神戸市で治療実績豊富なミントはり灸院が症例4 生理時に強くなるIBSガス型の治療記録をご紹介しています。

■症例4 生理時に強くなるIBSガス型

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患者

女性30代 神戸市灘区

来院

2016年6月

症状

子供の頃から過敏性腸症候群のガス型と診断される。これまで数々の病院に行っても改善されず、数年前から諦めていた。仕事の事やプライベートな事が理由となり、もう一度治したいと思うようになった。ネットで検索すると鍼灸での効果を知り当院での実績見て来院した。

仕事中など緊張する場面や生理中にガスがよく溜まる傾向にある。その他の症状として背中の痛みと多汗がある。

治療内容と経過

触診をすると、心臓、胃、大腸、子宮に反応が強く出ていた。
多汗については心臓、IBSについては胃と大腸、そして生理中の不調については子宮のそれぞれが原因だと考えて治療をした。背中の痛みは胃から心臓にかけての不調が筋肉を緊張させている可能性を示唆して施術を行った。

さらにセルフケアとして食後の軽い運動を指示した。

1回目の治療後は変化はなし
3回目の治療日から生理が始まるが以前ほどガスが溜まる感じがしない
6回目昼食後に軽くセルフケアをすることで午後からの仕事に影響しなくなった。
10回目 治療開始から2回目の生理だったが体も軽く、お腹の不調もなかった。
15回目 内臓全体の不調が改善し、ガスもセルフケアを併用する事で気になることもなくなったのでメンテナンス治療に移行

以後は月に1回から2回のペースで治療を受けて予防に努めている。

同時に治療した症状

多汗 背中の痛み

考察

心臓の反応は多汗の原因になる場合もある。心臓が疲れていると、急な温度変化や環境変化に対応する時にすぐには反応せず後から挽回するように心拍数を上げるために自覚した以上に熱を発散してしまい汗が出てしまう。

胃と大腸はIBSの原因となる。ガス型の原因で多いのが胃の機能障害である。食事をする時に自然と空気を飲んでしまうが、それをゲップをすることで調整する。ただ、胃の収縮力が弱っている場合だとそのまま空気が残ってしまいガスとなって排出される。

生理とIBSの関係も同じ理由で、生理中の子宮の負担によって胃の働きが弱ってしまうことで症状が増悪する。

改善まで回数が掛かってしまったのも複数の要因が影響したからだと考える。ただ、食後のセルフケアをすることで早期にガスの頻度を減らすことができた。

排泄は敏感な問題だけに生活への影響が大きい、徐々に自信のある笑顔を見れるようになれてよかった。[MMSN160616]

同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません