■症例5 胃のむかつきとふらつきに悩む40代女性

患者
40代女性 M様
来院
201X 年5月
症状
3週間ほど前からめまい、ふらつきがあり、胃がムカムカする。
耳鼻科に通いめまいに効く薬を出してもらいめまいやふらつきは少し軽減した。
しかし仕事中のふらつきや人の多い電車や人混みで酔うので外出が億劫になった。
また胃のむかつきが続くので内科を受診し、薬を処方されたが
症状が続き体重がだんだん減少してきた。
不安が強く、精神的にもつらくなってきたとき
インターネットで似た症状に対応している当院を見つけ、来院した。
耳鼻科に通いめまいに効く薬を出してもらいめまいやふらつきは少し軽減した。
しかし仕事中のふらつきや人の多い電車や人混みで酔うので外出が億劫になった。
また胃のむかつきが続くので内科を受診し、薬を処方されたが
症状が続き体重がだんだん減少してきた。
不安が強く、精神的にもつらくなってきたとき
インターネットで似た症状に対応している当院を見つけ、来院した。
治療内容と経過
顔周りは内耳、中耳、鼻、目、側頭部に反応があり、
特に内耳と鼻、目が顕著に出ていた。腹部は胃、胆のう、肝臓、小腸、膀胱に反応があった。
「胃が疲れていますね。油っこいものが苦手ですか」と声をかけると
「食後のむかつきが怖くてあっさりしたものばかり食べている」と話した。
顔周りは寸3-1の鍼で切皮、鼻と内耳はローラー鍼を用いて刺激を加えた。
腹部は各反応点に切皮し、胃、胆のう、肝臓にせんねん灸を使用した。
うつ伏せで首や肩のこりを取り、胃の反射によって固くなっていた背中の筋緊張を緩めた。
顔周りは内耳、中耳、鼻、目、側頭部に反応があり、特に内耳と鼻、目が顕著に出ていた。腹部は胃、胆のう、肝臓、小腸、膀胱に反応があった。
「胃が疲れていますね。油っこいものが苦手ですか」と声をかけると
「食後のむかつきが怖くてあっさりしたものばかり食べている」と話した。
顔周りに寸3-1の鍼で切皮、鼻と内耳はローラー鍼を用いて刺激を加えた。
腹部は各反応点に切皮し、胃、胆のう、肝臓にせんねん灸を使用した。
うつ伏せで首や肩のこりを取り、胃の反射によって固くなっていた背中の筋緊張を緩めた。
反応の程度から週に2回の治療を開始した。
初診の翌日、「昨夜、寝ていたら動悸がして目が覚めました」と電話があった。
「鍼灸の好転反応ではない」と伝えると安心したようだった。
2回目 めまい、胃のむかつきともに変化なし。
5回目 ふらつきは減っているが胃の不調を強く訴える。
胃と肝臓、膀胱の反応に印をつけて自宅でお灸を開始する。
7回目 ふらつきはほぼない。めん類など少しずつ食べる品、
量が増えた。頻度を週に1回とする。
8回目の治療後の帰宅時、胃が急に痛くなり内科を受診したと電話があった。
後日胃カメラの検査をしたが異常はなく「胃腸炎」と診断された。
11回目 常に感じていた胃のむかつきはなく、たまに感じても自宅で
お灸をしたり、持っているローラー鍼をしたら治まることが多い。
13回目 仕事中強い目の疲れを感じた後、久しぶりに軽いめまいがあった。
食事は帰省していた家族と久しぶりに外食を楽しめた。
胃、胆のうの反応の変化はよい。頻度を2週間に一度とする。
特に内耳と鼻、目が顕著に出ていた。腹部は胃、胆のう、肝臓、小腸、膀胱に反応があった。
「胃が疲れていますね。油っこいものが苦手ですか」と声をかけると
「食後のむかつきが怖くてあっさりしたものばかり食べている」と話した。
顔周りは寸3-1の鍼で切皮、鼻と内耳はローラー鍼を用いて刺激を加えた。
