■症例7 2か月で回復した突発性難聴

患者
50代男性 神戸市灘区
来院
2017年4月
症状
3月中旬ごろよりふらつきと共に左耳に不調を感じる。5日後に近隣の耳鼻科にて突発性難聴と診断。病院にてすぐにステロイドの点滴を1週間投与した。低音域はほぼ回復したが、高音域が回復しなかった。耳鳴りを併発している。ステロイド治療後はメチコバール、アデホスコーワを処方され経過観察となった。日常生活で気になるのは朝起きた時の耳鳴りと仕事に集中できないこと。20年前にも耳鳴り・難聴を経験しているが1か月経過して回復の見通しが立たないことを不安に感じ、ネットで調べたところ鍼灸が良いと知り当院を受診。
既往として花粉症、高血圧があり服用中。3年前に気分障害になったこともある。
既往として花粉症、高血圧があり服用中。3年前に気分障害になったこともある。
治療内容と経過
顔面部から触診をすると、耳、目、鼻、咽などに反応が出ていた。突発性難聴ではよくある不調のサインである。ただ、花粉症との関連も疑い免疫を調整する肝臓、小腸にもアプローチした。首肩回りも確認すると慢性的な疲れはあるようだが、難聴に影響するような緊張はみられなかった。セルフケアとして鼻うがいを毎日するように指示した。
治療後の感想と症状に変化
2回目 耳の症状に変化はなし。
4回目 耳鳴りは多少あるが小さくなった感じがしており日中は気にならない。
8回目 耳鳴りを感じない時も増えてきた。
病院での聴力検査について
治療前(3月28日)では低音域が20db、高音域が40db低下している。
4月17日の治療2回目では高音域がやや改善
5月6日の5回目では高音域が30dbまで改善している。
6月5日の8回目では低音から高音まで10db前後まで回復
7月21日の11回目では障害のない右耳と同じレベルまで回復した。
その後、小さな耳鳴りが残るのでメンテナンスをしながら改善を目指して治療を継続している。
治療後の感想と症状に変化
2回目 耳の症状に変化はなし。
4回目 耳鳴りは多少あるが小さくなった感じがしており日中は気にならない。
8回目 耳鳴りを感じない時も増えてきた。
病院での聴力検査について
治療前(3月28日)では低音域が20db、高音域が40db低下している。
4月17日の治療2回目では高音域がやや改善
5月6日の5回目では高音域が30dbまで改善している。
6月5日の8回目では低音から高音まで10db前後まで回復
7月21日の11回目では障害のない右耳と同じレベルまで回復した。
その後、小さな耳鳴りが残るのでメンテナンスをしながら改善を目指して治療を継続している。
同時に治療した症状
花粉症 耳鳴り
考察
お仕事柄か自分の症状をとても冷静に分析できる患者さんであった。主観だけでなくオージオグラム(聴力検査)の結果と併せて鍼灸の効果を納得していた。
病院では経過観察と言われた状態ではあったが、初回の触診の結果からまだまだ回復が見込まれる状態であった。当院の患者さんでも同じような状態の方は少なくない。ポイントとなるのは鼻、咽の状態である。今回のケースのようにステロイド治療後も鼻の炎症が続くようであればまだまだ見込みがあると考えている。
2回目の治療時に鍼灸治療を受けようと思った理由を尋ねると「QOL(生活の質)を下げる病気は早く対応してすぐに治すべき」と熱く語ってくれた、私の想いを代弁してくれた言葉であった。〔MMSN140417]
病院では経過観察と言われた状態ではあったが、初回の触診の結果からまだまだ回復が見込まれる状態であった。当院の患者さんでも同じような状態の方は少なくない。ポイントとなるのは鼻、咽の状態である。今回のケースのようにステロイド治療後も鼻の炎症が続くようであればまだまだ見込みがあると考えている。
2回目の治療時に鍼灸治療を受けようと思った理由を尋ねると「QOL(生活の質)を下げる病気は早く対応してすぐに治すべき」と熱く語ってくれた、私の想いを代弁してくれた言葉であった。〔MMSN140417]

同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。












































