神戸市で治療実績豊富なミントはり灸院が症例1 急激な眼圧上昇による緑内障の治療記録をご紹介しています。

■症例1 急激な眼圧上昇による緑内障

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患者

40代 女性 神戸市東灘区

来院

2016年7月

症状

1週間前に突然頭痛が発症する。自宅で安静にするも容態は変わらず、痛みは目まで広がる。
さらに目の痛みにあわせて視力が低下してきた。近隣の眼科にて検査をすると、左目の眼圧が上がっていた。
ポスナーシュロスマン症候群と診断される。

眼圧を下げる薬を処方され、症状は少し軽減したが頭痛は少し残った。
また再発することに不安を感じて当院を受診した。

治療内容と経過

触診をすると、痛みの出ていた左側の鼻の周囲に反応が出ていた。
伺ってみると自覚はなかったようだが、CTで副鼻腔炎があると指摘されていた。
さらに、咽の緊張感が強く、胸骨あたりの反応も出ていた。気管支炎を疑ったがその症状はないとのこと、ただ以前に胸膜炎の既往歴があるとのことで、その影響で反応が出ていると思われた。

目の痛みは鼻炎から、頭痛は咽の緊張から起きていると考えて施術をおこなった。

2回目の時点で目の痛みや違和感は消失した。まだ、左の首の付け根に痛みは残った。
3回目では薬なしでも眼圧が上昇することはなかった。
4回目には首の左側の緊張も取れて頭痛は緩解。

ただ、初診から鼻の炎症はなかなか変化が小さい。鼻の改善がないと再発の可能性が残るので治療を継続した。7回目の治療で鼻の状態も改善し目の違和感や首の緊張を感じることがなくなったため、治療を終えた。

同時に治療した症状

ポスナーシュロスマン症候群

考察

原因不明の急な眼圧の上昇であるポスナーシュロスマン症候群であった。目の環境は鼻の炎症を強く受けており、今回も副鼻腔炎がその原因であったと推察される。鼻の炎症があると、口呼吸が増えてしまい咽の緊張も増す。それが後頭部の頭痛を起こしていた。

視野が狭くなり後頭部が痛くなれば誰でも「脳ではないか?」と不安を感じる。早い段階で治療効果を出せたことが本人だけでなくご家族の安心にもつながった。

治療の終盤では趣味である観劇や娘さんとのコンサートについていくなど、どんどんアグレッシブな生活に戻っていった。[MMKA040716]