神戸市で治療実績豊富なミントはり灸院が症例7 突発的なめまいで動けなくなるの治療記録をご紹介しています。

■症例7 突発的なめまいで動けなくなる

画像

患者

50代男性 明石市

来院

202X年1月

症状

10年前から年に1回ほど突発的な目眩が起こりようになり、この1年はペースが上がっている。来院する1ヶ月からは3日に1度激しい目眩が起こり、その後嘔吐してしまう。目眩が起こった後は動けず寝込んでしまい、回復には5〜6時間かかる。その他の日も朝から目眩まではいかないがふわふわすることがある。
また18年前に左耳の突発性難聴と診断されており、現在も左耳はほとんど聞こえていない。

一度目眩が起こると長時間動けなくなり仕事にも影響が出ていることや、運転中に目眩が起こって事故につながらないかを不安に思い、ネットを検索。当院を受診することになった。

治療内容と経過

触診をすると内耳、鼻、胃、肝臓に反応があり、左内耳の反応の悪さが際立っていた。また鼻、右内耳、胃の反応も顕著であった。

カウンセリングや触診の結果から、内耳に炎症があることで前庭からの情報に異常をきたし、平衡感覚のバランスが崩れめまいが発生していたと考えられた。また前庭からの情報が迷走神経核に入り嘔吐中枢を刺激することにより、嘔吐も発生したと考えられる。
左耳の突発性難聴が起こっていることや触診の結果から、左耳の炎症が強く起こっており左右差も大きく、より目眩が強く出ていると考えられた。そのため本症例は主に内耳を中心に治療を開始した。
また鼻の反応も顕著であり、内耳の環境を悪化させている要因になっていると考え同時に治療。頻回の嘔吐により荒れてしまった胃の治療も行った。

初めの2ヶ月は週に3回、その後3ヶ月は週に2回、それ以降は週に1回治療を行った。
胃、肝臓にはお灸、両内耳には切皮置鍼、両鼻にはローラーを5分間行った。両内耳、胃の回復が不良であったため、各2分ほどローラーを追加すると回復が見られた。
また胸鎖乳突筋、頸部、肩甲間部の緊張も強かったため横刺と斜刺にて刺激を加えた。

自宅では両内耳にそれぞれ5分間ローラー鍼を用いたセルフケアを指示した。


3回目。来院3時間前に目眩発生。嘔吐はなく、30分ほどで回復。
5回目。耳の反応点が以前より回復。週2~3回目眩が起こるも吐き気はない。ここ2日は調子が良かった。
7回目。来院20分前、運転中に吐き気をもよおす目眩発生。しばらくすると動けるようにはなった。
15回目。2週間ほどひどい目眩はなかったが、当日朝に目眩発生。嘔吐した。耳の反応点も悪くなっていた。
19回目。目眩の発生頻度が週に1回ほどになり、反応点の回復も見られたため週に2回の治療に切り替える。
30回目。お昼ご飯中に目眩発生。嘔吐。以後嘔吐なし。軽い目眩が週1回程度起こる。
35回目。ひどい目眩が起こった後のようなふらつきが発生。立ち止まっても座っていてもふらつき、歩きづらくなる。ここ数日1〜2時間ほど続いている。
41回目。ふわふわもしない日がでてきた。週1〜2回ふらつきがある。ふらつきの回復に30分〜2時間かかる。仕事はなんとかできる。
59回目。1週間ふらつきもふわふわ感もなく過ごせた。内耳点は治療前の時点で8割ほどまで回復。調子が良い状態を維持できるように通院を継続することになった。

考察

初診時の内耳の反応は強く広く出ていたが、治療を進めるごとに反応が弱く小さくなっていた。内耳点を刺激することにより体性内臓反射が起こり内耳の修復が促進され、内耳の炎症も徐々に治まり範囲も狭くなっていたのではないかと考えられる。その結果、平衡感覚の異常が解消され、めまいや嘔吐の発生頻度が減少したと考えられる。

初診時は目眩やふらつきが強くかなりしんどそうだったが、ご自宅でのセルフケアも積極的に行ってくださったこともあり改善に繋げることができた。「今週は調子が良かったです」と報告してくださることが増えて、笑顔も見られるようになっていったのが印象的でした。

同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。