動悸/息切れ/不整脈
■症例1 1ヶ月以上続く倦怠感を訴える40代女性
40代女性 N 様
201X年 8月
1ヶ月ほど前から倦怠感があり、夕方になるとひどく疲れる。
加えて最近、動悸やふらつきも出てきた。
特に通勤電車でふらつきが出るのがつらい。乗っている時間は決して
長くはないが、座っていてもふらつく。
体調が悪いとイライラしたり、不安になったりと気持ちも不安定になる。
2年前に不整脈でカテーテル処置をしているが経過は良好だった。
もともと夏が苦手である。
加えて最近、動悸やふらつきも出てきた。
特に通勤電車でふらつきが出るのがつらい。乗っている時間は決して
長くはないが、座っていてもふらつく。
体調が悪いとイライラしたり、不安になったりと気持ちも不安定になる。
2年前に不整脈でカテーテル処置をしているが経過は良好だった。
もともと夏が苦手である。
触診すると耳、鼻、咽、目に、腹部は胃や肝臓、大腸に反応がみられた。
特に鼻と耳の不調が目立った。
「動悸の原因は心臓ではないですよ」と伝えると表情を緩めた。
上向きで休んでもらい咽の近く、耳の下、お腹に寸3-1の鍼を用いて切皮し、
置鍼した。腹部にはせんねん灸を使用した。
反応が広範囲に出ていた鼻と目、耳にはローラー鍼で刺激を加えた。
うつ伏せでは首肩のこり、腰の筋緊張に鍼をした。
週に一度の治療を開始した。
3回目 変化なし
6回目 治療中の会話が増えてきた(他覚)
10回目 ふらつきが少しましになってきた。
12回目 職場が台風の被害に遭い、片付けで疲れている。
反応の変化が良好なので頻度を2週間に一度とする。
特に鼻と耳の不調が目立った。
「動悸の原因は心臓ではないですよ」と伝えると表情を緩めた。
上向きで休んでもらい咽の近く、耳の下、お腹に寸3-1の鍼を用いて切皮し、
置鍼した。腹部にはせんねん灸を使用した。
反応が広範囲に出ていた鼻と目、耳にはローラー鍼で刺激を加えた。
うつ伏せでは首肩のこり、腰の筋緊張に鍼をした。
週に一度の治療を開始した。
3回目 変化なし
6回目 治療中の会話が増えてきた(他覚)
10回目 ふらつきが少しましになってきた。
12回目 職場が台風の被害に遭い、片付けで疲れている。
反応の変化が良好なので頻度を2週間に一度とする。
肩こり、胃の不快感
初診時、鼻炎を指摘したが患者は自覚していないようだった。
鼻の皮膚領域は顔の大部分を占める。
鼻の小さな炎症は脳を興奮させて不安やイライラを引き起こす。
触診で内耳の左右差が少なくなって患者がふらつきの軽減を
実感したのは2、3回後だった。
触診と患者の自覚は必ずしも一致しないが、
「身体は良くなってますよ」と希望がもてる声掛けができた。
一進一退あったが経過は順調で治療開始から3か月後には
2週間に一度、半年後には月に一度の頻度になった。
患者からは「始めは週末になるともうすぐ鍼って思っていたけど、
今は忘れそうになるくらいです」と話していた。
しかし翌年の初夏、突然予約があり駆け込むように来院した。
やはり夏場は苦手なようだ。
鼻の皮膚領域は顔の大部分を占める。
鼻の小さな炎症は脳を興奮させて不安やイライラを引き起こす。
触診で内耳の左右差が少なくなって患者がふらつきの軽減を
実感したのは2、3回後だった。
触診と患者の自覚は必ずしも一致しないが、
「身体は良くなってますよ」と希望がもてる声掛けができた。
一進一退あったが経過は順調で治療開始から3か月後には
2週間に一度、半年後には月に一度の頻度になった。
患者からは「始めは週末になるともうすぐ鍼って思っていたけど、
今は忘れそうになるくらいです」と話していた。
しかし翌年の初夏、突然予約があり駆け込むように来院した。
やはり夏場は苦手なようだ。
同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。