神戸市で治療実績豊富なミントはり灸院が症例3 薬の量が増える偏頭痛の治療記録をご紹介しています。

■症例3 薬の量が増える偏頭痛

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患者

40代 女性 神戸市灘区

来院

2017年1月

症状

20年以上前から右側の偏頭痛があった。当時より痛み止めの薬を服用しても効果がなかった。
5年前より頭痛専門外来を受診し、専用の薬を処方してもらってからは痛みの管理ができていた。
1月より痛みが毎日起きるようになり、薬を飲めば痛みを抑えることができるが徐々に飲む量が増えていくことに不安を覚えて当院に来院する。

強り光や音に弱く、首すじや目の奥から痛みが出てくる。ひどくなると動けなくなってしまい仕事にならない。天気が悪い時のほうが頭痛になりやすい傾向がある。

治療内容と経過

触診をすると、目、鼻、咽に強い反応がでていた。頭痛は顔の炎症があることで、そこに対応する筋肉が緊張する。目や鼻については側頭部、咽については後頭部に影響する。さらに顎のあたりにも強い反応があって、虫歯の有無を確認すると。現在治療中とのこと。歯や歯茎も頭痛を誘発することがある。

強い痛み止めを毎日服用しているので、肝臓や胃腸が気になったが悪い反応はなかった。本人も言っていたが、胃腸や肝臓には自信があるとのこと。

右側の頭痛が強いとのことだったが、筋肉や顔周囲の反応については左右両方とも出ていた。右側しか感じなかったは生活や仕事上の負担で疲労が偏っていたと考えられる。

痛みの原因となる鼻と咽の炎症と、首の筋肉の緊張をとることを目的とした。

治療開始して2回目の時点で「前回の治療前(3日前)から薬を服用していません」とのこと。
3回目の治療では風邪を引いてしまい、咽の炎症が強くなってしまったが頭痛は起きなかった。
6回目には歯の治療が終了した。
以後は週に1回の頻度で計10回治療した。治療している最中に頭痛は出ず薬を飲むこともなかった。

10回の間に徐々に期間をのばしていき、その後は痛みが出る前に予防のためのメンテナンス治療をしている。

考察

頭痛外来ができて、細かい薬の処方がなされるようになった。それで効果がでている場合もあるが、基本的な考えは「痛みの管理」である。大切なのはどこから緊張が起きているかを考えて、そこに施術をおこなうことである。

薬の長期服用がどのような悪影響を及ぼすか、わからないが心情的にはやめたいと思うはずである。
そんな思いに応えることができた。

痛みのない生活が当たり前になって、頭痛のことが変わって仕事の愚痴を言っている姿が印象的であった。[MMMU030117]

同じ病名や症状であっても効果には個人差があります。また、このページの症例は当院の経験であり、鍼灸の一般的な効果を意味するものではありません