神戸市で治療実績豊富なミントはり灸院が症例5 広がっていく円形脱毛の治療記録をご紹介しています。

■症例5 広がっていく円形脱毛

画像

患者

60代女性 神戸市東灘区

来院

202X年2月

症状

昨年末(3か月前)に美容院で後頭部に円形脱毛症を指摘される。皮膚科に通院をするも抜け毛の範囲がどんどん広くなる。週2回の紫外線治療を受けるものの効果は感じられなかった。どんどん範囲が広がっていくと帽子等では隠し切ることが難しくなってきた、不安で不眠にもなってきたため当院を受診することになった。

治療内容と経過

触診をすると首の緊張が非常に強かった。首を進展して真上を向くことができなかった。事務仕事をしており、毎日多くの時間を下向いて作業しているとのことであった。また咽の炎症による反応も出ていたが、本人の自覚はなかった。脱毛している後頭部だけでなく頭頂部にかけても頭皮の緊張があった。
内臓に関しては肝臓や小腸といった免疫に関連する部位に反応が出ておりアレルギーが疑われたが自覚はなかった。

施術方針としては、原因不明のアレルギーによって喉の炎症が強くなり、首の筋肉の緊張によって頭皮が固くなって抜け毛を起こしたと予想した。

施術では咽の炎症を軽減すること、肝臓や小腸の機能回復による免疫の安定化をねらった施術を行うこととした。首や頭部の皮膚や筋肉の緊張を緩和することも並行しておこなった。

2回目:首のコリ感はすこし楽に感じている。

4回目:首だけでなく咽も固くなっている感じがする

10回目(1ヶ月後):黄砂が増えてきて、咽がイガイガする。

13回目:病院で脱毛している部位に注射をするようになる。

18回目(2か月後):後頭部のむくみも強く、脱毛の範囲も広がっている様子

3ヶ月後:後頭部のむくみも強く、抜け毛の範囲は変わらず

4ヶ月後:咽の痛みを感じる回数が減ってくる。自宅でローラーケアを続けている。

5ヶ月後:細い毛が生えてきたのを確認

6ヶ月後:むくみが後頭部から頭頂部に変わってきた

この1か月で抜け毛の面積が手のひらサイズから、OKサインのサイズまで減少した。

7ヶ月後:この時点で脱毛を気にしすぎないですごせている。

範囲はOKサインから頭頂部のつむじ周辺あたりが薄くなっている程度

その後5ヶ月間治療を継続した。頭痛や首のこりは仕事の忙しさや季節の変わり目になると酷くなることもあったが、そのたびに施術で悪くなる前に治療をして長引くのを防いでいた。

施術開始1年で脱毛箇所は完全に回復し、当院を卒業することとなった。

同時に治療した症状

首コリ

考察

当初は鼻炎による喉の炎症から首の緊張による抜け毛よりも、肝臓や小腸の免疫の暴走による頭皮の炎症が脱毛症を起こしていると考えていた。理由としては筋緊張による抜け毛は範囲が狭くびまん性になることが多いからだ。一方で本症例における抜け毛は手のひら大の面積に脱毛が発症しており、まだらというよりはごそっと髪の毛が無くなっていた。施術を進めていくと、肝臓や小腸はすぐに回復しもともとアレルギー症状も少なかったことから、その可能性は低くなった。
施術方針を切り替えて、首の緊張、喉の筋肉の緊張緩和を目的とすることで抜け毛は徐々に減ってきて毛量も戻ってきた。皮膚科においても炎症を疑うことが多いので、同じような見解で注射をしていたのだと予想された。
筋肉の緊張が強くなることで広範囲に脱毛症が起きるのは稀な事例であった。

患者は2ヶ月毎に旅行に行くほどの旅行好きであった。これまで脱毛を気にして帽子を被り続けていたそうだが、気にせずに旅行の話をしてくれたり、お土産をいつも買ってきてくれた。毛量の回復とともに旅行の頻度が増えていくことが担当としても嬉しかった。

同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。