■症例4 妊娠中の首の痛み

患者
36歳 女性
来院
201X年 4月
症状
2週間前の起床時から左の首が痛む。すぐ整形外科を受診したが妊娠4ヶ月なのでレントゲン検査はできず、
リハビリに4回通ったが就寝中から明け方にかけて首が痛み、度々目が覚めてしまう。
仰向けや横向きなどどの寝方もしっくりこないので睡眠不足になっている。
昼間の家事や育児にも支障をきたしていた。
夫が当院に来院しており、問い合わせたところ妊娠中も施術可能と聞き、受診した。
リハビリに4回通ったが就寝中から明け方にかけて首が痛み、度々目が覚めてしまう。
仰向けや横向きなどどの寝方もしっくりこないので睡眠不足になっている。
昼間の家事や育児にも支障をきたしていた。
夫が当院に来院しており、問い合わせたところ妊娠中も施術可能と聞き、受診した。
治療内容と経過
座位で首を確認したところ左回旋時と右側屈時に可動域制限と痛みが生じた。
仰臥位にて顔と内臓と触診すると咽、鼻、耳、目に、
腹部は胃、膀胱、大腸に反応があった。
カウンセリングで「妊娠中でも鍼、お灸は問題なく受けられますよ」と伝え、
同意を得ていたので腹部に鍼とせんねん灸で刺激を加えた。
顔周りの内臓も咽、耳に鍼を切皮し、鼻と咽にローラー鍼を用いて刺激を加えた。
腹臥位で首と肩の状態を確認したところ肩甲挙筋、胸鎖乳突筋、僧帽筋、
棘上筋に反応が出ていたので横刺にて鍼を刺入し、皮膚と筋肉の緊張を取った。
抜鍼し、反応が残っていた肩甲挙筋と僧帽筋は斜刺にて再度刺激した。
座位で首を確認すると治療前と比べて可動域の拡大と痛みの軽減が確認された。
座位で痛みが残っている部分にローラー鍼で刺激し初回の治療を終了した。
2回目 前回治療後から風邪をひいている。咽の弱さを言われていたので
びっくりした。
首の痛みは半分以上なくなり、痛みで目が覚めることはないが
咳で目が覚める。咽の反応を変えるのに時間をかけた。
治療後に可動域は正常、痛みもほぼない状態で治療を終える。
3回目 風邪もほとんど良くなり、咳が少し出るくらい。
咽の反応も変化よく、首の痛みもほぼなくなったので治療を終了した。
仰臥位にて顔と内臓と触診すると咽、鼻、耳、目に、
腹部は胃、膀胱、大腸に反応があった。
カウンセリングで「妊娠中でも鍼、お灸は問題なく受けられますよ」と伝え、
同意を得ていたので腹部に鍼とせんねん灸で刺激を加えた。
顔周りの内臓も咽、耳に鍼を切皮し、鼻と咽にローラー鍼を用いて刺激を加えた。
腹臥位で首と肩の状態を確認したところ肩甲挙筋、胸鎖乳突筋、僧帽筋、
棘上筋に反応が出ていたので横刺にて鍼を刺入し、皮膚と筋肉の緊張を取った。
抜鍼し、反応が残っていた肩甲挙筋と僧帽筋は斜刺にて再度刺激した。
座位で首を確認すると治療前と比べて可動域の拡大と痛みの軽減が確認された。
座位で痛みが残っている部分にローラー鍼で刺激し初回の治療を終了した。
2回目 前回治療後から風邪をひいている。咽の弱さを言われていたので
びっくりした。
首の痛みは半分以上なくなり、痛みで目が覚めることはないが
咳で目が覚める。咽の反応を変えるのに時間をかけた。
治療後に可動域は正常、痛みもほぼない状態で治療を終える。
3回目 風邪もほとんど良くなり、咳が少し出るくらい。
咽の反応も変化よく、首の痛みもほぼなくなったので治療を終了した。
同時に治療した症状
なし
考察
妊娠中、鍼灸治療を受けていいのか悩む患者も多い。当院は妊娠前から妊娠初期、臨月までどの時期でも対応している。
この患者は妊娠4ヶ月で頚肩部の鍼を腹臥位が可能だった。
妊娠中期以降は側臥位でも施術可能である。
子育て中であり、妊娠中の患者に痛みで睡眠が満足にとれなかったことが
強いストレスだったと予想される。
痛みが取れにくかったのは風邪のひきはじめだったかもしれない。
この患者は妊娠4ヶ月で頚肩部の鍼を腹臥位が可能だった。
妊娠中期以降は側臥位でも施術可能である。
子育て中であり、妊娠中の患者に痛みで睡眠が満足にとれなかったことが
強いストレスだったと予想される。
痛みが取れにくかったのは風邪のひきはじめだったかもしれない。

同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。











































