神戸市で治療実績豊富なミントはり灸院が症例2 急性緑内障の治療記録をご紹介しています。

■症例2 急性緑内障

画像

患者

80代女性 神戸市灘区

来院

2016年5月

症状

3か月前より視野がぼやけるようになる。近くの病院で診療を受けると、血圧が高くなっているとのこと。降圧剤を服用しなければ190mmHgまで上昇する。病院での検査で、腎臓や血管や血液の問題もみられず原因が不明のまま薬を処方されている。

血圧が高くなってからデイケアにも行けなくなり、「毎日が楽しくない」とのこと親戚が当院で治療受けていたので紹介から受診となった。

そのほかの症状としては、手のしびれ、腰痛、足のこむら返りがある。

治療内容と経過

目がぼやけるということで、顔周囲から触診をすると耳と鼻に反応が出ていた。確認をするとめまいと鼻炎があるとのこと。腹部を確認すると、膀胱の反応が強く出ていた。確認をすると頻尿があって夜間に数回起きてしまう。

腎臓や心臓、血管に問題がないとのことだったので、血圧上昇の原因は自律神経にあると考えて治療をすることにした。緑内障の症状も血圧と鼻炎の両方が原因だと考えた。さらに腰痛、こむら返りは膀胱の不調で現れる症状である。

膀胱のツボにはお灸で刺激を与えた。

1回目の施術後「目が軽くなった」という声を頂いた。
2回目では血圧が170mmHgまで低下。足のこむら返りは治療中もおきる。
4回目で血圧が140mmHgまで低下。あと少しでデイケアに復帰できると笑顔で話していた。
5回目で血圧が120mmHgまで改善した。薬の必要性がないところまで回復した。
10回目までにしびれとこむら返りも改善が見られたので治療を終了した。

同時に治療した症状

手のしびれ 腰痛 こむら返り

考察

血圧の要因となる血管や心臓は構造の問題と働きの問題がある。構造の問題は心筋梗塞や動脈硬化などの「つまり」が発生してしまうこと。働きの問題とは、自律神経による指令が正常ではないために心拍数が増えてしまうことである。今回は後者であった。

自律神経の働きが悪くなってしまう要因に耳や鼻などの顔周囲の炎症が影響することがある。顔は感覚神経が集中しているので、炎症による不快感のインパクトが大きいためだ。

血圧を抑える薬だけでは対処できない。もしかしたら本当に寝たきりになっていたかもしれない。そういう意味でも早期に回復しデイケアに復帰できて良かった。

5回目からデイケアに復帰したころから筋肉の緊張感がなくなってきたので、運動と鍼灸の両方の効果で早くに改善できたと考えられる。

年配の方の夜間頻尿とこむら返りを両方悩んでいる方は多い。それは膀胱とふくらはぎの筋肉は関連しているからである。たびたびトイレや痛みで起きてしまうと、日中の活動に影響する。特に年配の方は顕著だ。
内臓から帰ることの重要性を痛感できた。

治療後半からデイケアでの出来事を楽しく聞かせていただいた、なによりも笑顔でよかった。[MMYK240216]

同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません