神戸市で治療実績豊富なミントはり灸院が症例11 耳のつまり、聴力が回復しましたの治療記録をご紹介しています。

■症例11 耳のつまり、聴力が回復しました

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患者

30代 女性 神戸市

来院

2017年6月

症状

一週間前に突然右耳に音がこもったような感じになり、その後耳鳴りがするようになった。耳鼻科で検査を受けたところ聴力の低下が認められ、突発性難聴と診断された。通院でステロイドの点滴、プレドニン、アデホスコーワ、メチコバールを処方されて服用しているが、聴力は回復していない。
耳鳴りと耳閉感が気になり夜も眠れない状態が続いたので病院と並行して何かできないことはないかと考え、インターネットで調べたところ当院を見つけ来院した。

治療内容と経過

問診中も少し声が出にくそうだったが、触診をしても左耳、咽、鼻の状態が芳しくなかった。特に左耳の中耳と内耳の皮膚の弱さは顕著であった。「咽も弱いですね」と指摘すると
「突発性難聴になる前から咽の調子が悪かった」と言っていた。上向きでベッドに休んでもらい、顔周りに細い鍼で刺激を加えた。鼻と咽の皮膚領域にローラー鍼で刺激を加えたが変化が芳しくないため時間を要した。また腹部の触診をすると免疫に関係する肝臓と胃に小さな不調があったため鍼とお灸を用いて刺激した。うつ伏せで首肩周り、腰殿部の筋緊張をとり、初回を終了した。
4回の治療までは音のこもり、耳鳴りに大きな変化はなかった。6回を過ぎたあたりから音のこもる時間が少なくなってきた。7回目の治療時、耳鼻科で聴力検査の結果、聴力がほぼ回復がしていると言われた。9回の治療から数日後、めまいが出現した。
耳鼻科を受診すると左耳の聴力が下がっており、突発性難聴から感音性難聴に診断が変わった。当院での治療方針は変えず耳の中の循環改善に努めた。14回の治療で触診の状態もよく、音のこもりと耳鳴りもほぼなくなったので治療を一旦終了した。

同時に治療した症状

肩こり、腰痛

考察

突発性難聴になり、耳鳴りや音のこもりから夜も眠れず「よくなるために何かしたい」という強い気持ちが初診の問診から伝わってきた。この患者の場合耳と咽の治療に集中したこと、発症後早い段階で治療を開始できたことが良好な経過につながったと考えられる。めまいは一度のみで聴力低下がみられたものの数日で回復が見られた。
現在はメンテナンスで通院しているが、もともと咽が弱いのだろう。上咽頭炎にもなったことがあり毎回咽の治療は必須だ。現在は咽の不調や腰痛で月に2度ほど通院している。

同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。