神戸市で治療実績豊富なミントはり灸院が症例8 月2回おきる閃輝暗点による頭痛の治療記録をご紹介しています。

■症例8 月2回おきる閃輝暗点による頭痛

画像

患者

30代女性 神戸市灘区

来院

202X年4月

症状

月に2回程度の頻度で夜になると目がチカチカすることがある。その後に頭痛がひどくなってくる。先週には仕事中に閃輝暗点を発症した。一度のタイミングで症状が出るかわからず不安がずっとあって外出ができない。元気もなくなってきて、休みの日もベッドで横になっている。寝付きが悪く、夜は食欲もない。メンタル的な不調が原因ではないのか?と思い近くの鍼灸院を探して当院を受診することになった。

服用はエレトリプタン錠20mg

治療内容と経過

触診をすると左耳、鼻、咽、胃に反応が出ていた。確認すると鼻については慢性鼻炎があって常に詰まっており、副鼻腔炎や蓄膿になることもあるとのことだった。咽は常に乾燥を感じている。胃は普段から胃もたれをしやすいということだった。
鼻炎による三叉神経領域の興奮から瞳孔の拡大や側頭筋周辺の痛みを起こしていると推測できた。さらに咽や胃の不調から鼻詰まりによる口呼吸が起因していると判断した。
患者は鍼灸に対する不安も強く、鍼の響きが苦手ということで、低刺激の施術を心がけ、筋肉については細い鍼で切皮程度にしておき、内臓から痛みを改善するようにした。

2回目:初めての鍼灸治療後は帰ってすぐに閃輝暗点が出た。その後の頭痛はなかったが、布団に入っても3時間ほど眠ることができなかった。

3回目:1週間、閃輝暗点や頭痛はなかった

4回目:15分ほどの頭痛あり。頭が疲労している感じがした。

5回目:頭痛なし。鍼灸の治療効果を感じる。

7回目:頭痛なし。胃もたれがあり夜が食べられない

8回目:食欲あり。不安感もなかった。

11回目:頭痛があった

18回目:めまいを感じるようになる。食欲はあるが寝付きが悪い。

症状が落ち着いているので2週間毎の頻度になる。

23回目:久しぶりの頭痛。薬を飲むのを忘れていた。

28回目:ふらつき(めまい)はなし、頭痛もなかった。

治療を開始して1年が経過し、頭痛やめまいなどもセルフケアで対処できるようになり、薬も必要なくなったため卒業となった。

同時に治療した症状

めまい

考察

閃輝暗点は脳(視覚中枢)の血流低下や仕事のストレスと言われているが、本症例においては副鼻腔炎とめまいが発症の引き金になっていた。

鼻腔の炎症は三叉神経の領域にあり、炎症による痛みや不快感は三叉神経を介して感じている。神経反射も同じ領域に起きるが、そこには目の筋肉も含んでいる。無自覚な瞳孔の拡大によって通常の光を強く感じてしまい閃輝暗点になる。
めまいの発症は体の緊急事態になるので、血管が収縮し首から上の筋肉が緊張する。それが頭部全体の筋肉に痛みを起こす原因だと考えられた。寝付きが悪くなるのも頭位が大きく変わるタイミングになる就寝のタイミングで血圧が大きく変動して自律神経が興奮することで覚醒し寝付きが悪くなった。
さらに咽や胃の不調は首から背中にかけての起立筋を固くするので後頭部痛の原因にもなる。

患者は一つ一つの不調は大きいものではなかったが、小さな不調が重なり合って頭痛を起こしていたと推察された。小さな不調が重なっておきる頭痛は発症タイミングが不安定になりやすく、いろんなきっかけで頭痛になるため、外出が不安になるのも当然だ。

複雑な頭痛の症例であったが、頭痛に関わる不調を並行して施術することで、早期に頭痛の解消や体調の回復ができた。治療の後半は頭痛よりも、頭痛を起こす体調不良を回復することが治療の目的であった。

最初は鍼灸に対する不安(痛みや効果)を持っていたが、少しずつリラックスしてくれて好きな食べ物の話しや家族の話しをしてくれた。胃もたれがなくなることで新しくできた食べ物やさんをチェックして教えてくれたことが嬉しかった。

同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。