしますので以下のようなツボを使わない場合があります。

  • 腎兪(じんゆ)腰部にある腎臓の機能を高める代表的なツボ
  • 太渓(たいけい)足首内側にある腎経の原穴。腎の「気」を補う
  • 足三里(あしさんり)免疫力・体力を高め、全身の回復を促す
  • 三陰交(さんいんこう)腎・肝・脾の3経絡が交わるツボ。むくみ改善にも有効

通院頻度の目安

CKDへの鍼灸治療は、最初の1〜2ヶ月は週1〜2回が一般的です。その後、状態の安定に合わせて月2〜4回のペースに移行することが多いです。効果には個人差があるため、担当の鍼灸師と相談しながら調整してください。

5. 鍼灸を始める前に必ず確認すること

腎臓病の鍼灸治療を始める際には、以下の点をかかりつけ医と確認するようにしてください。

 ✓ 必須担当の腎臓内科医に鍼灸を始めることを伝える——薬の相互作用はありませんが、担当医が経過を正確に把握できるよう連携が重要です

 ✓ 確認鍼灸師が「腎臓病の経験がある」かどうか——内臓疾患への対応経験を確認してください

 ✓ 注意血圧降下剤・免疫抑制剤を服用中の方は、施術後に体調変化がないか注意する

 ✓ 避ける腎臓病の急性増悪期(急激に腎機能が悪化している時期)の鍼灸は控える

6. 鍼灸は「補完療法」——病院治療と組み合わせることが大切

鍼灸は病院での治療に「取って代わるもの」ではありません。食事療法・薬物療法・運動療法を続けたうえで、その効果を高める「補完療法」として活用するのが最も効果があります。

実際に一部の大学病院や腎臓専門クリニックでは、鍼灸などの統合医療との連携を積極的に進めているところも増えています。「東洋医学」と「西洋医学」の両方の強みを活かしたアプローチが、透析回避につながる可能性があります。

▶ Key Point

腎臓病は「今の段階でどれだけ進行を遅らせられるか」が勝負です。鍼灸はその可能性を広げる選択肢のひとつ。まずは腎臓病の治療経験がある鍼灸院に相談してみましょう。

まとめ:透析を遠ざけるために、今できることを増やす

  1. 透析1歩手前のステージ3〜4は、まだ腎機能の予備力が残っている段階
  2. 鍼灸は「腎血流改善」「抗炎症作用」「抗酸化作用」などのメカニズムで腎臓に働きかける
  3. 腎機能低下の抑制・むくみ改善・高血圧コントロールなどの効果が期待できる
  4. 病院での治療を続けながら、補完療法として取り入れることが重要
  5. 必ず担当医に相談のうえ、腎臓病の経験がある鍼灸師に診てもらう

 

「自分にできることは全部やりたい」——
その前向きな姿勢が、透析回避への一番の力です。
鍼灸という選択肢を、ぜひ一度検討してみてください。

 

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