■症例4 聴覚過敏で眠れない

患者
50代女性 神戸市
来院
2016年12月
症状
1ヶ月前から肩こりがひどくなり、右耳が聞こえすぎるようになった。耳鼻科に通院したが特に耳や聴力に問題はなく、様子をみるように言われた。徐々に改善しているが、特に就寝時、冷蔵庫や隣の家のエアコンの室外機などのブーンという低音が気になるので安眠できず困っている。入眠剤を服用し、イヤホンでオルゴールの音を聞きながらなんとか寝ている。冷蔵庫の音が気になるので買い換えた。自宅近くの鍼灸整骨院で2回鍼治療を受けたが説明や治療に納得がいかず耳の症状について詳しく書いてあった当院に来院。
治療内容と経過
触診をすると耳と咽、鼻にポイントがあることがわかった。特に内耳と中耳が弱っていた。
聴覚過敏の原因をひとつずつ説明すると「やっとわかりました」とホッとした表情を見せた。初回では耳、鼻、咽を中心に鍼とローラー鍼を用いて循環がよくなるように刺激した。同時に肩の緊張を取る鍼をした。耳と咽は耳管でつながっているので自宅では咽の乾燥を防ぐためにマスクをつけて寝ることやこまめに水分補給をするよう指導した。治療3回目までは音の聞こえに大きな変化はなかった。4回目の来院時炊飯器の音が気にならなくなり、就寝時のイヤホンも必要なく眠れるようになった。6回目頃から聴覚過敏の自覚は隣人の室外機の音のみとなった。ぶり返しを防ぐことと花粉症のため間隔を空けながら治療した。14回でほぼ症状が気にならなくなったため終了した。
聴覚過敏の原因をひとつずつ説明すると「やっとわかりました」とホッとした表情を見せた。初回では耳、鼻、咽を中心に鍼とローラー鍼を用いて循環がよくなるように刺激した。同時に肩の緊張を取る鍼をした。耳と咽は耳管でつながっているので自宅では咽の乾燥を防ぐためにマスクをつけて寝ることやこまめに水分補給をするよう指導した。治療3回目までは音の聞こえに大きな変化はなかった。4回目の来院時炊飯器の音が気にならなくなり、就寝時のイヤホンも必要なく眠れるようになった。6回目頃から聴覚過敏の自覚は隣人の室外機の音のみとなった。ぶり返しを防ぐことと花粉症のため間隔を空けながら治療した。14回でほぼ症状が気にならなくなったため終了した。
同時に治療した症状
肩こり
考察
患者の訴える聴覚過敏の症状は治療開始時、低音の耳鳴りではないかと考えた。しかし話を聞くと室内に限り出る症状であること、室外機や炊飯器など稼動しているときの音が気になるとのことから聴覚過敏と考えた。この患者の場合、花粉症の時期以外に慢性鼻炎があり、鼻炎の悪化によって鼓膜の筋肉の緊張度が変化していたことが考えられる。また普段から咽が弱いことを自覚しており、耳管でつながっている中耳の炎症が鼓膜や内耳を圧迫し、聴覚過敏を引き起こす原因になったのであろう。[MIKK141216]

同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません












































