神戸市で治療実績豊富なミントはり灸院が症例4 頭痛で朝起きられないの治療記録をご紹介しています。

■症例4 頭痛で朝起きられない

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患者

10代男性 神戸市

来院

2017年3月

症状

今年1月に1週間ほど胃腸炎に罹り下痢や頭痛、風邪様の症状があった。一度治ったが2月に入り、頭痛、腹痛、吐き気や下痢などの症状で中学校を度々休むようになった。2日続けて登校すると疲れてしまい、来院する前の2週間はほとんど登校できていない。睡眠が浅く、夜中に目が覚めると眠れなくなる。頭痛や腹痛は特に朝や午前中に強い。

内科や心療内科を受診し睡眠導入剤や下痢止めなど薬を処方されたが効果が感じられなかった。母が心配して自律神経失調症を疑い、鍼灸院を探したところ当院を見つけた。

治療内容と経過

触診をしたところ自律神経との関わりの深い鼻、顎関節、目、心臓、胃に身体の弱さが出ていた。話をよく聞くと腹痛の部位は胃の位置と一致していた。特に鼻と心臓に重点をおいて初めは週に2回で治療を開始。

鼻の小さな炎症が目の疲れを引き起こすのでセルフケアとしてスマートフォンを22:30までにすること、鼻うがいをするように指示した。
4回目の治療時には頭痛の痛みの程度と下痢の頻度が減った。
5回目の治療時には前回治療後、部活動のバスケットボール部に参加できた。
6回目の治療後身体の回復がみられたので自宅でローラー鍼ケアを指導し、通院頻度を週に1回とした。
7回目には下痢も腹痛もほとんどないが眉間の奥の痛みがあると訴えた。
11回目のときは患者の母親から「腹痛も頭痛もなく学校には毎日朝から行っているが起床時の目覚めの悪さや帰宅後、疲れやすいようだ」と聞いた。
13回目には目覚めもよく「元通りの生活に戻れた」と話した。今年受験生であるので体調管理と、ぶり返しを防ぐため現在は頻度を2週間に一度とし現在も通院中である。

同時に治療した症状

腹痛

考察

この患者の場合、初診時は鼻と心臓がポイントであった。心臓の弱さはおそらく睡眠不足で機能が低下していたのであろう。3回ほどの治療で十分な変化があった。それからは鼻炎の改善に重点をおいた。特に右の鼻が悪かったのでローラー鍼を用いて刺激した。鼻の皮膚領域は顔の広い範囲に相当しており、前頭部の頭痛の原因になる。また鼻粘膜の炎症が涙の分泌を抑制し、乾燥から疲れの目の原因となる。患者自身に目の疲れの自覚はなかったがスマートフォンの使用を控えさせたのもこのことによる。鼻うがいは苦手なようだったが自宅でのセルフケアにも協力的だった。
治療後半、筋肉痛で脚を診る機会があった。日焼けしていたので聞くと修学旅行で沖縄へ行っていたという。旅行中体調もよかったそうだ。初診のとき患者の「元気になって学校に行きたい」という言葉が印象的だったが、元気に登校できるようになりこちらも嬉しく思う。〔MIRT080317]

同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません。