神戸市で治療実績豊富なミントはり灸院が症例7 喘息の改善で妊娠の治療記録をご紹介しています。

■症例7 喘息の改善で妊娠

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患者

30代女性 神戸市

来院

2016年10月

症状

2年前に結婚。1年前から子宮腺筋症の診断を受けて漢方薬を処方されている。
子供を望み今年に入り病院にて血液検査を受けたところプロラクチンが高いと指摘されていた。タイミング指導を受け、2ヶ月目に妊娠したが9週目で流産した。流産後から基礎体温が不規則になる。他にも持病の喘息や胃腸炎にかかりやすい。肩こりや腰痛など慢性的な疲労があることから妊娠に備えて体調を整えたいとのことで来院を決めた。

治療内容と経過

触診すると肺や気管など呼吸器の弱さが目立った。「吸入器を使用しているが朝や就寝時の咳や痰に悩まされている」という。腹部は胃腸の広い部分に弱い反応があり、免疫に関係する肝臓にも疲れが顕著に出ていた。膀胱と子宮にも弱さは出ていたが呼吸器の反応を取ることを第一優先として週に1回の治療を開始した。治療時間の大半を咽、気管、肺の改善に時間をかけた。初診時が排卵日付近であった。
2回目 前回治療後、咳の回数が減った。排卵は確認されているが基礎体温が上がらないので
    生理がいつ来るかわからない状態。
3回目 今日から生理が始まる。痛み止めの薬は1回しか使用しなかった。
    咳き込む回数や痰の量が減り、呼吸が楽だった。
4回目 この1週間咳き込むことが何度かあった。少し疲れている。

4回治療後、仕事の都合で2週間、間隔が開いた。予約日に電話にて妊娠反応陽性でつわりのため自宅で安静にしていると連絡を受けた。

同時に治療した症状

喘息、胃腸の不調、肩こり、腰痛

考察

この患者の場合、子宮腺筋症の治療中であった。受精卵の着床には内膜の状態と粘液の十分な分泌が必要だが、身体を診ると呼吸器と胃腸の弱さが目立ち慢性的疲労の原因であることがわかった。特に喘息の自覚のあった呼吸器の広い範囲の炎症を抑えることで自律神経の混乱を正常化するように施術した。その結果、子宮粘膜の増殖や粘液の分泌を促して子宮内環境がよくなったと考えられる。
治療開始約1ヵ月、呼吸器の顕著な改善によって妊娠に至った稀な例である。[MIMO011016]

同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。