神戸市で治療実績豊富なミントはり灸院が症例3 鼻炎の改善によって妊娠の治療記録をご紹介しています。

■症例3 鼻炎の改善によって妊娠

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患者

30代女性 神戸市

来院

2016年 7月

症状

結婚して3年、妊娠を望むが結果が得られていない。2年前から不妊治療のためクリニックに通い身体の状態に合わせてタイミング指導、人工授精を行っていた。生理周期、基礎体温とも安定し順調である。血液検査、エコーに問題はなかった。卵管造影検査で左卵管が狭いと指摘されている。
数回人工授精にチャレンジするも妊娠に至らず悩んでいるときに知り合いの助産師に「鍼灸がいい」と聞き、インターネットで当院を調べ来院。
自覚のある症状は慢性鼻炎、片頭痛。

治療内容と経過

顔周りと腹部の触診をすると鼻炎と胃の疲れがあることがわかった。片頭痛の場所を聞くと鼻の領域と一致していた。胃の疲れは自覚がなかったが指摘すると「食べ過ぎたときムカムカすることがある」という。子宮や卵巣の触診では問題がなかったので、おそらく鼻炎や胃の小さな炎症のせいで子宮内膜の増殖や粘液の分泌が阻害され、受精卵が着床しにくいことが推測された。
鼻と胃を中心に治療を週に1回のペースで開始した。治療開始1.5ヶ月ごろから「鼻炎の症状がましになってきた」と言っていた。鍼灸治療開始2ヶ月で医師からの薦めもあり体外受精へステップアップを決意。採卵後の腹部の張りなどがあったがそのときの体調に応じた治療をした。初めての移植で妊娠反応陽性。15週まで体調管理のため治療を続けた後、安定期に入ったため一旦治療を終了した。

同時に治療した症状

鼻炎 片頭痛 肩こり

考察

不妊で悩むカップルは多い。病院に通っているにもかかわらず一般的な体外受精の成功率は3割程度と言われている。この患者の場合、鼻炎や胃の改善が鍵となった。一見、鼻炎や胃の疲れは不妊と関係ないように思われる。しかし鼻に炎症があるとその領域の皮膚は顔の広い部分に相当し、脳も興奮する。その結果子宮内膜の増殖や粘液の分泌に影響を及ぼしていたのであろう。
患者は初めての移植で希望通りの結果が得られた。今回の症例では不妊の原因は子宮だけでないこと、患者の身体全体を診ることが必要だと実感した。[MIKO050716]

同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であって鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません