■症例6 前頭部の偏頭痛

患者
30代 男性
来院
2016年 2月
症状
7年ほど前から偏頭痛に悩んでいる。主に前頭部が痛む。週に1,2回の頻度で起こり、特に月曜日に症状が出やすい。鎮痛薬を一日の上限まで飲んでも効かないため困っている。薬の多用を心配するパートナーに鍼灸を勧められ、来院した。
他にも慢性鼻炎、一年前よりアレルギー性喘息、下痢傾向である。
他にも慢性鼻炎、一年前よりアレルギー性喘息、下痢傾向である。
治療内容と経過
触診すると鼻、耳、咽、気管支、肺に反応があった。特に鼻の反応が広く顕著であり、鼻炎の状態はひどいとうかがえた。夜も鼻がつまって熟睡できないことがあるそうだ。
初診は鼻、耳、咽に4ミリほどの鍼をし、特に鼻周りはローラー鍼を用いて刺激を加えた。
うつ伏せでは首肩周りの筋緊張を取るために広範囲に浅く刺鍼した。鼻の炎症が頭痛を引き起こしているので鼻炎の改善を目的として週に1回の治療を開始した。
初回の帰りから好転反応が強く出たようで、気分の悪さがあったそうだ。しかしその後はすっきりし、2回目に来院するまで頭痛の強さが軽減していた。2回目の治療では使用する鍼の本数を減らし、ローラー鍼を多く用いて刺激を少なくなるよう調整し、治療後は休息と水分をしっかり摂るよう勧めた。その後、好転反応は出なくなった。6回目には頭痛の頻度が減って薬を飲む頭痛は週に1回ほどになった。その後も間隔を空けながら治療を続けた。経過良好のため一旦終了するときには薬を飲むのは月に2、3回ほど、それも我慢できるか悩むくらいだと言っていた。頭痛だけでなく慢性鼻炎や喘息の調子もよくなったと喜んでいた。
初診は鼻、耳、咽に4ミリほどの鍼をし、特に鼻周りはローラー鍼を用いて刺激を加えた。
うつ伏せでは首肩周りの筋緊張を取るために広範囲に浅く刺鍼した。鼻の炎症が頭痛を引き起こしているので鼻炎の改善を目的として週に1回の治療を開始した。
初回の帰りから好転反応が強く出たようで、気分の悪さがあったそうだ。しかしその後はすっきりし、2回目に来院するまで頭痛の強さが軽減していた。2回目の治療では使用する鍼の本数を減らし、ローラー鍼を多く用いて刺激を少なくなるよう調整し、治療後は休息と水分をしっかり摂るよう勧めた。その後、好転反応は出なくなった。6回目には頭痛の頻度が減って薬を飲む頭痛は週に1回ほどになった。その後も間隔を空けながら治療を続けた。経過良好のため一旦終了するときには薬を飲むのは月に2、3回ほど、それも我慢できるか悩むくらいだと言っていた。頭痛だけでなく慢性鼻炎や喘息の調子もよくなったと喜んでいた。
同時に治療した症状
慢性鼻炎、アレルギー性喘息
考察
初診で慢性鼻炎が頭痛の原因であることを指摘したときも患者はピンときていない様子だった。鼻がいつもつまっていること、咳込みは彼の日常に溶け込み過ぎていたのだろう。治療を進めていくうちに頭痛が改善しただけでなく、「鼻がつまらなくなった」「よく眠れるようになった」と聞くようになった。
一般的に男性は鍼灸に対して懐疑的で抵抗を示すことが多い。しかし患者を心配するパートナーの想いが伝わったのだろう。1年弱治療を続けた結果、薬の量は激減した。パートナーも安心したことだろう。
通院中に二人は結婚し、先日家族が増えると聞いた。
一般的に男性は鍼灸に対して懐疑的で抵抗を示すことが多い。しかし患者を心配するパートナーの想いが伝わったのだろう。1年弱治療を続けた結果、薬の量は激減した。パートナーも安心したことだろう。
通院中に二人は結婚し、先日家族が増えると聞いた。












































