神戸市で治療実績豊富なミントはり灸院が症例5 朝ふわふわするめまいの治療記録をご紹介しています。

■症例5 朝ふわふわするめまい

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患者

神戸市中央区 40代女性

来院

201X年 8月

症状

1ヶ月ほど前ぐるぐる回るようなめまいが突然起こった。耳鼻科を受診したところ「良性発作性頭位めまい症」と診断を受けた。
その後一時めまいはなく、治ったかのように思えたがこの2週間ほどふらふらするめまいがする。
特に起床時にひどく、日によってめまいが続くときは一日中寝ている。再度耳鼻科を受診し筋弛緩剤など
7種類の薬を飲んでいたが症状が変わらないためインターネットで検索し、当院を受診した。

治療内容と経過

触診では耳、目、咽、鼻の反応が顕著に出ていた。仰臥位になってすぐ瞳を見ると眼振が観察された。
顔周りは鍼とローラー鍼にて刺激を加えた。

腹部は肝臓、膀胱、胃の小さな不調を触知した。膀胱の弱さを指摘すると「膀胱炎になりやすい」と話した。
腹部は鍼とせんねん灸を用いて刺激を加えた。

腹臥位では首や肩の筋緊張をとるため鍼をした。

症状の重症度と、患者は早期の回復を希望しており、週に2回の治療頻度とした。

3回目  めまいの頻度に変化なし。

6回目 「4回目の後から朝のめまいが一気に減って、日中も少しずつ動けるようになりました」と言った。

10回目 触診で耳、鼻の状態も変化がよく、自覚症状も少なくなったので来院頻度を週に1回にした。

12回目 子どもから風邪をもらい、咽の痛みを訴える。めまいはない。眼振もなし。

14回目 めまいはないが、咳や咽の痛みなどを訴える。

16回目 「風邪もよくなって旅行中、元気に過ごせました」と報告を受けた。

同時に治療した症状

肩こり、腰痛、膀胱炎

考察


治療を開始してしばらくはめまいの変化がなく、患者も不安に思っただろう。耳の中はもともと循環が悪いところである。

そこに炎症が起きるとしばしば変化に時間を要する。

また耳や咽、鼻だけでなく膀胱炎の既往、胃や肝臓のなど全身の小さな炎症が多発的に起こり、

初診時の患者の身体の状態はとても疲れていた。

しかし、淡々と治療を続けた結果、めまいは順調に回復し良好な経過が得られた。


最後には「久しぶりに旅行に行けました」と笑顔で報告を受け、

全16回の治療を終了した。

同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。