神戸市で治療実績豊富なミントはり灸院が症例6 転院前に体を整えたいの治療記録をご紹介しています。

■症例6 転院前に体を整えたい

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患者

30代主婦 芦屋市

来院

2016年6月

症状

35歳で結婚したこともあって、結婚して間もなく2年前より不妊治療を開始する。最初のクリニックではタイミング治療のみであったが、転院とともに人工受精→体外受精に移行。

3度の体外受精の結果、2度陽性になったがどれも早期に化学流産となった。通っていたクリニックとのトラブルもあって神戸の病院に転院。今度こそはとの想いから鍼灸治療で体を良くしたいと思うようになり。
当院を偶然知って来院した。

検査はヒューナーテストで良好とはならなかった。
生理周期は35日程度で生理中に軽く腹部の痛みがあった。

治療内容と経過

肝臓は全身の免疫と代謝に関わる、免疫力は妊娠維持に重要な役割がある。着床後の卵子は妊娠週数がある程度経過するまでの間は外からの細菌などに無防備な状態にある。卵子にかわって守るのが母体の免疫力になる。

肝臓が不調であるということはその力が弱まっているということになる。

次に気になったのは鼻であった、自覚は少ないようだが「たまに鼻水が止まらなくなることがある」と言っていた。わずかな鼻炎であっても自律神経への影響は少なくない。自律神経の安定は妊娠には不可欠である。

今回の場合は、肝臓と子宮、そして自律神経に関わる鼻を中心に状態を改善するための治療を行った。

治療を開始して1か月(4回目)で足の冷えが楽になっていることに気が付く。
2か月目に睡眠の質がよくなり、近隣のジムに通い筋力トレーニングを始める。
2か月半ごろに、転院して採卵から治療を再開する。初期胚が9個となり、その後胚盤胞まで至ったのが3個となった。今回はこれまでの流産の経過から着床前診断を行っていた。

4か月目に移植。陰性となった。
今回にかけた期待も大きく、思った結果でなかったことでしばらく治療を休止した。

2か月ほどして、次の移植がきまり鍼灸治療を再開する。前回の移植での結果を受け止めるのかなりのストレスがあったようで、不眠症となり心療内科でも治療を受ける。

再開して最初の体外受精で陽性を確認。その後、つわりに悩みながらも安定期に入ったので治療を終了した。

途中の休止はあったものの、治療を開始して半年後に妊娠となった。

同時に治療した症状

鼻炎

考察

今回の場合、着床まではこれまで流産を経験していたので問題は少ないだろうと思っていた。妊娠は着床から妊娠判定となるまでの期間で子宮の状態がどうであったかで決まる。子宮内部が免疫力の低下などにより、炎症しやすい状態だと免疫を持たない受精卵では妊娠を維持できなくなる。

流産を2回していたので、そのあたりがネックになっていて妊娠まで至らなかったと考えた。

鼻や肝臓の不調がそれを表しており、早い段階で体質改善できたことで結果がだすことができた。
これまでの頑張りを考えると、1回目の体外受精でなんとか妊娠してほしかった。体質改善がもう少し早くできれていればと反省点が残った。

妊娠中はつわりで疲れている顔をみせていたが、そんな中でも目の奥は輝いていた。[MMWN150616]

同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。