腹部は各反応点に切皮し、胃、胆のう、肝臓にせんねん灸を使用した。
うつ伏せで首や肩のこりを取り、胃の反射によって固くなっていた背中の筋緊張を緩めた。
顔周りは内耳、中耳、鼻、目、側頭部に反応があり、特に内耳と鼻、目が顕著に出ていた。腹部は胃、胆のう、肝臓、小腸、膀胱に反応があった。
「胃が疲れていますね。油っこいものが苦手ですか」と声をかけると
「食後のむかつきが怖くてあっさりしたものばかり食べている」と話した。
顔周りに寸3-1の鍼で切皮、鼻と内耳はローラー鍼を用いて刺激を加えた。
腹部は各反応点に切皮し、胃、胆のう、肝臓にせんねん灸を使用した。
うつ伏せで首や肩のこりを取り、胃の反射によって固くなっていた背中の筋緊張を緩めた。
反応の程度から週に2回の治療を開始した。
初診の翌日、「昨夜、寝ていたら動悸がして目が覚めました」と電話があった。
「鍼灸の好転反応ではない」と伝えると安心したようだった。
2回目 めまい、胃のむかつきともに変化なし。
5回目 ふらつきは減っているが胃の不調を強く訴える。
胃と肝臓、膀胱の反応に印をつけて自宅でお灸を開始する。
7回目 ふらつきはほぼない。めん類など少しずつ食べる品、
量が増えた。頻度を週に1回とする。
8回目の治療後の帰宅時、胃が急に痛くなり内科を受診したと電話があった。
後日胃カメラの検査をしたが異常はなく「胃腸炎」と診断された。
11回目 常に感じていた胃のむかつきはなく、たまに感じても自宅で
お灸をしたり、持っているローラー鍼をしたら治まることが多い。
13回目 仕事中強い目の疲れを感じた後、久しぶりに軽いめまいがあった。
食事は帰省していた家族と久しぶりに外食を楽しめた。
胃、胆のうの反応の変化はよい。頻度を2週間に一度とする。
同時に治療した症状
めまい、肩こり、眼精疲労
考察
体調不良により不安が強く、治療期間中の何度か電話があった。
じっくり話を聞くこと、内臓の状態をわかりやすく説明することを心がけた。
この患者の場合、治療開始時、胆のうに顕著に反応があった。
胆のうの働きは脂を分解する。
食後のむかつきは胆のうの機能低下が考えられる。
胃、胆のうの反応点の変化とともに食事量が増え、食後のむかつきもなくなった。
胃の反応もみぞおちからへそ辺りまで広く反応がみられたが徐々に縮小した。
また、めまいは小さな鼻炎と眼精疲労をとることで良好な経過が得られた。
話を聞くと去年も同様の胃腸の不調があったようなので
胃はもともと弱いのだろう。
「お灸の香りに癒されます」とセルフケアのお灸やローラー鍼を
自宅で熱心にしたのも好転の一因と考えられる。
じっくり話を聞くこと、内臓の状態をわかりやすく説明することを心がけた。
この患者の場合、治療開始時、胆のうに顕著に反応があった。
胆のうの働きは脂を分解する。
食後のむかつきは胆のうの機能低下が考えられる。
胃、胆のうの反応点の変化とともに食事量が増え、食後のむかつきもなくなった。
胃の反応もみぞおちからへそ辺りまで広く反応がみられたが徐々に縮小した。
また、めまいは小さな鼻炎と眼精疲労をとることで良好な経過が得られた。
話を聞くと去年も同様の胃腸の不調があったようなので
胃はもともと弱いのだろう。
「お灸の香りに癒されます」とセルフケアのお灸やローラー鍼を
自宅で熱心にしたのも好転の一因と考えられる。

同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。











































