神戸市で治療実績豊富なミントはり灸院が症例3 お尻から太腿の後ろが痛む50代女性の治療記録をご紹介しています。

■症例3 お尻から太腿の後ろが痛む50代女性

画像

患者

神戸市

来院

201x年 12月

症状

半年ほど前から少しずつ腰痛がひどくなり、現在は右殿部から太腿の後ろ側にかけて痛む。
病院にて坐骨神経痛と診断された。
鎮痛剤を処方され、リハビリを受けているがあまり変化がない。
つい2か月前まで大型犬の介護をしていた。
3年前もヨガのやりすぎで同様の症状があり、そのときはカイロプラクティックの
施術を受けてよくなった。仕事柄長時間の移動を伴う出張が多いので
リハビリ以外の治療法を探し、当院に来院した。


治療内容と経過

触診すると膀胱、大腸、胃、肝臓。顔周りは耳と咽、目の反応点がみられた。
特に膀胱、大腸の反応が気になったので「トイレは近くないですか」と聞くと
膀胱炎の既往が何度かあり、「現在も膀胱炎になりそうなときは市販の漢方を服用することがある」
と答えた。また気にしないようにしているがいつも小さな耳鳴りがしているという。
腹部に鍼で切皮し、せんねん灸を使用した。膀胱の反応が広範囲だったので
ローラー鍼で変化するまで刺激した。

うつ伏せになり、腰殿部、下肢にかけて触診し、反応のあった大殿筋、右大腿筋膜張筋、
大腿二頭筋、半腱、半膜様筋に斜刺にて鍼をした。
抜鍼後、反応が残っていた中殿筋、梨状筋に直刺にて鍼をした。

リハビリのスケジュールも考慮し、週に一度の頻度とした。

6回目まで 痛みに変化なし。痛み止めも朝夕2回飲んでいる。

8回目 少しお尻の痛みがましな気がする。薬も朝のみ1回のときもある。

12回目 痛みが軽減しつつも、停滞している。薬の使用なし。治療頻度と2週間に一度とする。

16回目 座っている時の腰の痛みがなくなった。先週仕事で1時間くらい
    立っていて右のお尻から太腿の後ろが痛かった。

20回目 薬なし。お尻から太腿にかけての痛みもほぼなくなった。リハビリの頻度も開いている。

22回目 出張で長時間の移動、よく歩いたが坐骨神経痛の症状は全く気にならなかった。


同時に治療した症状

耳鳴り、肩こり

考察

治療開始後1ヶ月ほどは坐骨神経痛の痛みに変化がなく、
患者も不安に感じていただろう。毎回大腸や膀胱の皮膚領域の反応を変えるために時間を費やした。
痛みの自覚が軽減したのが膀胱の反応が良くなってからだった。
出張の前に来院したときはシールタイプの置き鍼を用いて腰の痛みを予防した。
22回目以降もしばらくは身体のメンテナンスとして3週間に一度くらいの頻度でしばらく通院していた。

同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。