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生理痛・生理不順

■症例4 自律神経の不調と生理不順に悩む30代女性

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患者

30代女性 M 様

来院

201X年 9月

症状

半年ほど前から顔からの突然汗が出たり、めまいや動悸など体調不良が続いている。
特に気になっているのが生理不順である。

半年前までは規則正しい周期だったのがだんだん遅れ気味になり、
来院時で前回の生理から40日以上経っている。

最近は寝つきが悪く、睡眠導入剤を服用している。 
この一年ストレスで体重が10㎏ほど増加した。

以前頭痛や耳鳴りで鍼灸院に通っていたことがあり、
同じような症例のあった当院に来院した。

治療内容と経過

触診すると鼻、咽、内耳、胃、肝臓、子宮、大腸に反応が見られた。

特に内耳、子宮、肝臓の反応が顕著であり、変化に時間を要した。

寸3-1の鍼で切皮し、腹部にはせんねん灸を用いて刺激を加えた。
鼻と内耳、肝臓にはローラー鍼を用いて刺激を加えた。

うつ伏せで肩こりと腰痛に横刺と斜刺で筋肉の反応をとった。

治療頻度を週に一度とした。

2回目 前回治療後の翌日に生理が来たのでびっくりした。
   汗が減り、寝つきがよくなった。

3回目 体調のよい日が多い。掃除後、鼻炎が悪化し耳鼻科で薬をもらった。
    自宅でのお灸を希望し、腹部に印をつけた。

4回目 治療前日は子どもの行事で朝早くから外出していた。
    途中めまいも動悸もなく楽しめた。反応の変化よく、治療間隔を二週間にあけた。

5回目 生理あり。周期がもとに戻っている。寝つきもよい。筋トレをはじめた。

6回目 メンテナンスに移行するか相談し、本人の希望で治療を一旦終了した。

同時に治療した症状

めまい、動悸、肩こり、腰痛

考察

初回の治療翌日に生理がきたのは治療効果というよりタイミングだったと思われる。

触診時に子宮の反応は顕著に出ており、生理が近いことがわかった。

通っている間の生理がもう一度あったが周期は通常の26日に戻っていた。

汗が出る汗腺は自律神経の交感神経支配であり、
顔の汗は特に鼻炎が関係していた。

鼻内部に炎症があると皮膚からも放熱するため、顔からの発汗となる。

Mさんのように内蔵の小さな炎症が身体のあちこちに
同時多発的に起こると情報を集約する脳は混乱し、
さまざまな症状を引き起こす。

それが異常な汗やめまい、動悸などの不調として表れる。

Mさんの場合、変化がよかったが改善には数ヶ月など期間がかかることが多い。

一旦治療を終えて、久しぶりに来院した際、見違えるほどやせて驚いた。

筋トレと食事で10㎏やせたそうだ。

生理も規則正しくきているようで安心した。

同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。

■症例3 生理痛がなくなりました

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患者

30代女性 神戸市

来院

2017年6月

症状

以前から生理前から生理中にかけてひどい腹痛があった。妊娠、出産を経て、先月
から生理が再開した。妊娠前と同じくらい生理前から生理中の腹痛、腰痛が強かった。
授乳中で薬は飲めないがあまりにも痛みが強いので先月の生理時は医師から薬を処方してもらい服用した。しかし薬を飲んだにも関わらず痛みがあったので他の治療を探していた。そんな折、同じく生理痛で通院していた義理の姉から勧められて来院した。

治療内容と経過

初診時は産後2回目の生理中だった。触診すると子宮、胃、肝臓、大腸の弱さが目立っていた。
顔周りは咽、肺、目の不調が触診に出ていた。聞くと喘息があること、腸炎になりやすいと話していた。
鍼が初めてなので説明しながら顔周り、腹部、肩、腰と鍼とローラー鍼、お灸を用いて治療した。
治療後は腹部の重たい感じが軽減したと話していた。
体質改善のために3ヶ月の治療計画を立て、週に1度の治療を開始した。
4回目の治療時には「先週から生理が始まったが生理前も生理中も全く痛みがなかった」と報告を受けた。

しかし、子宮の触診の状態はまだ大きな変化がなかったため頻度は週に1度のままにした。
生理前や生理中の痛みより肩こり、腰痛を訴えることが増えた。
10回目の治療後、子宮の反応が大きく改善したこと、来院してから3ヶ月連続で生理痛がなかったため治療頻度を2週間に一度にした。
その後も生理痛はなく、肩こり、腰痛の自覚も減ったため予防も兼ねてメンテナンスで来院している。

同時に治療した症状

首、肩こり、腰痛

考察

患者は生理前から生理中にかけて10日近く腹痛、腰痛に苦しんでいた。
また家族の都合で引越してきたばかりでもあり、慣れない環境のなか心身の疲れもあったのだろう。
生理痛は子宮内の炎症が考えられる。患者の場合、初診は生理中とのこともあり子宮の反応が広い範囲に観察された。
また炎症を抑える働きをする肝臓の疲れも目立っていた。
長い治療計画を予定していたが次の生理から痛みが改善されたのは肝臓の反応が良化したことが考えられる。
現在は生理の支障もなく、仕事に復帰している。

