神戸市で治療実績豊富なミントはり灸院が症例6 28週から逆子が続いている妊婦の治療記録をご紹介しています。

■症例6 28週から逆子が続いている妊婦

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患者

30代女性 F 様

来院

201X年3月

症状

現在妊娠34週、産休に入ったばかり。28週頃より、逆子の状態が続いている。

逆子体操を毎日していたが、一度も治っていない。

妊娠前から腰痛持ちだが、つい最近プチぎっくり腰のような状態になった。

寝ている状態から起きるときに痛みを感じる。

また妊娠前から慢性的な首こりがある。妊娠6ヶ月ごろより

お腹の張りが強く、貼り止めを飲んでいる。妊娠後期に入り、夜熟睡できない。

次の検診で治っていなければ帝王切開の予約を入れられてしまう。

4歳の子どもがいるのでなるべく避けたい。

治療内容と経過

腰痛があるのでひざ下に枕を入れ、上向きで休んでもらった。

腹部を触診すると胃、膀胱、肝臓、大腸に反応があった。

特に胃の反応が強く、自覚を尋ねると「胃のむかつきや圧迫感を感じる」という。

顔周りは耳、鼻、咽に不調があった。

特に鼻の悪さを指摘すると年中アレルギー性鼻炎があるらしい。

腹部の鍼に抵抗があるとカウンセリングで話していたので
初回はローラー鍼とお灸のみで刺激を加えた。

腹部のローラー鍼はくすぐったいようだった。

顔周りは耳、咽の近くに切皮し、鼻の領域にはローラー鍼を用いた。

首のこりや腰痛は妊娠中なので横向きの体勢で筋肉の緊張をとった。

治療直後から「腰が動かしやすい」と話していた。

出産まで時間がないので週に二度の治療頻度とした。

2回目 腰は少し動かしやすい。胎動の場所は変わっていない。

4回目 少し眠れるようになった。明日検診がある。

5回目 検診で反対向きの逆子になっていた。
    切迫早産で安静を指示されたので治療を一旦終了する。

同時に治療した症状

腰痛、首こり、胃の不調

考察

5ヵ月後に来院した際、「あれからしばらくして緊急入院、帝王切開で出産した」
と話を聞いた。

結果的に逆子は治らなかったが、腰痛や熟睡感がないなど
妊娠中のマイナートラブルには対応できたと感じた。

鼻炎や胃の不調が治療ポイントであったが、
もう少し期間があればまた状況は変わったかもしれない。

最初はくすぐったがっていた腹部のローラー鍼にも慣れたようで、

産後も定期的に腰痛や首こりの治療に通っていた。

同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。