神戸市で治療実績豊富なミントはり灸院が症例8 時間の経過とともに聴力が下がる突発性難聴の治療記録をご紹介しています。

■症例8 時間の経過とともに聴力が下がる突発性難聴

画像

患者

50代女性 神戸市

来院

2015年12月

症状

一週間前に突然右耳がこもったような感じになり、その2日後耳鳴りがするようになった。耳鼻科を受診したところ聴力の低下が認められ、突発性難聴と診断された。通院にてステロイドの点滴を受けるも聴力が時間の経過とともに高音、低音域ともに下がっている。
2週間後に楽器を演奏するため早く良くなりたいと思い、インターネットで当院を見つけ来院した。一番困っていることは耳がつまり、音がこもったように聞こえること。10年ほど前に左耳の突発性難聴の既往あり。聴力は回復している。

治療内容と経過

 顔周りの触診では耳の内耳と中耳の反応が特に弱かった。また耳と耳管でつながっている咽と鼻も治療ポイントになった。患者曰く「一度風邪をひくと咳が止まらない」そうだ。
腹部は肝臓、胃、小腸、膀胱の反応が顕著で鍼と灸を用いて刺激を加えた。週に2回の治療を開始した。
2回目 耳のこもりは変わらない。胃の不快感が減り、便通があった。
3回目 耳鼻科を受診後来院。聴力が少し回復していたが音が二重に聞こえたり、耳鳴りはある。点滴を受けてきた。トイレが近い
4回目 音が二重に聞こえることはないが、耳鳴りはある。胃の不快感を訴える。
6回目 聴力はほぼ回復していた。耳鳴りは静かな場所で気になる。

その後楽器の演奏は無事に終わることができた。過労時や風邪をひいたときに多少耳鳴りがするもののすぐに治まる。現在はメンテナンスとして通院している。

同時に治療した症状

膀胱炎、胃の疲れ

考察

年の瀬の慌ただしい時期、突然の耳の不調に動揺している様子が初診時にも伝わってきた。耳鼻科に通院しているにもかかわらず聴力が低下したことにショックを受けていたようだ。投薬と鍼灸治療を並行して行うことで耳の内耳の血流、リンパ液の循環を改善し、身体の免疫力を高めることにつながった。その結果発症後3週間で聴力が回復したと考えられる。

同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。