同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。

■症例2 薬の効かない生理痛

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患者

女性30代 神戸市

来院

2016年2月

症状

20代の頃より毎周期ひどい生理痛が起こる。生理開始より3日間はひどい下腹部痛のため動けなくなる。生理中は痛み止めを服用していたが効かないので本来の使用量を超えて30分おきに服用していた。
休めない仕事なので我慢しながら働いていた。
近隣の婦人科で検査したが子宮や卵巣は異常ないと診断された。医師からは「痛み止めを服用しながら、上手に付き合っていくしかない」と言われショックを受けた。
鍼灸の経験のある友人から「鍼灸治療は生理痛に効果があるのではないか」と言われ来院した。

治療内容と経過

触診をすると子宮のポイントに反応があった。病院の検査で異常は出ないが子宮内膜に小さな炎症が起こっていることがわかった。                                                                                                                                    また胃の反応が強く、治療すべきポイントだと思い、患者に自覚症状があるか聞くと「気にしたことなかったが良く考えてみると、食後に胃が重くなることもある」と話していた。
初回の治療は鍼が初めてで、緊張していたので鍼の本数を少なくしてローラー鍼とお灸を多く使った。2回目の治療は生理が始まって2日目だった。「普段と比べて痛みは半減していたが生理開始より2日間は念のために薬を飲んでいる」と話していた。
3回目の治療で来院した時には「生理3日目から痛みが全く出なかったので薬を使わずに済んだ」と嬉しそうに話していた。
次の周期からは生理予定日とその前の週、月2回の治療をした。
治療開始して2周期目は痛み止めを服用するのが1日目だけになり、飲んでも念のために飲む1回だけだった「すごく楽になった」と患者も喜んでいた。

同時に治療した症状

首こり

考察

一般的に生理期間中は下腹部痛、頭痛、腰痛が出やすいといわれている。強い生理痛は子宮の収縮を促すプロスタグランジンが多く出すぎて、子宮の収縮が強くなり痛みを起こしていると言われる。しかし、中には生理痛が全くないという女性もいる。
この患者の場合、生理期間中に激しい下腹部痛があった。触診から子宮内膜の成長不良と小さな炎症があることが分かった。子宮内膜の炎症が神経を興奮させ、激しい痛みとなっていた。さらに、子宮と胃の小さな不調が自律神経を乱れさせ、下腹部の痛みを増幅させていたのだろう。
子宮内の環境を良くすることに治療の重点を置いたことが早い症状の改善に繋がった。

生理痛が軽減され「以前はひどくて生理期間中は出かけることもできなかったが、今は楽しく出掛けられている」と話していて、こちらも嬉しくなった。[MSTK130216]

同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。

■症例1 生理不順から妊娠

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患者

西宮市 20代 女性

来院

2016年3月

症状

10年以上前から生理痛があり、1、2日目は薬が手放せない。8年前に海外へ一年間留学していたころから生理不順になる。当院に来院する半月前にPMSによる気分の落ち込みや40日以上生理が来なかったので婦人科を受診した。排卵誘発剤を服用したところ生理はきたが精神的に不安定になり、吐き気など体調不良の副作用が出たため通院を中止した。昨年結婚したので生理不順を解消し、今年中の妊娠を希望している。
基礎体温が低い、慢性的な頚や腕の痛みがある。

治療内容と経過

触診をすると咽、耳、目、胃、子宮、肝臓に弱さが出ていた。問診で聞いていた通り、子宮の領域の皮膚の弱さがはっきりと出ていた。また耳の弱さを指摘すると「子供のころから乗り物に酔いやすい」という。右耳が特に悪かった。胃の不調を尋ねたが自覚はない。しかし「食べ過ぎることがある」そうだ。顔面部は耳、腹部は胃、子宮に重点をおき、週に1回の治療を開始した。
2回目 治療後から身体がほかほかと温まっていることを実感した。
5回目 前回の生理からちょうど30日で生理がきた。痛み止めはいつもより少ない1回のみ使用した。
8回目 生理前で胸の張りを自覚。最近は食べ過ぎないように気を付けている。
9回目 生理が来ないため妊娠検査薬を使用。陽性が出る。
その後も週に1回の治療を続ける。妊娠初期に下痢が数日あったが、初期から安定期までつわりの吐き気、嘔吐などの症状が全くなかった。患者自身も驚いていた。右耳と胃の状態も良かった。安定期から出産のため帰省するまで2週間に1回来院し体調管理をした。

同時に治療した症状

頚、腕の痛み

考察

生理は周期があるものなので生理不順の改善は最低でも数ヶ月はかかると初診で説明をしていた。しかし治療開始1ヵ月で生理不順が改善し妊娠したこと、つわりが全くなかったことに患者も驚いていたがこちらも驚きが隠せなかった。自宅でお灸やローラー鍼を用いたセルフケアに積極的に関わってくれたこともよかったのだろう。
妊娠中大きなトラブルもなく、無事生まれたと手紙が届き嬉しく思う。[MIRY260316]

同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。