神戸市で治療実績豊富なミントはり灸院が症例5 中耳炎から耳管開放症になった女性の治療記録をご紹介しています。

■症例5 中耳炎から耳管開放症になった女性

画像

患者

30代女性 神戸市 東灘区

来院

2017年2月

症状

2017年1月にインフルエンザに罹った。その後中耳炎を発症。中耳炎は治ったが2週間前から耳の圧迫感と耳鳴りがする。人と会話をするときに自分の話す声が響いて聞こえるのがとても気になる。
横になっていると耳鳴りや圧迫感が緩和する。耳鼻科で耳管開放症と診断され、医師からは「この症状とつきあうしかない」と言われショックを受けた。病院以外で治療方法はないかと探したところ当院を見つけた。

治療内容と経過

顔周りを触診すると耳の中耳と内耳に弱さがあった。同時に鼻や咽の弱さが感じられた。
治療中も咳をしており、まだ完全に体調が回復してないようだ。聞くと「もともと咽が弱く咳が出やすい」そうだ。
腹部の触診では免疫との関係が深い肝臓と胃に弱さがあったので同時に治療した。胃のむかつきが食後にありときどき胃薬を服用するという。
耳、鼻、咽を中心に炎症を抑える治療を行った。
3回目の治療までは耳の圧迫感や耳鳴りの自覚に変化はなかった。しかし咳の回数が減ったことや耳周りの触診に良い変化がみられていた。
4回目の治療時には耳鳴りは少なくなった。耳の圧迫感と自分の声が響いて聞こえる症状は続いていて、不快だと訴える。
7回目には耳鳴りがほぼなくなり、耳の圧迫感が減ってきた。
10回目には耳鳴り、圧迫感、自声の響きもなくなったので11回の治療をもって終了した。

同時に治療した症状

肩こり

考察

この患者の場合、耳の触診で中耳と内耳のツボに弱い反応が出ていた。おそらく中耳炎によって耳の内部に炎症が起きたことが考えられる。耳管は通常閉じているが耳の内部の炎症、中耳炎にかかったことにより耳内部の圧が高まり、調節するために開いたままの状態、耳管開放症になっていた。耳の中耳と内耳のツボを中心に耳管の開口部である咽の炎症を抑える治療に重点をおいたことで早期の回復がみられた。患者の「この症状と付き合いたくない」という強い気持ちとマスクやうがいなどこちらの指示に協力的だったことも症状の改善に向けて支えられた。[MMYM090716]

同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。