神戸市で治療実績豊富なミントはり灸院が症例3 気分が落ち込むPMSの治療記録をご紹介しています。

■症例3 気分が落ち込むPMS

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患者

20代女性 神戸市灘区

来院

202X年5月

症状

5,6年前から生理前の体のだるさや疲れ、精神的な落ち込みが酷くなった。高校生のころからレディースクリニックに通いだした。3か月前から心療内科に通っている。とくに生理10日前は、予定があっても朝が起きられないことがあるので、予定は入れられない。生理前になると下痢になる。
大学生になってからからは症状が軽減し就職活動はできた。1回生のときはストレスで休学していた。生理痛はなく、症状は生理前のみ。
普段からお腹周りは弱くて便秘気味、油が多いものを食べると下痢になる。お腹が弱くなったのもPMSを感じた頃からだった。

子宮の異常などは診られなかった。
気象病があり低気圧の不調もあり、片頭痛も感じる。痛み止めは効かなかった。

服用はヤーズ、セルトラリン、ビオフェルミン

治療内容と経過

触診で内臓の状態を確認すると、子宮、大腸、耳の不調がみられた。
耳は自律神経に影響する場所で生理周期の乱れを引き起こすことがある。大腸については便秘と下痢を繰り返している影響が出ていた。
子宮は反応がでていることから粘膜に炎症があることが推測された。

PMSは生理による内臓的な感度の上昇から、普段以上に不調を強く感じることで発症する。本症例においても子宮だけでなく、他の内臓についても疲労があったため、全体の不調を改善していくことを目標として治療を開始した。

2回目:頭痛があり、横になっていることが多かった。現在は学校を休学中。

3回目:生理1週間前で下痢になり、メンタルも落ち込みがあった。

4回目:生理後、頭痛や肩こり腰痛などもなく調子が良い。

11回目:外食で鶏肉を食べて大腸炎になった。これまで牛肉や豚肉で下痢になったことがあるが、鶏肉は初めてだった。

13回目:生理前。頭痛の予防で自宅でのローラー鍼をしてもらい痛みが軽減。メンタルも少しだけマシだった。鼻の治療を追加した。

16回目:胆嚢の反応点についても施術を追加する。

20回目:生理前。腹痛や頭痛はなかった。

23回目:生理前。腹痛はなかった。眠気は強かった。

25回目:体調も安定し復学。

その後は生理前で頭痛や腹痛を発症することはなかった。整理に関係ない日の不調が目立つようになり、月2回ペースでメンテナンスを継続した。

同時に治療した症状

片頭痛

考察

本症例におけるPMSは子宮そのものよりも、鼻や胆嚢などの不調が症状の発症原因になった。腹痛については消化不良であったと予想される。胆嚢は脂質を分解する消化酵素を出すが、反応が出ている人は脂質の分解が苦手な人が多い。それを知らずに普段が脂質が多い食事をしており、消化不良を起こして腹痛になっていたと推測される。

頭痛や眠気についても、眼精疲労がきっかけの症状であった。特に鼻炎があると三叉神経の同じ領域に目があるため眼精疲労や片頭痛のような症状を起こすことがある。患者は本人の自覚がなかった、当院で耳鼻科での検査を進めると鼻腔が狭くなっている箇所があったとのことだったので、鼻腔内部が慢性的な炎症を起こしたことが予想された。

ちなみに患者の子宮はすぐに回復したためそれほど状態が悪いわけではなかった。おそらく高校生の頃からピルを服用しており、周期的な生理を守っていたからだ。なので生理痛がなかったり、大学時入学時にはPMSが改善したりしたのだろう。

PMSと考えるとどうしても婦人科疾患から子宮を疑いところだが、全てがそうではない。薬が効かない場合は他の内臓が影響していることを疑うべきだ。

就職で県外に行くことになりミントはり灸院も卒業となったが、2年後に再び来院してくれた。今でもローラー鍼のケアを継続しているとのことでPMSの症状も軽減し仕事も休むことなくできているとのことだった。

同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。