神戸市で治療実績豊富なミントはり灸院が症例13 片耳がキーンとする耳鳴りの治療記録をご紹介しています。

■症例13 片耳がキーンとする耳鳴り

画像

患者

50代女性 M 様

来院

201X年 7月

症状

2か月ほど前から左の耳鳴りがする。キーンと高い音がしている。耳鼻科を受診したところ
「加齢のせいでしょう。慣れるしかないですね」と言われ、ショックを受けた。耳鳴りの程度は2ヵ月前と比べると少し軽減しているが
静かな場所や寝る前など耳鳴りがして不快に感じる。
最近、かかりつけの内科で耳鳴りに効く漢方を飲み始めてた。加えて他にも何かできることは
ないかと考えていたところ数十年前、不定愁訴に悩まされていたとき鍼灸院にかかったことを思い出した。
インターネットで調べて耳鳴りの症例のある当院を受診した。

治療内容と経過

仰向けでベッドに休んでもらい顔を触診すると左耳の内耳、中耳の反応が顕著にあった。
また鼻、咽、目の反応があった。
「顔が火照ったり、のぼせたりしませんか」と聞くと「更年期でホットフラッシュで火照ることがある」
という。
「耳鳴りだけでなく、ホットフラッシュも軽くなりますよ」と伝えると意外そうな顔をしていた。
腹部は胃、肝臓、膀胱の反応に切皮程度の鍼とせんねん灸を用いて刺激を加えた。
続いてうつ伏せで首と肩、腰背部の筋肉の緊張に対して鍼をした。週に一度の治療頻度とした。


2回目 変化なし。耳鳴りは続いている。
4回目 少し耳鳴りの音が小さくなっている気がする。
7回目 寝不足月続いたときは耳鳴りするが、あとは気にならない日が多い。
9回目 耳鳴りはほぼない。仕事が忙しいので耳鳴りのぶり返し予防と右母指の腱鞘炎の
   ケアの治療頻度を2週間に一度にした。
12回目 疲れや寝不足があるとたまに耳鳴りするがすぐによくなる。
    ホットフラッシュも少なくなったように思う。

同時に治療した症状

右母指腱鞘炎、更年期障害、肩こり

考察

患者の場合、内耳や中耳の変化は比較的早くみられた。
しかし仕事や趣味の資格試験など疲労が蓄積すると、患者自身に自覚はなかったもともと
弱い鼻や咽に不調が現れ、耳鳴りは強くなる傾向にあった。
鼻や咽のセルフケアの重要性を説くと耳鳴りも減っていった。
最終的には耳鳴りよりも腱鞘炎の治療が主になった。

同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。