神戸市で治療実績豊富なミントはり灸院が症例5 低体温に悩む不妊の治療記録をご紹介しています。

■症例5 低体温に悩む不妊

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患者

30代女性 神戸市灘区

来院

2016年8月

症状

2012年に1人目を出産して、1年後から2人目にむけて不妊治療を開始した。
年齢を考慮して人工授精から始めた。その後3回の人工授精と2回の体外受精をしたものの陽性とならず

検査をしても、左卵管の狭窄だけであった。
ただ、子宮内膜の厚みが以前が8mmだったが徐々に薄くなっていることが気になる。さらに、低血圧(最高血圧が90mmHg)、低体温(35℃~36℃)がある。1か月後に移植をする予定だが自分の身体に自信が持てない。そこで職場の近くの鍼灸院を受診。そこで、不妊治療を受けていたが考え方に不安をもち、当院のホームページを見て内容に共感し来院した。

それ以外の身体の悩みとして、眼精疲労、首肩のコリ。

治療内容と経過

腹部から触診すると、肝臓と子宮の反応はそれほど強くなかった。生理周期によって反応の出方が変わるがそれほど悪い感じはしなかった。次に顔面部を触診すると、目と鼻の反応が強く出ていた。鼻炎などの有無を確認すると、花粉症やアレルギー性鼻炎があるとのこと。ひどい鼻水ではなかったので不妊に影響しないと考えていたそう。

子宮の循環改善に下腹部のツボだけでなく、自律神経全体の影響を考えて目と鼻にあるツボにも施術を加えた。

2回目 1回目の時に比べて肝臓の悪さが目立った。1回目の時は偶然調子がよかった可能性もある。
5回目 移植日同日に治療。期間は短かったが鼻と肝臓の反応は少し改善がみられた。
6回目 1か月後、陽性の反応あり(不妊治療を開始して初めて)

陽性となってから微量の出血などがあり治療を休止

7回目 安定期に入ってからトイレが近くなる。膀胱の反応が出ていた。
8回目 30週を超えたところで逆子と診断される。子宮の状態が悪くなっていたので施術を加える。
9回目 1週間後に逆子は戻っていた。

その後、2017年初めに無事に出産。

同時に治療した症状

冷え症 鼻炎

考察

子宮内膜の厚みは着床する上で卵子のグレードと同じかそれ以上に重要な要素になる。
もちろん不妊クリニックでもホルモン剤を追加することはあるが、内膜にある血管は自律神経によって調整されるので顔面部の不調の影響は小さくない。
今回の場合は鼻炎と眼精疲労が内膜の成長を阻害していた可能性があった。

移植までの短い期間であっても、本当の原因を見極めることができれば早くに体質改善ができると感じたケースであった。
院のメールに赤ちゃんの写真を送っていただいた。幸せそうな家族の写真に私たちが癒されました。[MMAH270816]

同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。